YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

大相撲初場所 序盤戦終わる 「今後の注目力士」を発表!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

大相撲初場所 序盤戦終わる 「今後の注目力士」を発表!

です。

サッカーでは「解説者」をさせていただいているので、もちろん最も観戦機会の多いスポーツはサッカーですが、私の中の「観戦するスポーツランキング」第2位にランクされるのが大相撲です。

ということで、昨日(1月12日)に5日目を終えて、今日から中盤戦に入る大相撲初場所の「今後の注目力士」をランキング形式で発表します!

と言っても、ただの大相撲ファンのおっさんの独断と偏見によるランキングです。

その点はご容赦ください。

では、早速…

第3位 十両・朝乃山

現在の番付は、西十両12枚目ということで、「関取」と呼ばれる十両以上の力士の中では下から3番目の番付にいる力士です。

朝乃山は元大関でした。しかしながら、日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス対策の指針に違反し、「6場所出場停止」という重い処分を科されました。

「年6場所制」ですから、「丸1年間の出場停止」ということになります。当然、その間に番付は落ち続け、復帰場所となった昨年の名古屋場所での番付は「西3段目22枚目」でした。

また、「出場停止期間中」にお父様が逝去され、「相撲をやめようか…」と考えたこともあったそうです。

そんな「どん底」から「関取」に復帰してきた朝乃山は、序盤戦ここまで5戦全勝。

取り口も3日目から5日目までの3番は、得意の「右さし、左上手」の形を作り万全です。

十両全勝優勝」で、「来場所再入幕」を期待したいところです。

第2位 関脇・豊昇龍

今場所は、正代が大関から陥落したことと横綱照ノ富士が休場していることに「横綱大関貴景勝一人だけ」という「異例の事態」になっています。

そのような中で、「次期大関候補」の一番手に挙げたいのが豊昇龍です。

叔父さんは、平成の大相撲界で一時期、「最強の横綱」と言われた朝青龍

叔父さんをほうふつとさせる「力強い相撲」が、先場所辺りから増えて来ていて、今場所も4日目までは「万全の相撲」でした。

5日目こそ大栄翔の「押し相撲」に屈しましたが、今後の「更なる進化」が期待されます。

そして、第1位は…

第1位 東前頭三枚目・阿炎

先場所優勝の阿炎です。阿炎も朝乃山と同様にコロナ禍の指針に違反する行動で「出場停止」を経験しています。

その「どん底」を乗り越えての先場所の優勝。

「平幕優勝の翌場所は力を出せない」というジンクスを覆して、ここまで序盤戦「5戦全勝」です。

相撲内容も、得意の「突っ張り」を武器にほぼ万全。

「二場所連続優勝」となれば、一気に「大関候補」となってきます。

「上位が不安定」と言われる昨今の大相撲界の「救世主」になってくれることを期待しましょう!

ということで、今日からの大相撲初場所・中盤戦にもご注目ください。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

池上彰氏提唱「三の魔術」を活用しました! ~3学期始業式校長訓話~

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日のブログでは、

3学期スタート! 今年の漢字は「挑」 ~始業式訓話全文公開~

と題して、3学期の始業式で全校生徒に話した「校長訓話」を公開しました。

実は、今回の「校長訓話」には、最近読んだ本で学んだテクニックを活用していました。そのテクニックとは…

「三の魔術」です。

これを教えてくれた本は、

わかりやすく<伝える>技術 池上彰著(講談社現代新書

です。

今日は、この「三の魔術」についてお話しします。

本書の「第7章 すぐ応用できる わかりやすく<伝える>ためのコツ」の項で紹介されているのが「三の魔術」です。

著者は、次のように述べています。

「『大事なことは一つだけです』でもいいのですが、もういくつかあった方がありがたい気がします。『二つあります』でも『えっ、二つでいいの?』と物足りない気分になります。それが、『四つある』だと今度は多い印象を受けてしまいます。

 その点『三』という数字は過不足のないきりのいい数字です。『大事なことは三つあります』と言われると落ち着くのです。何と何と何だろうという興味を持てます。

 プレゼンテーションの前にメモを作る際に言いたいことが五項目あったとしても、三つに絞る努力をしてみてください。」(本書p153より引用)

私は読書が大好きです。そして、読書したことを自分の「力」に変えていきたいといつも考えています。

そのために、常に心掛けていることがあります。

それは、「学んだら即実践!」です。

ということで、早速、「校長訓話」の原稿を「三の魔術」を活用してメモにしてみました。以下の通りです。

[令和4年度 3学期始業式 校長講話 レジュメ]

