YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

12年目の「GKクリニック」 存続の危機…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「毎日更新」を目指しているこのブログでは、「ポジティブな話題」をお話ししていこうと心がけているのですが、今日は少しだけ「ネガティブな話題」になってしまいます。

昨日の夜7時から、熊本県サッカー協会の「オンライン会議」が行われました。

参加者は、サッカー協会の「技術委員長」、「事務局員」、「私の後を継いでくれた現在のGKプロジェクトリーダー」、「私」の4人です。

そのテーマは、「2022年度GKクリニック及びGKキャンプ開催の可否について」でした。

ご存じの通り、各自治体等にとっては、今、「来年度予算編成作業」の真っ只中です。

数年前から「一般社団法人」として活動している「熊本県サッカー協会」もそれは同じ。

そして、「来年度予算編成に向けての懸案事項」として開かれたのが、昨日の「オンライン会議」でした。

その理由は、「GKクリニックの2年連続の赤字」です。

2010年度にスタートした「GKクリニック」ですが、スタートからの10年間については、多くの参加者がいて「収支」としては、常に「黒字」でした。

そして、「GKクリニック」の「収益」が、「GK指導者講習会」や「GKキャンプ」などの「GKプロジェクト」としての活動を支えてきました。

当時の悩みは、「指導者不足」でした。多くのGKが来てくれているのに、指導者の数が足りずに、それをいかにして確保するかに常に頭を悩ませていました。

時には、私の出身大学のサッカー部に依頼し、現役選手のGKに「アシスタント」を依頼したこともありました。

そんな状況から、今の状況に変化した一番大きなきっかけは「コロナ禍」でした。

コロナ以前の2018年、2019年には、126人、139人と順調に増えていた「GKクリニック登録者数」が、2020年は68名、2021年になると39名と「激減」してしまったのです。

当然、昨年度も「赤字」でしたので、昨年のこの時期も「サッカー協会事務局」から相談がありました。

その時の提案は、赤字解消のためにいずれかの施策をとるしかない。

① 指導者の削減

② 参加費の値上げ

です。

まず、①については、これまでの「指導者不足」という苦い経験からお断りしました。

そうすると、必然的に②を選択するしかありません。

2010年から2019年までの10年間、「1回の参加費500円(ワンコイン)」を守ってきました。ですので、「値上げ」にも反対でしたが、

「今や、『トレセン』も『1回1000円』で行っています。1000円の参加費に見合うような内容でお願いします。」

という事務局の提案のもと、今年度から「1回1000円」の参加費で活動しています。

しかし、皆さんもご存じの通り、今年も7月から9月の期間は「デルタ株の広がり」により「10代の感染爆発」が起こり、「GKクリニック中止」の期間が長かったことも影響し、参加者の減少に歯止めがかかっていません。

事前に、「何らかの打開策を」と言われていましたので、スタッフで話し合って持って行った案は、「損益分岐点に合わせてスタッフの人数を調整する」という案でした。

この案は、「参加者の人数が少なければ、指導手当を削る」ということになり、指導スタッフからの異存はありませんでした。

しかし、事務局としては、

「今後、指導者を育てていくためにも、その案は飲めない。」

トレセン活動との整合性もとれなくなってしまう。」

ということでした。

結果として、いくつかの施策を講じた上で「あと1年だけ様子をみる」ということになりました。

その施策とは、

① 認知・募集:広報(SNSyou tube、チラシ、Web サイト、メール等)、体験

② 満足度向上:指導内容の充実(個人にフォーカス、個人課題の改善・成果)
③ 継続率向上:居場所づくり

です。

今後の数値目標は、「毎回25名以上の参加者の確保」です。

非常に厳しい状況の中ではありますが、「ピンチはチャンス」という言葉もあります。私自身ももう一度初心に立ち返り、情熱を持って、「GKクリニックの再建」に向かわなければいけないと痛感した昨夜の会議でした。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。