YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

今日は、大晦日… 2021年を振り返る

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「光陰矢の如し」と言いますが、年齢を重ね、50代も後半となった昨今、まさにこの言葉を実感します。

ということで、今日は、2021年(令和3年)の大晦日。私のこの一年を振り返ってみたいと思います。

2021年は、千原台高校の校長としては2年目。それ以前に3年間、中学校の校長をしていたので、校長という職に就いてから5年目の年でした。

また、ロアッソ熊本のラジオ解説を始めてからも5年目の年となりました。

まずは、校長として感じたことです。

それは、「判断することの難しさ」と「判断できないことのもどかしさ」でした。

以前にも、このブログでお話しましたが、「校長の仕事」の中で最も大きなウエイトを占めているのは「判断」であると私は考えています。

この1年で最も多くの「判断」を強いられたのは、何と言っても「コロナ対応」でした。

これまで、

「コロナに対する感染予防策は、しっかりと行いつつ、なるべく『学校行事』などの生徒の思い出に残る経験はさせていきたい」

ということを自分の中の基本方針として対応していました。

4月に予定していた「体育大会(運動会)」については、「半日に短縮」、「無観客(オンライン中継)開催」とう対策を講じた上で、実施する「判断」をしたのも、この基本方針に基づきました。

ところが、それを一変させたのが「デルタ株」の流行でした。

これまでは、「10代は、比較的感染しにくい。」「10代では、感染しても重症化することはほとんどない」といわれていましたが、「デルタ株は、10代にも感染しやすい。」「インドネシアなどの海外では、すでに100名以上の死者が出ている」などの情報が入るようになり、「コロナに対する対応」をより慎重に行わざるを得なくなりました。

まず、迫られたのが「2学期をどのような形でスタートするか?」という「判断」でした。

ここでは、「高校生の学校生活で最も感染リスクが高い時間帯は、『昼食時(お弁当の時間)』である。」ということを最優先に考え、3学年を「午前登校」「午後登校」「終日オンライン」に振り分けて「分散登校・オンライン授業」を実施しました。

これにより、学校での「お弁当の時間」を回避したわけです。

この時期、本校でも数名の感染者は出ましたが、何とか「学校でのクラスター」という最悪の事態は招かずにすみました。

しかし、この後も「慎重な対応」を解くことは難しく、「千原台フェステイバル(文化祭)」、「1・2年生の修学旅行」、「千原台マーケット」などの大きな行事を延期、または中止にせざるを得ませんでした。

楽しみにしていた生徒たちには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

「2年生の修学旅行」については、「3月に実施する」という方向で現在計画中ですので、これだけは何とか実施できるように祈るばかりです。

次に、「判断できないもどかしさ」を感じたのは、「熊本市立高校・専門学校改革」への対応でした。

この改革については、同じ熊本市立高校である必由館高校では、6月に予定されていた「基本計画の策定」が延期となり、現在、「教育委員会案」と「学校案」の2つが示されている状態です。このことについては、地元の新聞やテレビなどでも再三報道されていますので、ご存じの読者の方も多いかと思います。

かたや、千原台高校と総合ビジネス専門学校については、6月に「基本計画」が策定されて、現在、改革が進行中です。

そのような中で、「教育課程(時間割)案の提示」「学科、コース名の決定」などが行われているのですが、「教育課程(時間割)案の提示」が行われた頃から、教職員、同窓会、保護者会などの皆さんからの「疑問符」が示されるようになってきました。

それを受けて、先日、「高校改革についての臨時職員会議」を開きました。

そこでは、「この教育課程では、生徒の進路を確保しにくくなってしまう。」「もっと自分たちの意見を丁寧に聴いてほしい。」「必由館高校と同じように改革のスタートを1年遅らせてほしい」などという意見が出されました。

ここで、私が職員に対して言えたのは、次の3つでした。

① 高校改革検討委員会(教育委員会事務局と各校の校長が参加、月に1回開催)が開催されたあとに全職員での「高校改革に関する職員会議」を定期的に開催する。必要な時には、そこに、教育委員会事務局の参加も要請する。

② 情報科会、体育科会、教務部会、進路部会などの会議に直接、教育委員会事務局の方に参加してもらう。

③ 教職員、生徒、保護者会、同窓会を交えての「意見交換会」を実施するように教育委員会事務局に求めていく。

そして、この内容について、2日後に行われた「教育委員会会議」で報告しました。

私としては、「現場の意見を教育委員会に伝える」、「教育委員会の意見を現場に伝える」という役割を果たしてきたつもりでしたが、私の力不足により現状を招いています。

ここで、感じるのが「判断できないもどかしさ」です。

この改革の最終判断者は、学校の設置者である「熊本市」です。

「もどかしさ」を感じながらも、自分の役割を全うできるように全力を尽くしていきたいと思います。

最後に、振返りたいのは、「ロアッソ熊本の4年ぶりのJ2リーグ復帰」です。

私が、ラジオの解説を始めた1年目は「J2で21位」と降格圏の成績に終わりましたが、「降格チームが1チームになる」という幸運に恵まれて「J3降格」を免れました。

しかし、翌年「J3降格」が現実のものとなり、「J3生活3年目」の今年、ついに、悲願の「J3優勝」、「J2昇格」を果たしてくれました。

この間、池谷監督、渋谷監督、大木監督と指揮官が変わり、多くの選手たちが、ロアッソの赤いユニフォームで戦い、そして、チームを去っていきました。

そんなすべての人たちの思いを叶えてくれた今年のロアッソ熊本には、心から「ありがとう」と言いたいと思います。

そして、来シーズンのJ2の舞台でも多くの感動を与えてくれると信じています!

最後になりましたが、この「YouTuber校長日記」を書き始めたことも、私にとっての「ビッグニュース」の一つです。

5月17日に書き始め、コロナワクチンの副反応で1日休んだ以外は、今日まで、毎日書き続けることが出来ました。

支えていただいた読者の皆様に心より感謝申し上げます。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。

そして、良いお年をお迎えください!