YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

「仕事ができる」とはどういうことか? 楠木建・山口周著(宝島社新書)に学ぶ!(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログでは、最近読んだ本で学んだことをお話ししますね。

今日の一冊は「『仕事ができる』とはどういうことか? 楠木建・山口周著(宝島社新書)」です。

この本を手に取った理由は、ずばり、作者の考えに興味があったからです。

山口周さんについては、以前に「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか? 山口周著(光文社新書)」に学ぶというタイトルのブログでご紹介しましたね。

ということで、ここでは楠木健さんのプロフィールをご紹介します。

楠木 建(くすのき けん)

1964年、東京都生まれ。89年、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋ビジネススクール教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。著書に『スーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』(東洋経済新聞社)、『室内生活スローで過剰な読書論』(晶文社)、『すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法』(文藝春秋)、『超タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知』(杉浦泰と共著、日経BP)など。 (本書より引用)

私が楠木さんのことを初めて知ったのは、以前のブログで著書の紹介をした出口治明さんとの共著をオーデイオブックで聴いた時でした。

そして、本書は、これまで私に数々の感銘を与えてくれた山口周さんとの共著本ということで手に取ったというわけです。

読み進めるうちに、今回、楠さんが山口さんとの共著の発行を望んだ背景には、山口さんの前著「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか? 山口周著(光文社新書)」に書かれている内容に共感してのことだったとわかり、ますます興味深く読みました。

山口さんは前掲書の中で、ビジネスマンが「美意識」を高めて手に入れる力を「アート」、日頃の仕事の中でつける力を「サイエンス」と呼んで対比していました。

それに対して、楠木さんは本書の中で次のような定義を提示しています。

「仕事が出来るようになりたい。能力をつけなければならない。で、スキルの習得に血道をあげる。この手の努力がかえって仕事における限界をつくってしまう。こういう皮肉な成り行きがあるんじゃないか、と常々思っているんです。その背景には、山口さんの言葉だと『サイエンス』と『アート』の相克がある。僕もほとんど同じことを考えていて、僕の言葉で言うと『スキル』対『センス』ということになります。」(本書p16より引用)

本書で2人の著者が述べていることを私なりにまとめると、

「『仕事ができる』は『スキルがある』とは似て非なるものであり、『スキル』の獲得こそが『仕事ができる人になる道』であると信じているビジネスパーソンへの警鐘」

ということになります。

では、「仕事ができる人」とはどういう人なのか?

それは、

「『センス』がある人である。」

ということです。

しかし、

「スキルを伝授しようとする本は無数にありますが、センスの問題に正面から向き合った本は少ないのが現状です。理由ははっきりしています。スキルであればそれを開発する定期的な方法、すなわち『教科書』があります。この意味で、スキルは育てられますが、センスは直接的には育てられません。センスについてはスキルのような標準的な教科書が成立しないのです。」(本書p5より引用)

では、本書で2人の著者は、センスについてどのように語り、それを磨く方法としてどんなことを推奨しているのか?

それは、次回の(後編)でお話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。