どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日、5月1日㈰に行われたJ2リーグ第13節、いわてグルージャ盛岡(以下岩手)対ロアッソ熊本の一戦は2-1で熊本が勝利し、4試合ぶりの白星を勝ち取りました。
今日は、この一戦を振り返ります。
まずは、熊本の先発メンバーです。
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 阿部、河原、三島
FW 杉山、高橋、竹本、坂本
前節からの変更は、GKの佐藤とMFの三島です。
佐藤は2試合ぶりの先発。三島は今シーズン初先発となります。
対する岩手は3-4-2-1の布陣。堅守速攻を志向するチームで、高さを活かしたセットプレーも得意としています。
試合開始前から雨が降り続き、ピッチには水が溜まって、かなりスリッピーなグラウンドコンデションの中で試合は始まりました。
しかし、熊本はそれを感じさせないパス回しで試合の主導権を握ります。
果敢に前線からプレスをかけてくる岩手のDFをかいくぐり、シュートチャンスをつくります。
そんな展開の中で、前半15分、熊本がFKを得ると、それを蹴るのはMF河原。右足で放ったボールにDF菅田が見事にヘディングで合わせて、ボールは岩手のゴールに突き刺さり、先制点を奪いました!
その後も17分に坂本、19分に杉山と立て続けにシュートを打つも、これはゴールマウスを捉えることは出来ず、追加点とはなりません。
このまま前半は、1-0で熊本がリードして終了。
前半のシュート数は熊本の7本に対して岩手は5本と、2本の差ですが、内容的には熊本の方がこのシュート数を上回る「力の差」を見せつけた前半でした。
ハーフタイムに両チームのベンチが動きます。
岩手が2枚替えをすると、呼応するように熊本も2枚替え。
竹本に変えて伊東、三島に変えて田辺を後半の開始からピッチに送りました。
すると後半の開始早々にこの交替策が的中します。
交替で入った伊東が杉山とのワンツーでペナルティーエリアに侵入し、さらにパスを受けた杉山が右から左へサイドチェンジのパス。これを田辺がグラウンダーで折り返し、そこに伊東が飛び込んでシュートを放つと、これが岩手のゴールに突き刺さり、見事な追加点となりました。
伊東→杉山→田辺→伊東と選手たちが連動し、岩手の守備陣を崩し切った熊本らしい素晴らしいゴールでした。
しかし、その後は交代枠の5枚の使い切り、持ち前の高さを活かして総攻撃をかけてきた岩手のサッカーに苦しむ展開となっていきます。
後半44分には、DFイヨハのシュートブロックがハンドの判定となり、PKを献上。しかし、これは相手のキッカーのシュートがゴールの枠を外れ、何とか失点を免れます。
その後も立て続けにピンチを迎えますが、アディショナルタイムに入った後半47分、48分と相手のシュートを立て続けにDF黒木がシュートブロックで防ぎ、何とか失点を防いだのですが…
岩手のラストチャンスとなった後半49分のコーナーキック。これを岩手のDF深川に見事なヘディングシュートで決められて、1点を失ってしまいました。
このゴールとともに試合終了のホイッスル。
結果としては、ロアッソ熊本が何とか2-1で逃げ切り、4試合ぶりの白星を収めました。
この試合からは、成果と課題が見えてきます。
まずは、成果です。
それは、「同じJ3からの昇格組の岩手に『格の違い』を見せつける内容の試合ができた。」というこことです。
課題は「追加点を奪えず終了間際に失点し、結果的には『辛勝』となった。」ということです。
「試合内容をいかに結果につなげるか。」
これが、今シーズンの課題となっていくことをつくづく感じた一戦でした。
次の試合は、5月4日。アウエーでの横浜FC戦です。
ここまで無敗で首位を独走する横浜FCに今シーズン初の黒星をつけるべく戦うロアッソ熊本に声援を送りましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。