どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のブログでは、
「メルカリShopsでの学校備品等不用品販売開始式」 盛大に開催!(後編)
と題して、昨日のブログの続きをお話しします。よろしくお付き合いください。
昨日のブログでは、千原台高校で「メルカリShopsでの学校備品等不用品販売」を行うことになった経緯と生徒たちが校長室に来て「学校備品不用品販売申請」をしてくれた時の様子、そして、私も生徒と一緒にさらなる不用品を見つけに行くことにしたところまでをお話ししました。
もうすぐ解体されることになっている「旧校舎」の倉庫に足を踏み入れると、そこは、昭和から平成の時代で時計の針が止まっているような世界です。
はじめに私が見つけたのは、白黒のパネルでした。そこに写っているのは、野球部の選手たちが行進している様子です。どうやら高校野球熊本県大会の開会式の様子を写したパネルのようです。
そこには、「昭和62年全国高校野球選手権熊本県大会」と記してありました。
「わー、これはかなりの年代物ですねー。調和62年と言えば、私が教師になった年だから、今から37年前ですよ。みなさんは、もちろん産まれていませんね。」
と言いながら、その奥をみると、紙袋に何やら衣服のような物が入っています。
紙袋から引っ張り出してみると…、
「おー、これはこの写真に写っている選手の皆さんが来ているユニフォームですよ!」
「ここに、帽子とストッキングもあります!」
このあと、さらにもう一種類その前の代の野球部のユニフォームも見つかりました。
「これは、絶対に欲しいという人がいると思いますよ!」
「はい。」
ということで、さらに「宝さがし」を続けると…。
「校長先生、これは何ですか?」
一人の女子生徒が手に持っていたのは、「ラジカセ」でした。
「ラジカセ」と言っても、若い読者の方はわかりませんよね。
「ラジカセ」とは、「ラジオカセットレコーダー」の略で、「ラジオとテープレコーダーを一体化した装置」のことです。私が中学、高校、大学時代には、これを使って「カセットテープ」で音楽を聴くというのが、音楽の聴き方の主流だったのです。
この話を生徒たちにすると、生徒たちは目を丸くしていました。
「これって、使えるんですか?」
「どうだろうかねー。
どうやら、電池式のようだから試してみようか。
誰か、事務室に行って、単1の電池を6個もらってきてください。」
「はい!
僕が行って来ます。」
男子生徒が事務室に向かってかけていきます。
幸運にも、ラジカセの横に1本だけカセットテープが置かれていましたので、新しい電池を入れて、カセットテープを挿入し、再生ボタンを押してみると…、
「ラジカセ」からは、1970年代か80年代の曲と思われるフォークソングが流れてきました。
「鳴ったー。」
「音楽が聴けるー!」
と生徒たちから歓声が上がります。
「校長先生、これ、絶対売れますよ!
おしゃれなカフェとかにも置けそうですもん。」
「そうだね。」
このあとにも、熊本市立商業高校から千原台高校に校名が変わり、校歌も変わった時につくられた「校歌の記念CD」、「全国高校駅伝大会への出場を記念してつくられた湯呑セット」、「レトロな地球儀」、「そろばん」、「手動鉛筆削り」など次々とお宝が発見されました。
はじめに申請された古い学校備品である「跳び箱」、「事務用の椅子」、「ポータブルトイレ」に加えて、この日に発見した「お宝」も一緒に出品することになりました。
そして、これらの出品を開始するセレモニーが、「メルカリShopsでの学校備品等不用品販売開始式」というわけです。
当日は、熊本市教委の田口次長をはじめ5名の幹部職員の皆さんの他に、RKK(TBS系)、TKU(フジ系)、KKT(日テレ系)のTV局3社のテレビカメラとT1パークという地元雑誌の記者が取材に訪れ、盛大に開催出来ました。
この模様は、まもなく各テレビ局で放映されると思いますので、ご期待ください!
田口次長と生徒代表が「販売開始」のタグをクリックして、ついに販売が始まりました。
セレモニーが終わり、生徒たちがメディアの取材を受けている時です。
「おー!」
という歓声が上がりました。
販売開始からわずか3分で、「校歌の記念CD」が売れたのです!
その後も、「野球部ユニフォーム」と「鉛筆削り」が売れて「学校備品不用品販売」は、順調なスタートを切りました。
メルカリで「○○(商品名) 千原台高校」と検索してもらえると、これらの品が買えます!
ぜひ、一度のぞいてもらえると嬉しいです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。