どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、サッカー解説の仕事もしています。
昨日(12月25日)、京都市のたけびしスタジアム京都を発着するコースで行われた第84回女子全国高校駅伝大会は、長野県代表の長野東高校が悲願の初優勝を果たしました。
昨年度まで熊本県大会を4連覇していて、連続出場中だった千原台高校でしたが、今年は熊本県大会で惜しくも2位に終わり、私も3年ぶりに現地には行かずに、テレビ観戦となりました。
今日は、このレースを振り返ります。
レースの序盤で先頭に立ったのは、大会連覇を狙う仙台育英でした。
1区こそ2位で終わりますが、2区の外国人留学生、デイジー・ジェロップが先頭に立つと、そのまま4区まで先頭を走り続けます。
対する長野東は、これも1区こそ4位で通過しますが、2,3,4区とじりじりと順位を上げ、4区の佐藤悠花が区間賞の走りをみせて、2位でアンカーの村岡美玖にタスキをつなぎました。
タスキを受けた村岡は、過去2年間は1区を任されたチームの「大黒柱」。本人は「1区を走りたい!」という気持ちを持っていたようですが、監督と話し合って納得のした上での「アンカー起用」。
1位と13秒差でタスキを受けると、
「そこまで離れていない。これは追える。」
と感じたということで、最初から積極的な走りをみせ、2,6km付近で仙台育英に並ぶと、
「逃げるしかない。」
と一気に突き放し、最後は独走。
大きく両手を開いて、満面の笑みでゴールテープを切りました。
この長野東の優勝は、二つの意味で、千原台高校に勇気を与えてくれました。
一つ目は、「全員が日本人ランナーでの優勝」という点です。
ここ数年の大会を振り返ると、女子の優勝チームには必ず外国人留学生の存在がありました。
コツコツと積み上げたリードを外国人ランナーの走りで一気にひっくり返されるという場面を何度も目にしてきただけに、今回の長野東の走りには感動しました。
二つ目は、「長野東が公立高校である」という点です。
現在の高校スポーツ界は、「施設の充実」、「選手勧誘」などの面で優位性がある私立高校が大会を制する機会が多く、そこに公立高校が割り込むのは非常に厳しい状況が続いています。
そんな中で、公立高校である長野東高校が優勝を飾ってくれたことは、同じ公立高校である千原台高校に「私たちも出来るはず!」という大きな勇気を与えてくれました。
今年は、熊本県大会で2位に甘んじましたが、来年こそは、再び県大会を制して全国大会に出場し、まずは、当面の目標である「8位入賞」を果たし(昨年の全国大会では10位でした)、悲願の全国初優勝(過去の最高成績は全国2位)を目指していきます!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。