どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、昨日のブログでは、「各地で光り輝く! 千原台高校部活動生!(前編)」と題して、「全九州高校駅伝大会」に臨んだ陸上競技部の話題をお話ししました。
今日は、「後編」として、その他の部活動の活躍ぶりをお話しします。
まず、男女ハンドボール部です。
11月20日(土)、21日(日)に天草市民センター等で行われた「全国高校ハンドボール選抜大会熊本県予選・決勝リーグ」に出場しました。
男女それぞれ、ベスト4に勝ち進んだ4つのチームがが、総当たりのリーグ戦で優勝を争いました。
その結果、女子は見事に3勝をあげて優勝。
男子は、2勝同士で対戦した九州学院に27-28と惜しくも1点差で敗れ、準優勝となりました。
2位までに「九州大会への出場権」が与えらますので、男女とも九州大会に出場し、「全国大会への切符」をかけてた戦うことになります。
大会を通して「全勝」で優勝を飾った女子ハンドボール部ですが、そこまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
大会が近づいた頃、チームの大きな得点源である中心選手がケガをしてしまい、チーム作りに「黄信号」が灯りました。
「その穴を埋めるために、誰を起用するか?」
と考えた監督は、
「ピッチ内だけではなく、選手たちの生活全般をみて決めたい。」
と考え、選手全員を連れて、阿蘇方面で「キャンプ」を実施しました。
「キャンプ」と言っても、プロ野球の「キャンプ」のようにトレーニングをするわけではなくて、純粋に「野外活動」をするキャンプです。
その中で、一人の選手が監督の目に留まりました。
その選手は、それまでは「技術面がそんなに高くない」という評価をされていた選手でしたが、「キャンプ」でみせてくれた新たな一面、「積極性」を観て、監督は、
「この選手で行く!」
と決めたそうです。
そして、その選手が加わったチームは、しっかりと機能し、「事実上の決勝戦」と言われていたルーテル学院との予選トーナメントも、「ダブルスコア」に近い点差で下す活躍に結びつきました。
監督からは、
「私自身、指導者として、新しい学びがありました。」
という報告を聞きました。指導者として、なんと素晴らしい言葉でしょうか。
男子ハンドボール部も「貴重な経験」を積みました。
敗れた九州学院は、昨夏の「インタハイ決勝」でも、惜しくも敗れた相手であり、「宿敵」です。
その相手に、前半は18ー13と5点のリードを奪っていたのですが、惜しくも後半に逆転を喫し、「1点差での敗退」となってしまいました。
きっと、この悔しさをバネに、さらなる成長をし、九州大会に臨んでくれると思います。
また、この週末には、「熊本県下高校1年生バスケットボール大会」も開かれました。
この大会に、男女バスケットボール部が出場しました。
結果は、いずれも初戦敗退に終わりましたが、男子は「格上の相手に後半は食らいつく」という試合をし、女子は「前半はリードしながら、後半に逆転される」という、ともに「貴重な経験」を積むことが出来ました。
あと一つ、すばらしい活躍をみせてくれた部活動があります。
それは、「ボランティア部」です。
地元の自然公園「釣耕園」を清掃するボランティア活動に約30名の生徒たちが参加しました。
男子生徒は、おもに「池の清掃」、女子生徒は、おもに「落ち葉掃き」に従事し、最後の一時間は、しゃべる生徒もおらず、黙々と作業に打ち込んだそうです。
地元住民の皆さんから、数多くの「お礼の言葉」をいただきました。
スポーツの大会に出場すれば、そこには必ず「勝敗」がつき、その結果次第で、喜んだり、悲しんだりという「悲喜こもごも」を経験します。
また、「勝敗」がない「ボランティア活動」に参加することには、意欲を持ちにくいという若者が多いという事実もあります。
そんな中で、多くの生徒たちがこのような「素晴らしい経験」を積んでくれていることを心より嬉しく思います。
このような経験の一つ一つが「前の日の自分より、少しだけ成長した自分」を実感させてくれます。
このことこそが、「教育」であると思っています。
そして、それを支えているのは、日頃から多くの時間を「部活の指導」に割いてくれている「部活動顧問」の先生方の情熱です。
昨今、ちまたでは「教育界は『ブラック企業』」とか「ブラック部活」などという言葉が聞かれていますが、現場にこのような素晴らしい生徒たちがいて、それを支える先生方がいるということを読者の皆様にはご理解いただけると嬉しいです。
生徒たちの頑張りと先生方の情熱に感謝!感謝!です。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。