新年の抱負を漢字一文字で… 「挑」

  • 高校改革スタートの年
  • 「探究的活動」へのさらなる挑戦
  • リスクを恐れずに「新しい景色」へ

冬休みに実践した人たち

  • 箱根駅伝・新田颯選手
  • 弓道部男子の全国大会
  • 男女バスケ部、サッカー部初戦突破

千原台 「いのち」を守る 冬休み

  • 大きな事故なし
  • ヘルメットの着用
  • 余裕をもって登校

あっという間の3学期

  • 3年生は卒業式
  • 1・2年生は進級
  • 「一生懸命はカッコイイ」の精神で一日一日を大切に

いかがでしょうか?

効果的だったかどうかは、昨日のブログを読んでもらって評価していただけると嬉しいです。

これからも、

「読書で得た知識は、即実践!」

を続けていきます!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

3学期スタート! 今年の漢字は「挑」 ~始業式訓話全文公開~

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(1月10日)、千原台高校では3学期の始業式を行いました。

そこで、今日のブログでは、始業式で全校生徒に向けて話した「校長訓話」の全文を公開します。

よろしくお付き合いください。

[始業式 校長訓話]

 2023年、令和5年がスタートしました。一年の初めに当たり、私がこれからの1年間をどんな1年にしていきたいかを漢字一文字で現わしてみました。それは、「挑」です。(「挑」のボードを見せながら)挑戦の「挑」。様々な新しいことに挑戦し、新たなことを始めていきたいと思っています。

 この3学期が終わり、令和5年度になると「学校改革」のもとで、学科改編が行われた後の「情報ビジネス探究科」、「健康スポーツ探究科」に新入生を迎えることになります。

 現在も、皆さんには様々な「探究活動」に取り組んでもらっていますが、さらに、その幅を広げていきたいと考えています。

 ただ、新しいことに「挑戦する」というときに、常に頭をよぎるのは「失敗のリスク」です。しかしながら、「リスクを恐れて挑戦しない」という選択をしている限りは、「新しい景色」をみることは出来ません。

  

 このお正月に、「リスクを恐れず挑戦する」ということの素晴らしさを見せてくれた人がいました。その人は、1月2日に行われた箱根駅伝で「関東学生連合チーム」の1区を走った新田颯さん。千原台高校の卒業生で皆さんの先輩です。

「テレビで観ました!」

という人も多いかと思いますが、彼の活躍ぶりを簡単に振り返ります。

お正月の「箱根駅伝」については、知っていますよね。毎年1月2日と3日にテレビで生中継されていて、「新年の風物詩」とも言えるビッグイベントです。優勝した駒沢大学、2位の中央大学、今年は3位に終わった青山学院大学などの強豪校がひしめく中で、選び抜かれた選手だけが走れる大学ランナーの「ひのき舞台」です。

その中で「オープン参加」として出場しているのが「関東学生連合チーム」。予選会で涙をのんだ大学から選手が選抜されています。

その1区を任されたのが、育英大学4年生の新田颯さんでした。

各大学がけん制し合い、予想外の「スローペース」で始まった1区の中で、序盤から勇気をもって飛び出し、先頭でレースを引っ張り続けました。いわゆる「一人旅」という状態です。

テレビの中継でアナウンサーが、

「新田選手は、熊本県山鹿市の出身です。」

と言っていたので、私は、

熊本県の出身なんだ。頑張ってるなあ。」

という感じでテレビを観ていたのですが…

とその時、私のスマホに知り合いからlineのメッセージが届きました。

「新田選手、千原台の出身らしいですね。」

という文をみて、すぐにスマホで「関東学生連合チーム」と検索すると…

確かに、

「1区 新田颯 育英大学千原台熊本県)」

と書かれています。

毎年、千原台の卒業生が走るのではないかと思い、各大学の登録メンバーをチェックするようにしていて、今年も「出場大学」についてはチャック済みだったのですが、「関東学生連合チーム」のチェックは出来ていなかったのです。

ここから、応援にもがぜん力が入りました。「このままトップでタスキを渡してほしい!」と思っていたのですが、残り1キロの地点で明治大学の選手にとらえられ、続いて駒澤大学の選手にも抜かれてしまいます。

