どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
5月1日に千原台高校の体育大会を開催し、翌日の2日を振替休業日(5月11日㈯にPTA総会・授業参観を行うため)としたので、私にとっては5日間のGW後半でした。
その間はブログの更新をお休みしていたので、6日ぶりの更新となります。
様々なことがあったGW後半でしたが、何と言ってもショッキングだったのは、タイトルに書いた通りのロアッソ熊本の試合でした。
ということで、今回のブログでは5月3日に行われたJ2リーグ第13節、ロアッソ熊本対鹿児島ユナイテッド戦と5月6日に行われた第14節、水戸ホーリーホック対ロアッソ熊本戦を2回に分けて振返ります。よろしくお付き合いください。
まずは、鹿児島戦です。
この試合の熊本の先発メンバーは、
GK 田代
DF 黒木、江崎、大西
MF 三島、上村、豊田、岩下、藤井
FW 竹本、松岡
三島が右MFで今シーズンリーグ戦では初先発。トップ下には前節の大分戦でプロ入り初ゴールを決めた藤井が2試合連続で先発起用されています。
対する鹿児島は4-2-3-1の布陣。1トップで起用されている藤本は、かつて大分に在籍した頃に大ブレークし、その後J1のチームでもプレーした得点感覚に優れるFWです。
この試合で先手を取ったのは熊本でした。
前半2分にコーナーキックを獲得するとキッカーとなった松岡が中央に入ってきた藤井にグラウンダーのパスをします。このリターンを受けた松岡がペナルティーエリア内にドリブルで侵入し、クロスを送ります。一旦はクリアされますが、そのこぼれ球に反応した黒木が右足を振り抜きシュート。このシュートが鹿児島のゴールに突き刺さり、幸先の良い先制点を奪いました!
その後は、鹿児島にシュートを放たれるシーンが多くありましたが、何とかシュートブロックなどで防ぎ、前半は1-0で終了します。
ハーフタイムに竹本→べ・ジョンミンという1枚目の交替カードを切った熊本は、後半にもチャンスをつくります。
後半14分、敵陣の左サイドで相手のクリアボールを回収した藤井が松岡へ横パス。松岡は、ドリブルでペナルティーエリアに進入し相手のDFを引き付けます。再び藤井にボールを戻すと、藤井が絶妙のボールコントロールからシュートを放ち、これが鹿児島のゴールネットを揺らしました!
藤井の「2試合連続ゴール」で追加点を奪います。
ただ、ここからが良くありませんでした。
後半34分には鹿児島の途中出場していたンドカ・チャールズに約40mをドリブルされ、そのままゴールを奪われ1点差に詰め寄られます。
さらに、後半のアディショナルタイムも残り1分となった後半49分、相手のゴールキックからボールを運ばれ、熊本の右サイドからあげられたアーリークロスが直接ゴールマウスに吸い込まれて「土壇場の同点弾」となりました。
試合はこのまま終了。
熊本にとっては、まさに「土壇場で勝ち点2を失う」という痛い痛いドローゲームとなりました。
私は、この幕切れには「伏線」があったと思っています。
その一つ目は、後半アディショナルタイムに入ってから獲得したコーナーキックの場面です。熊本は数多くの「デザインされたコーナーキックの形」を持っており、ショートコーナーを使うことも多いのですが、なぜかこの時はショートコーナーを使わなかったのです。クロスボールをクリアされ、相手ボールになってしまいました。
もう一つは、失点する直前の熊本のシュートシーンです。もちろん「シュートで終わる」のは悪いことではないのですが、左にフリーな選手もいたので、この場面では「時間をかけてじっくりと相手を崩す」、「完全に崩せなければ攻め直してボールを保持する」という選択をすべきでした。
コーナーキックを獲得したのは「残り3分」の時点で、「1点リード」という場面でした。この時間帯では、「自チームでボールを保持して、相手にボールを渡さない」ということを最優先に「チームの意思統一」をして欲しかったと考えています。
土壇場で勝ち越し点を奪われた大分戦に続き、「試合の終わらせ方」が大きな課題となった一戦でした。
長くなったので、6日の水戸戦については明日のブログでお話しします。
なお、この試合についてはYouTubeでもお話ししています。こちらも観てもらえると嬉しいです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。