YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

GK指導が紡いだご縁 17年ぶりの再会に感激!(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「今度僕が進学する高校には、GKコーチがいません。週に1日でもいいので、南先生にGKコーチとして、来てもらうことは出来ませんか。」

今から17年前、当時、中学3年生だったあるGKからもらった電話です。

その電話をかけてきたのは、飛石孝行くん。当時、長崎の中学校のサッカー部に所属していて、彼がナショナルトレセンナショナルトレーニングセンターの略:全国から優秀な選手を集めてトレーニングするという企画。日本サッカー協会の育成の柱となっている。)の合宿に参加した際に、私もGKコーチとして参加しており、彼のトレーニングを担当していました。

そして、彼はこの電話の中で、次のようなことも言ってくれました。

「いろんなGKコーチの指導を受けさせてもらいましたが、僕にとっては南先生の指導が一番だったんです。」

彼はナショナルトレセンのメンバーですので、様々なGKコーチからの指導を受けていました。その顔触れは、「豪華」の一言。日本サッカー協会と契約しているコーチやJクラブのコーチ、元日本代表選手だったコーチや元Jリーガーだったコーチもいます。

そんな中で、指導した選手からこのような言葉を言ってもらい、私は涙が出そうになるくらい感激しました。

ただ、当時の私は熊本市の公立中学校の教員です。私が住んでいる熊本市から、彼が進学する高校がある長崎市までは、車で移動すると3時間半くらいかかります。

また、今でこそ教育委員会の許可を受けて「サッカー解説者」や「LGBT教育アドバイザー」という三刀流をやらせてもらっていますが、当時の私に「公立中学校の教員・サッカー部監督」と「長崎県の高校のGKコーチ」の二刀流というのは、実現不可能な相談でした。

「トビ(飛石くんのニックエーム)の気持ちは、本当に嬉しくて、そう言ってくれることはGKコーチ冥利に尽きるほど光栄なんだけど、今の状況では難しい。せっかく相談してくれたのにごめんな。」

こんな彼のことは、その後、GKコーチとして様々な活動をしていくことになる私の「心の原動力」となっていました。

その後、彼は長崎県の高校から大分県の「サッカー専門学校」に進学。そこを経て、「プロになる」という夢を持ちながら、JFL(J3の一つ下のリーグ:プロのチームと実業団のチームが混在している)のチームに入団。数年間はGKとして活躍しました。

しかし、選手として「Jリーガー」となることは、出来ずに「GKコーチ」としての道を歩み始め、2つのJクラブで「育成年代のGKコーチ」として活躍。日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチも経験し、現在は、兵庫県芦屋大学助教を務めながら、サッカー部のコーチをしています。

先週末、熊本県で「九州高校総体サッカー競技大会」が行われたので、この大会を視察に訪れれており、視察を終えて、昨日(6月19日)、千原台高校の校長室を訪ねてくれました。

さて、17年ぶりに再会した彼との会話は…。

それは、次の(後編)でお話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。