少しよろめく様子もみられ、「かなり足にきてるなあ。何とか最後まで走り切ってくれ!」と思わず拳を握りしめていました。

その願いは届き、堂々の3着でタスキを渡しました。強豪校の並み居るランナーの中で、先頭に飛び出すというのはとても勇気のいることです。

新田選手は、勇気をもってそれに挑戦したことにより、「関東連合チームが3着でタスキを渡す」という偉業を成し遂げ、「新しい景色」をみることが出来たのです。

皆さんにも、この素晴らしい先輩のマネして「勇気をもって挑戦」し、「新しい景色」をみてほしいと思います。

 

 実は、皆さんの中にも「新しい景色」をみた人たちがいます。それは、弓道部男子の皆さんです。

12月24日に熊本市で開催された全国高校選抜弓道大会に熊本県代表として出場し、「12射中7中」。つまり、3人で4回ずつの12回弓を放って、7回的中するという素晴らしい成績で見事に予選リーグを突破。決勝トーナメントに進出してくれました。

決勝トーナメントでは、惜しくも1本差で1回戦で敗れたものの、初出場とは思えない堂々とした戦いぶりでした。

「新しい景色」をみた弓道部の皆さんの更なる活躍を期待します。

 

 また、昨日までの3連休中にバスケットボールとサッカーの熊本県新人戦大会が行われ、男女バスケットボール部とサッカー部がそろって初戦を突破しました。

弓道部に続いての活躍を期待しています。

 

 さて、昨日で約2週間の冬休みが終わりました。そこで、皆さんに示していた冬休みの合言葉

 千原台 「いのち」を守る 冬休み

については、いかがでしたか?

 一つ目の「生命」を守るということについては、冬休み中に大きな事故の知らせもなく、満点だったように思います。

二つ目の「心のいのち」。「一生懸命はカッコいい」についてです。この言葉は、学校生活だけではなくて、家庭生活の中でも同じです。年末には、各家庭で「大掃除」などが行われることだと思います。家族の方が家事に励まれているときに自分だけ遊びまわったり、だらだらしているのと、自分から家族の一員として進んで大掃除等に取り組むのは、どちらが「カッコいい」ですか。当然、進んで取り組むほうですね。ぜひともその力を家庭でも発揮してくださいとお願いしていました。これもきっと実践してくれたことだと思います。

 

 「命を守る」という観点から皆さんに考えてほしいことが、あと二つあります。

 一つ目は、「高校生の自転車での登下校時のヘルメットの着用について」です。このことについては、令和4年の10月から「高校の校長は、高校生に対して登下校時のヘルメットの着用をするように指導しなければならない。」という熊本市の条例が施行されており、今年の4月からは道路交通法にも同様の努力義務が盛り込まれて、全国の高校の校長に同じような努力義務が課されます。

 今のところは「努力義務」なので、すぐに「校則」に盛り込んで強制的に着用させるという考えはありませんが、万が一の事故の時に、ヘルメットが皆さんの命を守ってくれるというのは間違いのない事実です。

 2学期には一度、交通委員の一部の人たちと「ヘルメット着用を考えるワークショップ」を開いていますが、今後は是非とも全校生徒の皆さんに考える機会を持ってほしいと思っています。

 自分の命を守る人は自分しかいません。ぜひ、一度、「自分事」として考えてみてください。

 

 二つ目は、皆さんの「登校時間帯」についてです。交通事故の原因の一つに「時間に遅れそうで急いでいた。」ということが挙げられます。皆さんの朝の登校の様子をみていると、このことがとても心配になります。

 千原台高校の校則では、「8時35分までには登校し、席についておくこと」となっています。それにもかかわらず、8時35分ギリギリに昇降口を通過する人が多数いますし、中には8時35分を過ぎて登校してくる人もいます。

 事故防止の観点からも、この3学期は「今より10分早めの登校」を心がけてください。

 

 3学期は、本当にあっという間です。

 3年生は、1月下旬から「家庭学習期間」に入るために実際に登校できる日は「ほんの数日」で、その後卒業式を迎えます。

 1・2年生にとっても、短い日数を経て次の学年への進級に備える大切な学期です。

「一生懸命はカッコイイ」の精神のもと、一日一日を大切に過ごしていきましょう。

 

これで、私からの話を終わります。

 

以上が「校長訓話」の全文です。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

岡山学芸館 初優勝! ~全国高校サッカー選手権総括~

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(1月9日)、東京国立競技場で行われた第101回全国高校サッカー選手権大会勝戦岡山学芸館対東山の一戦は、3-1で岡山学芸館が勝利し、岡山県勢としても初となる初優勝を飾りました。

