どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「ゲームとしては自分たちの時間帯があったのですが点を取れなかったです。悪い時間帯に点を取られてしまったということだと思います。」
J2リーグ第15節、ロアッソ熊本対琉球FC戦の試合後のロアッソ熊本・大木武監督のコメントです。
ホームで0-2と琉球に対して黒星を喫した一戦は、まさにこの監督のコメント通りの試合でした。
今日は、この一戦を振り返ります。
まずは、ロアッソ熊本の先発メンバーです。
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 阿部、河原、三島
FW 杉山、土信田、竹本、坂本
前節からの変更は、高橋→土信田の一人で、土信田はプロ入り初先発です。
ベンチメンバーには上村と東出が新しく入り、伊東と田辺が外れています。
対する琉球は、4-4-2の布陣。しっかりとボールをつないで相手を崩すサッカーを志向しています。
注目選手は2トップの一角を占める清武選手。以前はロアッソ熊本でプレーしていました。
立ち上がりから試合の流れをつかんだのは熊本でした。
前半10分、左サイドに上がっていたDFイヨハからのアーリークロスに土信田と阿部が飛び込み、阿部がヘディングシュートを放ちますが、これは枠を捉えることが出来ません。
続く前半16分には、前線で相手ボールを奪ったFW土信田がそのままシュートを放つも、今度は、相手GKの正面をついてゴールとはならず。
22分には、右サイドを崩して杉山がゴール前に鋭いクロスを送るもスライディングで飛び込んだ土信田の足はわずかに届かず、決定機を活かすことが出来ません。
前半はこのまま0-0で終了します。
ハーフタイムにロアッソベンチが動きました。
竹本→上村という最初の交代カードを切り、上村が左のMFに入り、三島がトップ下にポジションを映して後半が始まりました。
後半に入ってもロアッソの攻めが続きます。
後半3分、DF黒木が素晴らしい予測で相手のパスをインターセプト。そのままドリブルで持ち上がり、絶妙のタイミングで右から上がってきた阿部にパスを出します。
阿部は、完全にフリーな状態で鋭いシュートを放つも、これまた枠を捉えることが出来ません。
続く後半10分にも、後ろからのパスを右サイドの坂本がワンタッチでゴール前へクロスを送ると、これに飛び込んだのは土信田。ヘディングシュートを放ちますが、これもゴールとはなりません。
これだけチャンスを作りながらゴールを奪えないとなると、どうしても試合の流れは変わっていきます。
後半18分、琉球の攻撃。中央から右サイドへのアーリークロスに反応したのは清武でした。ヘディングで合わせたシュートは、ゴールポストを直撃。決定機を逃します。
続く後半23分、琉球は第3の動きで右サイドを崩すと中央にクロスを送り、そこに入ってきたのはFW草野。見事なシュートを熊本ゴールに流し込み、琉球に待望の先制点をもたらしました。
これで、4試合連続ゴールとなる草野選手。ストライカーらしい「決定力」を見せつけました。
さらに3分後の後半26分、またしても右サイドでの攻撃。大本が右足で切り返して、左足であげたインスイングのクロスがゴール前に飛ぶと、そこに飛び込んだのは草野、上原の2枚のFWでした。ヘディングでせったボールがこぼれると、これを上原がバイシクルシュート。これが熊本のゴールをとらえて、琉球が貴重な追加点を奪いました。
熊本ベンチも土信田、阿部→高橋、藤田の2枚替え。その後、後半31分に三島→粟飯原、後半42分に杉山→東出と5枚の交代カードのすべてを使い切って、ゴールを奪いに行きましたが、全員が体を張って守る琉球のゴールをこじ開けることは出来ず、0-2のままで試合終了のホイッスルを聞くこととなりました。
この試合から言えることは二つあります。
一つ目は、「これだけのチャンスを作りながらゴールを奪えなかった」という課題です。上でも書いたように、これだけチャンスを活かせなければ、どうしても試合の流れは変わってしまいます。
二つ目は、「3分の間に2失点を喫したという守備面での集中力の欠如」です。
長いリーグ戦を戦う中では、このような試合もあると思います。
次の試合、5月14日㈯の大分戦までは、5日間のインタバルがあります。
まずはゴールデンウィーク5連戦での疲れをしっかりと癒して、上記の課題を克服して、次節での勝ち点3を奪ってほしいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。