YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

LGBTQ+ユースカンファレンスに参加して… 新たな学び②

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日のブログでは、「LGBTQ+ユースカンファレンスに参加して… 新たな学び①」と題して「LGBTQ+ユースカンファレンス」での「登壇者打合せ」の様子をお話ししました。

今日は、その続きです。

打合せ後に行われたのは、日高教授による「基調講演」でした。そこでは、「LGBTQ+」に関する様々なデータが紹介されました。

これまでに行われたアンケート調査の結果によると、性的マイノリティーの人たちは、いじめられた経験、自傷行為の経験等でその他の人たちの2倍から7倍という高い数値を示していること。これを改善していくためには、学校現場での取組が重要なこと。

確かに、「女子スラックスの導入」をする学校が増えるなど、学校現場の取り組みは少しずつ進んできてはいるが、「女子スラ導入すればOK」という風潮になっていないか?

学校での取組が「T(トランスジェンダー性自認)」への対応だけになっていて、「LGB(性的指向)」に対する対応が遅れているのではないか。

一番大切な「教職員への研修の実施」は、まだまだ十分に行われていない。

などの問題が提起されました。

日高教授による基調提案 様々なデータに基づいた提言がされた

これを受けて、いよいよ「メインセッション① 全国の教育・学校現場の今」が始まりました。

日高教授の進行のもと、最初に発表したのは朝日新聞社の山下知子さんです。

山下さんは、10年前から「LGBTQ+」に関する取材をはじめ、これまで、様々な話題や問題点を報道してきたそうです。

その中から感じられる「時代の変化」についての発表でした。

日本の新聞報道に初めて「LGBT」という言葉が載ったのは2004年だったそうで、その年の報道件数は、1件のみ。その後、2013年は36件、2014年は64件と倍々のペースで増え続けてきているということでした。

報道をはじめたころは、「LGBT」という言葉を使う際には、「キーマーク(説明欄)」をつくって用語の説明を必ず入れていたが、現在では全くその必要はなくなったことなどが報告されました。

また、日高教授と同様に「女子スラ導入」が、ブーム的になっていることへの警鐘。多くの学校現場で「人権問題」としての教育が行われているが、今後は「科学の視点」を入れていくことが重要だという提言がありました。

次に発表したのは、福岡県の中学校で養護教諭として様々な取り組みをしている角沖悠花さんです。

養護教諭として、「性自認性的指向のことで悩んでいる生徒がいる」ということに心を痛め、校長先生に相談。数人の先生方と「プロジェクトチーム」を作り、まずは、勉強会を実施。その後、リサイクル制服を集めて、希望する生徒にスラックスを貸し出すという取り組みを行ったことなどが発表されました。

保健室で「制服貸し出し試着会」を行った際には、とても和やかな雰囲気で進んだということでした。

「目の前の生徒を少しでも幸せにしたい」という思いから始まった素晴らしい取り組みだと感じました。

ただ、「制服貸し出しの取り組み」も「スラックスを借りに来る女子生徒」が中心ということで、生徒から「先生、スカートの貸し出しも必要ですよね。」という言葉は聞かれるものの、スカートを借りる男子生徒は、まだいないという現状も報告されました。

次は、いよいよ私の発表ですが…

この続きは、次のブログでお話ししますね。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。