YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

議論白熱! 新校舎の建築に向けて…(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

議論白熱! 新校舎の建築に向けて…(後編)

昨日のブログの続きです。

昨日は、千原台高校の新校舎建築に至る経緯と「経費削減」、「工期短縮」のために、「鉄筋コンクリート5階建て」だったはずの新校舎建築計画が「軽量鉄骨2階建て」で進むことになり、我々教職員は不満を持ちつつも計画が進んでいったところまでお話ししました。

「まずは、予算が通らない事には始まらない。」

ということで、何とか「新校舎建築のための設計費」の予算が通ったのが、令和3年のことでした。

令和4年度予算として「設計費」がついたことで、令和4年度中に「どのような教室配置にするか?」ということを熊本市教育委員会施設課と話し合い、設計事務所に設計を進めてもらいました。

新校舎に入る予定の教室は、パソコン室‐2室、総合実践室‐1室、地歴公民室‐2室、調理室‐1室、被服室‐1室の計7室です。つまり、これらの教室を使用するのは、商業科、社会科、家庭科の授業ということです。

そこで、この3教科の主任の先生方を交えて、何度も話し合いを行いました。

もともとは、5階建てにしたかった間取りを2階建てに詰め込むわけですから、この話し合いは難航を極めました。そういった中でも何とか折り合いがつき、ようやく設計が完了し、建設予定地(本校舎の横の現在は駐車場・駐輪場になっている土地)の地質調査等の現地調査をしたところ…、

数点の問題点が出てきたのです。

問題点とは、次の3つです。

① 地下水がすぐ下に流れている地質のために、軽量鉄骨で建設しても大きな「杭打ち」をしないと建設出来ない。

② 2階建てで建設すると校地のギリギリまで校舎が立つことになり、近隣住民と「プライバシーの問題」が発生する恐れがある。

③ 現在、塀際の植え込みにある「千原桜」を伐採せざるを得なくなる。

どれも由々しき問題なのですが、特に③については、教職員だけではなく、同窓生の皆さんからも大きな反対の声が上がりました。

そして、事態は急転直下…。

この4月に、施設課から新しい提案がされたのです。それは、

「『鉄筋コンクリート4階建て』で設計を見直したい。」

という提案でした。

これによって、②、③の問題は解決します。また、①の理由により、軽量鉄骨で建てても「杭打ち」の費用がかかるため、鉄筋コンクリート4階建てとの予算の差が少なくなったというとでした。

当初予定の「5階建て」ではないものの、この提案は、我々教職員にとっても、同窓生の皆さんにとっても「軽量鉄骨2階建て」よりもありがたいものです。

ということで、4月から「鉄筋コンクリート4階建て」で再設計が行われ、その上で行われたのが、一昨日(6月27日)の「打合せ」だったというわけです。

この「打合せ」に参加したのは、学校側が校長、教頭、事務長という管理職と商業科、家庭科、社会科の主任、事務職員の計11名。施工者側が、熊本市教育委員会施設課から4名、設計会社から4名の計8名。参加者19名での話し合いとなりました。

「2階建て」から「4階建て」に変わったとは言え、建築予算が増えたわけではなく、「総床面積」は変わっていません。

そのために、各教科からの要望を聞きながら設計の細部を決めていくのは、まさに、「至難の業」。

ただ、これまでは、「管理職が、各主任の要望を聞いて、施設課に伝える」ということが多かったのに対して、今回、関係者全員が一斉に会して、対面で直接言葉を交わすという機会を持てたことは、たいへん有意義でした。

「話し合って良かった」と思える「新校舎建築」が出来るように、これからも話合いを続けていきます。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。