どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のブログでは、「『劣化するオッサン社会の処方箋 山口周著(光文社新書)』に学ぶ!」というタイトルで、最近読んだ本から学んだことをお話ししますね。
著者の山口周さんについては、以前のブログでもご紹介しました。
大学を卒業後、電通、ボストンコンサルティングなどの企業勤めを経て、人材育成・組織開発を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画、現在、同社のシニア・クライアント・パートナーを務める。
という経歴の方で、これまでに数々の「ビジネス書」を出版しています。
私もこれまでに数冊を読ませてもらっているのですが、彼の著書からは必ず多くの学びを得ることが出来、彼の著書の大ファンになっています。
「劣化するオッサン社会の処方箋」というこの本のタイトルは、還暦を2年半後に控えた私にとっては、ちょっと耳の痛い響きです。
著者は、「はじめにー本書におけるオッサンの定義ー」という冒頭部分で「オッサン」について、次のように定義しています。
「本書で用いる『オッサン』という用語は、単に年代と性別という人口動態的な要素で規定される人々の一群ではなく、ある種の行動様式・思考様式を持った『特定の人物像』として定義されるということです。しかして、その『特定の人物像』とは次のようなものです。
1,古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2,過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3,階層j序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4,よそ者や異質なものに不寛容で、排他的」(本書p9~10より引用)
これを読んで、
「自分が、ここで定義された『オッサン』の人物像にあてはまらなければ良いわけね。」
という光を少しだけ感じて、この先を読み進める気になりました。
著者自身も、
「上記をお読みいただければすぐにわかるとおり、中高年の男性として分類される人であっても、この『人物像』に該当しない人は数多く存在します。これを逆にいえば、いわゆる『オッサン』に該当しない年代の人であっても『オッサン化』している人がいくらでも見つけられるということでもあります。」(本書p10より引用)
まさに、
「そうだ!そうだ!」
と心の中で叫んでしまいました。
前者の代表格は、先日のブログで「還暦からの底力」という著書を紹介した出口治明さんでしょう。
もちろん、私自身もここに分類される一員になりたいと努めているつもりです。
後者にあたる人物は…
名前をあげることは出来ませんが、確かに思い当たる節もあるような…
というわけで、本書を読み進めることにより、「自分が『オッサン化』しないためには何が必要なのか」を教えてもらえた気がします。
本書の全体像としては、「若者が『オッサン社会』を変えていくためには…」という視点で書かれているために、本書の「まとめ」として書かれていることと、現在すでに年齢的には「オッサン」の仲間入り(というよりど真ん中にいますが…)している私の読み取りは若干の差異が出てきます。
私が本書を読んで得たものは次の3つです。
1,リーダーに必須の条件は「トラスト(人望)」である。
2,これからの時代に求められるのは「サーバントリーダーシップ」である。
3,「古典」に数多く触れ、そこから「教養」を身につけることをやり続けよ。
これらは、著者が本書で述べたかった主訴ではないのですが、私にとっては大きな学びになりました。
これからも上記の3つを意識しつつ、自らの「オッサン化」を防止し続けようと思っています。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。