どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
熊本市教育委員会では、現在「熊本市立専門学校・高等学校改革」を進めており、千原台高校も来年の4月には、「情報ビジネス探究科・30名×4クラス、健康スポーツ探究科・40名×1クラス」という新しい学級編成で新入生を迎えることが決定しています。
この改革の目玉の一つは、「探究的な学習」により力を入れるということで、その思いは、新しい学科名にも現れています。
ということで、7月6日から8日の3日間、「探究的な学習」に力を入れている東京の私立高校を視察するための出張に行って来ました。
「視察団」のメンバーは、熊本市教育員会事務局の教育審議員、指導主事、熊本市立必由館高校の先生が1名、千原台高校から私と教頭の2名という構成です。
最初に訪れた学校は、新渡戸文化学園高等学校。校名からもわかるように、新渡戸稲造氏が創立し、2027年に創立100周年を迎えるという伝統校です。中学校と短期大学も併設されています。
今回の視察をコーディネートしていただいたApple社の方から、
「今日は期末テストだそうで、通常の授業の様子はみられないようです。」
と聞いて、校内に入りました。
この言葉から、シーンとして机に向かい答案を書いている生徒たちの様子を想像していたのですが、そこで目にしたのは、私の想像とは全く異なる世界でした。
ご案内いただいた先生の話によると、
「うちの定期テストは『アウトプット型』で行うことをマストにしています。」
ということで、生徒たちは、出された課題についてのプレゼンを事前に作成し、それを発表していました。また、それを聞いている生徒は、同時進行でタブレットを使い、感想を発信しています。
生徒たちの「アウトプット」や生徒同士による「相互評価」を後ほど教師が評価するというのです。
「通常の学校が行うような『ペーパーテスト』は、全く行わないんですか?」
と質問すると、
「全く行わないわけではありません。それは、一つの単元を終えるごとに『単元テスト』という形で行います。」
ということでした。
「自律型学習者の育成」という教育方針のもとに、「学びの羅針盤」を描き、推し進めている先進的な取り組みには多くの学びがありました。
この旅の続きは、明日以降のブログでお話ししていきますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。