YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

サッカーW杯カタール大会決勝戦 「世紀の名勝負」になった理由!(中編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日の(前編)では、アルゼンチンのスカローニ監督が、ディマリアを右FWに起用する4-3-3の布陣で先発を組んだことにより、前半をほぼ完璧な内容で2-0とリードして終えたこと。

これに対して、フランスのデシャン監督が、交替策で流れを変えようとしたというところまでお話ししました。

今日は、その続きです。

デシャン監督は、前半の40分に2枚の交替カードを切りました。

ジルー、デンベレ→チュラム、コロムアニ。

この交替には、2つの驚きがありました。一つは、今大会4得点をあげて攻撃の中心となっていたジルーをベンチに下げたこと。もう一つは、前半のうちに2枚のカードを切ったことです。

ただ、それだけ「フランスにとってはヤバい流れ」になっていたとも言えます。

しかし、この交替だけでは流れは変わりませんでした。

後半26分にデシャン監督は、「次の一手」を打ちます。グリーズマン、テオ・エルナンデス→コマン、カマビンガの2枚替えです。

この交替は、さらに大きな驚きでした。

フランスの「大黒柱」であるグリーズマンをベンチに下げたからです。また、ここで起用したカマビンガは20歳の新鋭ということにも驚きました。

この交替により、前線にコマン、コロムアニ、チュラム、エムバぺの4人を並べる実質4-2-4の布陣を敷いたのです。

中盤の争いが重視される現代サッカーで、4-2-4というのはほとんど使われることがないフォーメーションですが、この試合ではこの布陣が実を結びます。

中盤を2枚にされたことで、アルゼンチンの中盤での厳しい守備がしにくくなったこと。前線に4枚を置かれたことで、アルゼンチンが後ろに枚数をかけざるを得なくなったこと。前線の真ん中に入ったチュラム、コロムアニは192cm、187cmという長身選手で、フランスは前線に「高さ」という武器を持てるようになったことなどが、流れを変えた理由でした。

この交替をみて、私は、アルゼンチンが2-0とリードしながら、高さで攻めてきたオランダに2-2と追いつかれた準々決勝を思い出していました。

そして、ついに後半34分、コロムアニがドリブルでペナルティーエリアに進入したところでファールを受け、フランスがPKを得ます。これをエムバぺが決めて、2-1とし、さらに後半37分には、これも交替で入ったコマンのドリブルを起点にして、最後はエムバぺの美しいボレーシュートがゴールネットを揺らし、フランスが同点に追いつきます。

今度は、スカローニ監督が手を打ちます。

延長戦に入った延長前半の12分、デパウルアルバレス→パレデス、ラウタロ・マルティネスの2枚替えです。

この交替で入ったデパウルは、アンカーポジションですが、守備時にはセンターバックの真ん中に入って5バックのような布陣になりました。

これにより、流れは再びアルゼンチンへ。

そして、延長前半14分、ラウタロのシュートのリバウンドにメッシが合わせて勝ち越し弾を決めました!

しかし、これでも決着がつきません。

延長後半の12分に今度はフランスがPKを獲得。これを再びエムバぺが決めて、3-3の同点。試合はPK戦での決着にもつれ込みました。

このPK戦でも両監督の采配が出るのですが…

この続きは、明日の(後編)でお話しします。

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