YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

感動! 熊本県内各地で輝く、専門高校生徒たちの研究実践(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

感動! 熊本県内各地で輝く、専門高校生徒たちの研究実践(後編)

です。

先日(11月15日)行われた「熊本県産業教育振興会」における「専門高校生徒による研究・実践発表」で、最も私が感動した球磨中央高校の「人吉球磨は負けない~エシカル商品の開発による災害復興支援~」の発表の続きをお話しします。

(前編)では、このテーマを設定した理由と人吉球磨の現状までをお話ししました。

令和2年7月豪雨被災、コロナ禍ということで、経営が厳しくなった企業が数多い人吉球磨の現状の中で、「エシカル商品」を開発することにより復興支援に取り組みたいと彼らは考えました。

そこで、東紙店さん、立山商店に取材をし、「紙の端材」、「規格外のイチゴ」があることに気づいたところまでが(前編)のお話でした。

これを受けて、彼らは次のような仮説を立てます。

[仮説1] 材料高騰の対策として、廃棄予定や規格外の材料を開発することで、企業の売り上げに貢献できるのではないか。

[仮説2] 復興のシンボルとなるような商品を開発することで、人吉球磨地域の現状を全国に発信することが出来るのではないか。

そして、[仮説1]を実証するために開発したのが、「紙の端材を使った細長のノート」と「規格外のイチゴを使ったスムージー」でした。

「細長ノート」は、GIGAスクール構想で1人1台端末が支給され、机の上にタブレットと教科書を置くと、残りのスペースが細長になってしまう事態になっている中高校生が使うのにぴったりの商品です。「パソコンの手前に置いて使うノート」と銘打って販売しました。

200冊以上が売れて、「A3用紙約1600枚分の端材」を有効利用できたそうです。

「規格外イチゴのスムージー」は、「けずり苺のアイススムージー」という商品を企画、販売し、「約1300粒分の規格外のイチゴ」を有効利用。さらに、商品のラベルやカップスリープなどの紙資材は、東紙店さんの端材を利用したそうです。

[仮説2]の実証として取り組んだのは、「人吉球磨の栗を使った『ランチパック(山崎製パン)』の開発」でした。

「復興のシンボル」として、(株)山崎製パン様と協働し、人吉球磨の特産品である栗を使ったランチパックを企画、販売。九州・山口地域のスーパーやコンビニ、東京の一部店舗等で販売し、売り上げ1個につき1円が被災地域に寄付されたということでした。

この取り組みに対しては、人吉出身のタレント・内村光良さんも賛同し、応援のメッセージを送られていました。

「人吉球磨の復興を支援したい!」という高校生の熱い思いと企画力、実行力に感動し、胸が熱くなりました。

千原台高校の職員にもこの思いを伝え、本校での更なる活動のヒントにしていきます!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。