大会前は「目標はベスト4」と語っていた岡山学芸館が、決勝戦でも自分たちの力を出し切り、初優勝を果たした今大会。

今日は、大会全体を振り返って私が感じたことを話します。

私が今大会を通じて感じたことは次の3つです。

① 僅差のゲームの多さ

② 西日本勢の活躍

③ 「堅守速攻」と「ボール保持」の双方が必要

一つずつ解説します。

① 僅差のゲームの多さ

1回戦から決勝戦までの全47試合中、1点差以内の試合が29試合。そのうち同点に終わり、PK戦で決着がついた試合が11試合ありました。

およそ、5試合のうち3試合は1点差以内。5試合のうち1試合は同点でPK戦にもつれこんだことになります。

このことから言えるのは、「全国の都道府県の高校サッカーのレベル差が小さくなってきている。」ということです。

かつては、「サッカー大国」と言われるような県があり、優勝を狙えるのは一部の「強豪校」という時代がありましたが、今や、どの都道府県の代表も優勝する可能性がある時代になったと言えます。

② 西日本勢の活躍

以前のブログでも触れましたが、今大会のベスト8はすべて西日本勢が占めました。

また、昨日発表された「大会優秀選手」に選出された36名中、25名が西日本の高校から選出されていて、3分の2以上が西日本の選手となっています。

熊本県のサッカー関係者としては、これは嬉しい限りです。

ちなみに、東西の「プレミアリーグチャンピオン」が戦い、真の高校世代日本一を決める「プレミアリーグファイナル」でもサガン鳥栖U-18が川崎FU-18を3-2で破り、「高校世代日本一」に輝いています。

③ 「堅守速攻」と「ボール保持」の双方が必要

これは高校サッカーだけではなく、「現代サッカー」のトレンドとも言える事象です。

昨年行われた「ワールドカップカタール大会」でも、この双方が出来るチームが上位に進出しました。

今大会で優勝した岡山学芸館の高原監督も「この二つを追い求めてきた」と語っています。

これからの育成年代の指導者は、この双方に必要なスキルを身につけたフットボーラーの育成に尽力していく必要があります。

 

昨年の12月28日から約2週間に渡って行われた大会が終わりました。

この大会で、私たちに多くの感動を与えてくれた出場選手たち。そして、予選で敗れ、全国大会出場は叶わなかったけれど、高校生活をサッカーへの情熱に傾けてきたすべての選手たちに心からの拍手を送りたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

鎮西、春高バレーで2年連続準優勝 熊本の高校生の活躍に感動!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(1月8日)、東京体育館で行われた全国高校バレーボール選手権大会(春高バレー)決勝戦・鎮西(熊本)対駿台学園(東京)の一戦は、セットカウント2-3で駿台学園が逆転勝利し、熊本県代表の鎮西高校は、2年連続の準優勝となりました。

今日は、この試合をテレビの前で応援して感じたことをお話しします。

テレビの前で春高バレー男子の決勝戦、しかも、地元熊本県代表の鎮西高校の試合を応援するのは、2年連続です。

昨年の決勝戦では、日本航空高校(山梨)から2セットを先取するもその後、逆転されて2-3で敗れ、準優勝に終わっています。

この試合で、敗れたとは言え一人で52得点という驚異的な活躍をしたのが、当時、2年生エースだった舛本くんです。

あれから一年。舛本くんはエース、そして、チームのキャプテンとして再び決勝戦のコートに立ちました。

勝戦を前にしての私の願いはただ一つ。

「舛本くんに春高バレーで日本一になってほしい!」

しかし、今年の舛本くんは右ひざを痛めながらのプレーで、決して万全の体調ではないと伝えられています。

3回戦以降は強豪校との対戦が続き、いずれも3-2の接戦の末に勝利を重ねてきた鎮西ですが、その過程では、なるべく舛本くんを使わずに、周りの選手たちをうまく機能させながら勝利を重ねていました。

