どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「先進校視察の旅 いざ、東京へ!」ということで、7月6日から8日の3日間に行った「先進校視察」の様子をお話ししています。
今日は、(その3)ということで、ドルトン東京学園についてお話しします。
「旅」の2日目、7月7日に訪れたのは、ドルトン東京学園中等部・高等部です。
その校名からも分かる通り、中学校と高等学校を併設するいわゆる「中高一貫校」です。
1学年の人数は約100名で、2019年に創立された新しい学校です。なので、現在は、まだ中学1年生から高校1年生までの4学年の生徒しか在籍していません。
所在地は、東京都調布市。まさに「田園調布のど真ん中」に建てられています。
ヘレン・パーカストという教育学者が提唱した「ドルトンプラン」を実践していこうという学校で、「自由」と「共同」を軸にした教育を推進しています。
この学校は、「河合塾が出資して建てた学校」と聞いていましたので、学習塾の延長線上にある学校を想像していていたのですが、実際に訪れてみると、その想像とは真逆の学校でした。
校内を案内していただいた安居校長先生が、はじめにおっしゃったのは、
「一般的な学校には必ずあるけど、この学校にはないというものが数多くあります。」
「本校には、黒板、チョーク、チャイム、修学旅行、校訓、校歌などがないんです。」
ということでした。
このあたりにも、「これまでの『学校』という概念を変えていく!」という創立の精神を感じました。
また、ドルトン学園の大きな特徴の一つに「クラス(学級)がない」という点があります。
ドルトン学園では、同じ年齢の生徒が集まる集団のことを「ハウス」と呼びます。
朝のショートホームルームは、この「ハウス」ごとに行いますが、午後のショートルームは、縦割り少人数で編成した「グループ」ごとに行います。
授業の受け方も、同じ「ハウス」の生徒がいつも一緒に受けているわけではありません。「ハウス」の中の小グループごとに授業を選んで受けます。
なので、ほとんどの授業が20名弱の少人数で行われています。
これを実践するために、生徒7人に1人の割合の職員が配置されているそうです。
このことは、公立高校である千原台高校にはマネ出来ませんが、今回の高校改革で「1クラス30名」という少人数学級を実現させた千原台高校にも参考になる点が多々ありました。
「探究的な学びの進め方」などを、千原台高校の教育に活かしていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日、7月24日㈰、19時から熊本市のえがお健康スタジアムで行われるJ2リーグ第28節、ロアッソ熊本対ツェーゲン金沢の一戦は、FM791シティーFMくまもと「ヴィクトリーラジオ」でライブ中継されます。私も解説者として出演しますので、お聴きいただけると嬉しいです。シティーFMくまもとのホームページを開き、サーマルラジオからお聴きいただけます。
では、今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。