どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルをみて、
「法人を設立?
公立高校の校長が?」
と、頭の中に「?」がたくさん浮かんだ方も多いと思います。
まずは、「安心してください。」
きっかけは、毎年4月に行われている「教育長ヒヤリング」の時のことでした。
教育長から、
「校長が代表になって、法人をつくればいいんじゃない。」
という提案をいただいたのです。
この発言の直接の流れは、千原台高校で「ECサイト(ネット販売サイト)」を開きたいと考えているけれど、熊本市が取得しているアカウントを使うと、様々な課題が出てきて難しいということから。
「法人をつくって、そこで、ECサイトのアカウントをとれば、解決するでしょ。」
という教育長からの提案でした。
ちょうどその頃、私には次のような「悩みの種」がありました。
千原台高校では、高校改革の一環として「探究科」を新設するという学科改編を行いました。
当然、「探究的な活動」が活発になり、昨年度から様々な「探究プロジェクト活動」に取り組んでいます。
「探究的な活動」は、生徒たちの意欲を喚起し、「正解のない問いに対して考えながら行動する」というこれからの時代を生きていくのに必須の力をつけることが出来ると実感しています。
ただ、難点もあります。それは、「お金がかかる」ということです。
例えば、生徒たちが「阿蘇へフィールドワークに行きたい」と思っても、阿蘇までの旅費は、教育委員会の予算には計上されておらず、どこからもお金が出せません。
ですから「創立65周年記念」でいただいた同窓会からの寄付金を「探究的な活動に使わせてください。」と相談をし、昨年度はそこから資金を捻出しました。
その他の手段としては、「各種助成金を申請する」という手段がありますが、これも競争率が高く、千原台高校も「三菱みらい財団助成金」に応募しましたが、「書類選考」で落選。助成金をいただくことは出来ませんでした。
「この状況を打開するには、何とか自分たちでお金を産む手段を考えるしかない。」
そう感じていた時に、前述の「教育長提案」があり、私にとっては、まさに「渡りに船」のタイミングだったわけです。
「私が代表になって法人を立ち上げてもいいんですね。」
と確認をとり、早速、行動開始。
「法人立ち上げのノウハウ」を猛勉強し、約1か月後の2023年5月16日、徹底非営利型一般社団法人「ワンサウザン」を立ち上げました!
この法人は、「千原台高校の情報ビジネス、健康スポーツ等に関する活動を支援すること」を目的としており、それらの活動を持続可能なものにするために、セミナーの開催、情報ビジネス・スポーツ・芸術等に関するイベントの開催、生徒の起業に対する支援等を行い、そこから得られた収益を次の活動の財源にしていくというスキームを考えています。
校長である私が代表理事となり、魅力づくり部の部長と副部長が理事、二人の教頭が監事を務めます。
「職務専念の義務」に反しないように、勤務時間中に「法人の活動」を行う時には「時間休」を取得して活動するという「内規」も作成しています。
ということで、この法人の最初のイベントとして「キックオフセミナー」を行います。
オンラインでの参加も可能です。参加に興味のある方は、ポスターの問い合わせ先に遠慮なくご問い合わせください。
このセミナーを通して、一緒に学べる仲間が増えていくと嬉しいです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。