どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、熊本県勢としては67年ぶりとなる準決勝進出を果たした大津高校。地元では大変な盛り上がりをみせています。
それを表す出来事がありました。
準々決勝終了後、大津高校サッカー部の公式ホームページに「保護者会からのお願い」という欄がアップされました。
内容は、
「この度、大津高校サッカー部は初のベスト4に進出しました。そこで、滞在延長に伴う資金不足懸念により賛助金の呼びかけをを行います。…(後略)」
ということで、これは、私も、
「協力せねば!」
と思い、早速、クレジットカードでの決済を試みたのですが、なぜか
「このカードでは、決済出来ません」
との通知が…(もちろん、「ブラックリスト」に載っているわけではないのですが…)
ということで、
「明日にでも『銀行振込』をしよう」
と思い、再び、大津高校サッカー部の公式ホームページにアクセスすると…
保護者会からの「追記」がアップされていました。
「ご寄付くださった皆様に御礼申し上げます。
準決勝進出が決定した4日の20時より寄付活動をスタートさせましたが、みなさまのご厚情のおかげで宿泊費の補充予定を上回る1000万円の寄付が集まる目処がつきましたので、今大会の宿泊費に充当する賛助金の募集は2022年1月6日いっぱいをもちまして終了させていただきます…(後略)」
何と、わずか2日と数時間の間で1000万円を超える賛助金の寄付が集まったというのです!
ホームページからの呼びかけでしたので、地元熊本以外の「大津高校ファン」の方々からも多くの賛助金が寄せられたことだとは思いますが…
改めて「大津高校サッカー」に対する期待の大きさに驚きました。
ということで、今日は、明日の「決戦」の展望をしてみたいと思います。
まずはじめに注目したいのは、大津高校の先発メンバーがどうなるか?
という点です。
準々決勝・前橋育英戦で負傷により途中交代した主将であり、司令塔のMF森田選手のケガの具合が心配されていて、先発メンバーとして起用できるのか?
もし、起用できない時には、準々決勝でも代わって入ったMF宮川選手の先発起用が予想されます。
宮川選手の準々決勝でのプレーぶりもたいへん落ち着いていましたし、プレミアリーグ等のこれまでの試合で、当然、このようなケースも経験しているはずですので、宮川選手が先発したとしても、いつも通りの「大津のサッカー」を展開してくれると思います。
次に、試合展開の予想です。
これは、準々決勝の前橋育英戦とは違い、「大津が主導権を握る展開」が予想されます。
対戦相手の関東第一は、大会の開幕戦となった初戦の中津東戦こそ6-0で大勝を収めていますが、2回戦の尚志には、0-0でPK勝ち。3回戦の矢板中央には、3-2で競り勝ち、準々決勝では優勝候補と目されていた静岡学園に1-1からのPK勝ちを収めました。
2回戦以降は、すべてこれまでの大会でも多くの実績を残してきている「実力校」に僅差の勝利を挙げ続けている「波に乗るチーム」です。
相手が「実力校」だったということもあり、ここ数試合でみられる関東第一の戦い方は、「GK笠島を中心とした堅守からのカウンター」という展開を得意としています。
攻撃の中心となるのは、主将で背番号10番のMF肥田野選手です。
さて、このような関東第一を破るために必要なことは…
2つ挙げたいと思います。
1つ目は、「先制点を奪う。そして、その後の複数得点につなげる。」
ということです。
準々決勝でPK戦の末に敗れた静岡学園も後半20分に何とか先制点は奪ったのですが、追加点を奪うことが出来ず、終了間際の後半40分にカウンターから失点。
PK戦へと持ち込まれて、敗戦を喫してしまいました。
このような試合展開は避けたいところです。
2つ目は、「平常心」です。
私は、大津が「普段通りのサッカー」を展開することが出来れば、この一戦は大津に分があると考えています。
そのような中で、関東第一に若干の有利があるとすると、
「関東第一は、開幕戦でも国立で試合をしている」
という「経験」の差です。
ただ、「開幕戦の国立」と「準決勝の夢の国立」の雰囲気は同じではありません。
また、大津の平岡総監督は、高校3年生の時に「満員の国立競技場」で決勝戦を戦い、優勝するという「経験」をお持ちです。
必ずや、選手たちを「平常心」でピッチに立たせてくれることだと思います。
明日、1月8日㈯12時05分キックオフの準決勝。
「郷土の誇り」を胸に戦う大津高校に精一杯のご声援をお願いします!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。