YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

【ロアッソ】雨の中 横浜FCとスコアレスドロー 「新布陣」に手応え…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

5月12日㈰に熊本市えがお健康スタジアムで行われたJ2リーグ第15節・ロアッソ熊本横浜FCの一戦は、雨の中での戦いとなりました。

お互いに気迫を持って相手ゴールに迫ったものの得点を奪うことは出来ずに、結果は0-0の引き分け。

前線の選手の位置関係を変える「新布陣」で臨んだ熊本にとっては、勝利は出来ませんでしたが、久しぶりに「無失点」で試合を終え、ある程度の手応えを感じる一戦となりました。

今日は、この試合を振返ります。よろしくお付き合いください。

まずは、熊本の先発メンバーです。

GK 佐藤優也

DF 黒木、江崎、大西

MF 大本、上村、豊田、岩下

FW 竹本、べ・ジョンミン、藤井

この表記では「どこが新布陣なのか?」がわかりづらいと思いますが、FWの配置をべ・ジョンミンを1トップの位置に置き、その後ろに竹本と藤井をシャドーストライカーとして配置しました。前線の3人が三角形のような位置取りをします。

今シーズンの熊本は、開幕から前節まで「2トップが両サイドに開き、中央にトップ下を置く」という布陣を敷いてきましたので、ここが変更点です。

対する横浜FCも3-4-2-1の布陣。1トップに以前は熊本に所属し、熊本の「J2昇格」に大きな貢献をした高橋利樹が1トップに入り、シャドーストライカーの位置に伊藤とカプリーニが入る布陣となっています。

結果的に両チームが同じような布陣で対峙する「ミラーフォーメーション」となりました。

試合の前半は、熊本の「新布陣」が機能し、いくつかのチャンスをつくります。

一番惜しいシーンだったのは、前半39分のプレーでした。

自陣で奪ったボールを藤井に縦パスでつなぎ、藤井は得意の「前を向くコントロール」をしてドリブルで相手陣内に侵入します。左を駆け上がってきた竹本がボールを受けるとこれを中央に上がってきた上村にパスし、上村がシュートを放ちました。

シュートはGKの正面をつきゴールとはなりませんでしたが、2シャドーに入った藤井と竹本の連携にボランチの上村が絡む形がつくれたシーンでした。

このシーンが産まれた起点となったは、「ボールを奪った後の藤井への縦パス」です。

前半にみられた「改善傾向」は、「前線に1トップ、2シャドーが配置されたことで縦パスのターゲットが3人となり、縦パスが入れやすくなった」という点です。

これにより、熊本の攻撃に「前への推進力」が出てきました。

ハーフタイムには、竹本→古長谷という交替カードが切られて、「前線の3人全員が大卒ルーキー」となりました。

さらなる攻撃が期待されたのですが…。

試合開始から降り続いた雨がさらに強さを増した後半は、「グラウンダーのパスがつなぎづらい」というピッチ状況になり、お互いに縦パスを入れあう「肉弾戦」となりました。

そんな中でも最後まで「守備の集中力」を切らすことなく、0-0で試合は終了。スコアレスドローという結果になりました。

勝利こそ逃しましたが、久しぶりの「無失点」で試合を終え、「戦術的な光明」もみえました。

それは二つあります。

一つ目は、先ほども話したように「前線の中央に縦パスのターゲットが3人いることで、縦パスが出しやすくなり、攻撃に前への推進力が出た」という点です。

これまで時折感じていた「ボールは保持するけれど前へ進めない」という課題のクリアにつながる可能性があります。

二つ目は、「前線のプレスをかけやすくなった」という点です。

この試合では相手も「3バック」で「ミラーフォーメーション」だったこともありますが…。今後、この点にも注目です。

この「光明」を次節こそは、勝利「勝ち点3」につなげましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。