どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。
今日(5月28日)から、熊本県高校総合体育大会が、いよいよ本格的に開幕します。先行実施のバドミントン、サッカー等は先週から競技が始まっていますが、今日から残りのほぼすべての競技が始まります。
本来であれば、今日の午前10時から参加全校の選手団の代表が、熊本市のパークドームに集まり開会式を行う予定でした。しかし、熊本県下にコロナの蔓延防止特別措置が発令されている現状を鑑みて、開会式は中止になりました。このような厳しい状況の中でも、すべての競技を無観客試合とするなど厳しい感染防止対策を講じて大会を開催していただけることに感謝しています。
そんな中で、先日あった嬉しい出来事をお話しします。
本校では、今年度から「生徒理解プロジェクト」を立ち上げました。そこが中心となり毎週水曜日の朝に「生徒理解職員朝会」を開いています。各学年のプロジェクトメンバーが、その1週間に起きた生徒たちの現況を伝えてくれます。その内容は、人間関係や家庭の状況で悩んでいる生徒のことなど。それと、もう一つ。学校生活の中で、「ここは良くなっています」「こんな良いことがありました」ということも報告してもらっています。
今週は、次のような報告がありました。1年生の先生からは「さわやかな挨拶が出来ています。」2年生は「総体で先輩たちを支えて頑張ろうという雰囲気が出てきています。」そして、3年生からは「男女ハンドボール部の生徒たちが、進んで朝から体育館のトイレ掃除をしてくれています。特に、男子ハンド部では、自分たちでミーティングをして、何か人のためになることをしたい!と話し合い、トイレ掃除を始めたそうです。」
生徒たちの素晴らしい行動に感動!です。
普段、私は朝から15分くらいですが、毎朝、校門付近の掃除をしています。ですので、野球部の生徒たちが、朝から草取りなどをしてくれていることは知っていましたが、朝から体育館には行かないので、ハンド部の生徒のことは、知りませんでした。
もちろん、本校の生徒たちも全員が明るく元気な気持ちで登校しているわけではありません。悩みを抱えながら登校している生徒もいますし、登校を渋っている生徒もいます。
それでも、このようにさわやかな行動を、しかも自ら進んでしてくれる生徒が多くなることは、必ずや全員の生徒に良い影響を与えます。それは、脳科学でも証明されています。「ミラーニューロン機能」が働くからです。
皆さんも、人があくびをしているのを見て、つい自分もあくびをしてしまったという経験はありますよね。それが、ミラーニューロンです。つまり、人間の脳には、自分がみたものと同じ反応を無意識にしてしまう機能が備わっているということです。
その一つの証があります。昨年まで、いつもきれいに揃っていることがなかった生徒用トイレのスリッパが、最近は、かなり揃うようになってきました。そのすべてをハンド部や野球部の生徒がやっているわけではないはずです。全生徒の行動が少しずつ変わり始めています。まさに、ミラーニューロンが機能しているのです。
このように千原台高校を明るく引っ張る部活動生の応援をよろしくお願いします。ただ、会場は無観客ですが…一部の競技は、YouTubeライブで発信するそうです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆さん、素敵な週末をお過ごしください。