どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(1月9日)、東京国立競技場で行われた第101回全国高校サッカー選手権大会決勝戦・岡山学芸館対東山の一戦は、3-1で岡山学芸館が勝利し、岡山県勢としても初となる初優勝を飾りました。
大会前は「目標はベスト4」と語っていた岡山学芸館が、決勝戦でも自分たちの力を出し切り、初優勝を果たした今大会。
今日は、大会全体を振り返って私が感じたことを話します。
私が今大会を通じて感じたことは次の3つです。
① 僅差のゲームの多さ
② 西日本勢の活躍
③ 「堅守速攻」と「ボール保持」の双方が必要
一つずつ解説します。
① 僅差のゲームの多さ
1回戦から決勝戦までの全47試合中、1点差以内の試合が29試合。そのうち同点に終わり、PK戦で決着がついた試合が11試合ありました。
およそ、5試合のうち3試合は1点差以内。5試合のうち1試合は同点でPK戦にもつれこんだことになります。
このことから言えるのは、「全国の都道府県の高校サッカーのレベル差が小さくなってきている。」ということです。
かつては、「サッカー大国」と言われるような県があり、優勝を狙えるのは一部の「強豪校」という時代がありましたが、今や、どの都道府県の代表も優勝する可能性がある時代になったと言えます。
② 西日本勢の活躍
以前のブログでも触れましたが、今大会のベスト8はすべて西日本勢が占めました。
また、昨日発表された「大会優秀選手」に選出された36名中、25名が西日本の高校から選出されていて、3分の2以上が西日本の選手となっています。
熊本県のサッカー関係者としては、これは嬉しい限りです。
ちなみに、東西の「プレミアリーグチャンピオン」が戦い、真の高校世代日本一を決める「プレミアリーグファイナル」でもサガン鳥栖U-18が川崎FU-18を3-2で破り、「高校世代日本一」に輝いています。
③ 「堅守速攻」と「ボール保持」の双方が必要
これは高校サッカーだけではなく、「現代サッカー」のトレンドとも言える事象です。
昨年行われた「ワールドカップカタール大会」でも、この双方が出来るチームが上位に進出しました。
今大会で優勝した岡山学芸館の高原監督も「この二つを追い求めてきた」と語っています。
これからの育成年代の指導者は、この双方に必要なスキルを身につけたフットボーラーの育成に尽力していく必要があります。
昨年の12月28日から約2週間に渡って行われた大会が終わりました。
この大会で、私たちに多くの感動を与えてくれた出場選手たち。そして、予選で敗れ、全国大会出場は叶わなかったけれど、高校生活をサッカーへの情熱に傾けてきたすべての選手たちに心からの拍手を送りたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。