どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「中体連の結果はどうだった?」
「優勝はルーテル。準優勝は京陵でした。」
熊本市中体連サッカー大会の運営に当たっていた先生と私の会話です。
6月17日に開幕した「熊本市中学校総合体育大会サッカー競技」は、昨日(6月26日)、最終日を迎え、優勝:ルーテル学院、準優勝:京陵、3位:錦ヶ丘、力合、5位:託麻、熊大附属という結果で幕を下ろし、この6チームが熊本県大会への出場権を獲得しました。
熊本市代表として県大会に出場するチームの皆さんの熊本県大会での活躍を祈ります。
私も、中学校サッカー部の監督を12年間務めた経験があります。
新人戦大会では、九州大会まで勝ち進み3位になったこともありましたが、この「夏の中体連」では、なかなか勝ち上がることが出来ませんでした。
その理由は、「南さんのチームは、必ずルーテルと当たりますね。」と監督仲間が口をそろえるほどに、毎年のようにルーテル学院に敗れて大会から姿を消していたからです。
監督としての「最後の夏」となった大会も3回戦でルーテル学院と対戦しました。
京陵中の監督として4年目を迎えていたこの年は、部員数も増え、1年生から3年生までの部員数は83名という大所帯になっていました。
もちろん部員全員の目標はただ一つ。
「打倒、ルーテル!」
です。
部員全員で「直前合宿」も行い、大会に臨みました。
1,2回戦を順調に勝ち進み、3回戦でいよいよルーテル学院との対決。会場はルーテルのホームグラウンドである野々島グラウンドです。
当日ベンチ入り出来なかった選手たちは、ベンチの反対側から応援団を結成し、大声援を送っています。
試合は、「ルーテル対策」を十分に立ててきたことが功を奏し、五分五分の展開です。しかし、前半も残り3分となったところでコーナーキックの流れから失点。
0-1で前半を終了しました。
「大丈夫。良いプレーが出来てるよ。」
「後半は、キャプテンを左のポジションに移す。そうすると左にボールが集まり、右にスペースが出来るから、サイドチェンジのボールが出たら、迷わずシュートを狙っていけ!」
という具体的なイメージを持たせて、選手たちを後半のピッチに送り出しました。
すると、まさかの展開が起こります。
ハーフタイムにイメージさせたものとほぼ同じような展開から、右MFがシュートを放つと、そのボールがルーテルのゴールに突き刺さり、同点ゴールとなったのです。
これで、波に乗った京陵は、さらに追加点を奪い2-1とルーテルをリードしました。
「よし、これなら勝てる!」
という気持ちになったのが甘かったのか…
間もなくアディショナルタイムに入るという時間帯で、再び、コーナーキックの流れから失点してしまい、同点に追いつかれ、試合は延長戦へ。
延長戦でも互いに得点することは出来ずに、PK戦に突入しました。
PK練習も十分に行ってきたつもりだったのですが…
試合後に、監督仲間たちから
「ついに南さんが、ルーテルを破る時が来た!と思たんですけど…」
と声をかけられた悔しい夏の思い出です。
その頃、コーチとして私を支えてくれていた若手教師が、今は、大会の責任者として、今年の大会を運営してくれていました。
熊本市中体連サッカー大会に出場した選手、監督の皆さん、そして、大会の運営に当たられた先生方、本当にお疲れさまでした。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。