さて、決勝の駿台学園戦では…

1セット目から、セッターのトスは舛本くんに集まります。

舛本くんも「エンジン全開」でスパイクを打ち続け、得点を重ね、あっという間に2セットを連取。

「このまま3-0で一気に勝利!」

という勢いで、第3セット14―10とリードしたところまでは良かったのですが…

このあと、少しずつ試合の「流れ」が駿台学園に傾いていきます。

第1セットから「エンジン全開」でスパイクを打ち続ける舛本くんの姿をみて、

「いいぞ!」

という気持ちの反面、私の心をよぎった

「このペースで最後まで大丈夫なのか…」

という思いが、現実のもののとなってしまいました。

第3セットを逆転で奪われると、続く第4セットも一度できた駿台学園ペースの「流れ」は変わらず、最終第5セットに入ります。

ここでも、鎮西は、ほぼすべてのトスをエース舛本くんに集め、舛本くんも必死にスパイクを打ち続けました。

しかし、ついに駿台学園に追いつくことは出来ず、セットカウント3-2で駿台学園が日本一の座を手中におさめます。

2年連続で準優勝。そして、「悲運のエース」となった舛本くん。

「世代最高のアタッカー」と呼ばれるにふさわしい大活躍をみせてくれましたが、ついに「春高での日本一」を手にすることは出来ませんでした。

ただ、試合後のインタビューに応える舛本くんの表情には、

「今の自分に出来ることはやり切った。」

という爽やかさがあふれていて、

「鎮西でバレーが出来て、幸せでした。」

と言ってくれました。

舛本くんをはじめとする鎮西高校男子バレーボール部の選手たち、スタッフ、関係者の皆様に心からの感謝と拍手を送りたいと思います。

この1月は、サッカーで大津がベスト4,バレーボールで女子の信愛女学院もベスト4、男子バレーで鎮西が準優勝と多くの熊本の高校生が大きな感動を届けてくれました!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

大津、決勝を目前に国立で散る ~全国高校サッカー選手権・準決勝~

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

全国高校サッカー選手権準決勝・大津(熊本)対東山(京都)の一戦は、1-1の同点の末PK戦での決着となり、PK戦2-4で東山が勝利。

昨日のブログでお話しした「大津勝利」という私の戦前の予想は、実を結びませんでした。

今日は、この一戦を振り返ります。

大津の先発メンバーは、

GK 佐藤

DF 坂本翼、野田、碇、田辺

MF 田原、浅野、井伊、香山

FW 山下、小林

4-4-2の布陣です。準々決勝には累積警告で出場できなかったMF浅野が、先発に戻ってきました。

対する東山も4-4-2の布陣。右のMF阪田はC大阪入りが内定している将来を嘱望されている選手です。

試合の立ち上がりは、東山が主導権を握って進みました。

両チームとも同じ4-4-2の布陣なので、相手選手が目の前に対峙する「ミラーフォーメーション」なのですが、東山は攻撃時には、2人のセンターMFのうちの1人が2人のセンターDFの間まで下がった3バックのような形にしてボールを回すなどの工夫をし、東山の方がボールを握る展開が続きました。

そんな中でしたが、徐々に大津もペースを取り戻してきたと感じていた前半40分、大津が先制ゴールを奪います。

左MF香山がFW小林とのワンツーで左サイドを崩し、中央にクロスを送ると、これをMF井伊が冷静にシュート。東山のゴールネットを揺らしました。

大津らしい見事な「崩し」からのゴールです。

前半は、このまま1-0で大津がリードして終了しました。

後半が始まると、今度は大津のペースで試合が進みます。しかし、この時間帯に追加点を奪えなかったことが最終的に大きく響くことになりました。

後半19分、東山が右からのコーナーキックを得ます。左足のインスイングで蹴られたボールを拾ったのは、東山のMF松橋。「シュートを打てる」というところでワンフェイントを入れて、大津守備陣のタイミングをずらしてからの見事なシュートが決まり、東山が同点に追いつきました。

大津ベンチも後半27分に田原、香山、井伊→岩崎、中馬、坂本龍の3枚替え。続く32分にも山下→稲田と交代カードを切り、勝ち越しゴールを狙いに行きますが…

岩崎や中馬が得意のドリブルでサイドを崩しかけるシーンを何度かつくったものの勝ち越し弾には結びつかず、1-1のままで試合終了のホイッスル。

試合の決着はPK戦へともつれ込みます。

今大会、大津は2回のPK戦で勝利していることもあり、

PK戦になれば大津が勝つのではないか…」

という私の予想に反して、東山のGK佐藤が2本のPKを阻止。

PK戦の結果4-2で東山が勝利をおさめて、決勝進出を決めました。

試合後に山城監督は、

「攻撃は最後まで本調子ではなかったが、選手たちが大津のプライドを背負って最後まで戦い抜いてくれた。」

と語っています。私もまったく同感です。

熊本県のサッカーファミリーに大きな夢と喜びを与えてくれた大津高校サッカー部の選手、スタッフ、チーム関係者の皆さんに心からの感謝と拍手を送りたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。