どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
先日(11月26日)行われたクィーンズ駅伝(全日本実業団女子駅伝大会)に千原台高校女子陸上競技部の卒業生二人が出場し、感動の走りをみせてくれました。
今日は、このことについてお話しします。よろしくお付き合いください。
この大会に出場できるのは、前年度の大会で8位以内に入ったシードチームとプリンセス駅伝(予選会)で上位に入り出場権を獲得した17チームの計25チーム。まさに、女子駅伝日本一を決する大会です。
千原台高校出身でこの大会に出場したのは、天満屋(岡山県)の4区を走った西村美月さんと京セラ(鹿児島県)の6区を走った池田こまちさんの2人です。パナソニックの境田百花さんも登録メンバーには入っていましたが、当日の出走はありませんでした。
西村さんは今年の春に千原台高校を卒業して天満屋に入部したルーキー選手。池田さんは西村さんの一学年先輩で入部2年目です。
二人とも千原台のユニフォームを着て、都大路を走ってくれた千原台の「元エースランナー」です。
西村さんの活躍ぶりに感動したのは、この大会の予選会として行われたプリンセス駅伝の時でした。
その時は最終区、アンカーとして出場した西村さんは、10位でタスキを受けると何と「5人抜き」を演じ、見事な区間賞の走りでチームを5位に引き上げて、クィーンズ駅伝のキップ獲得の立役者となったのです。
ただ、天満屋のプリンセス駅伝の順位は5位。京セラの順位は15位だったので、単純にこれにシードチーム8チームが上位に来ることを予想すると、天満屋の予想順位は13位、京セラの予想順位は23位ということになります。
なので、大会が始まる前は、
「ちらっとでもテレビ中継に移ってくれればいいけどなあ。」
という感じで、テレビの前に座りました。
大会の優勝候補は、昨年の覇者で2連覇を狙う資生堂、世界大会への出場経験者がずらりとメンバーに名を連ねる積水化学、世界陸上の10000mで7位入賞を果たした廣中を要する日本郵政などの強豪チームです。
1区で先頭に立ったのは、資生堂の五島選手でした。区間記録に迫る素晴らしい走りをみせて、トップでタスキをつなぎます。
ただ資生堂は、2区に入ると順位を落とし、その後の先頭争いは、積水化学と日本郵政の2チームが演じます。
3区にエース廣中を起用した日本郵政が一時はトップに立ちますが、積水化学の佐藤が「驚異の粘り」をみせて、再度トップの座を奪い返し、積水化学が1位でタスキを4区に渡します。
4区の中継を観ている時でした。
「2号車から8位のシード権争いをお伝えします。天満屋の西村とユニクロの康本が8位を争って並走しています。」
というアナウンサーのレポートとともに、西村さんの力強い走りが画面に映し出されました。
この4区は「外国籍選手出場可能区間」となっているために、25名のランナーのうち11名が「外国籍選手」という区間です。
そのために、その後、区間記録を塗り替えた外国籍選手などに抜かれたものの、日本人選手の中では7位という好タイムで見事にタスキをつなぎました。
その後、先頭争いは、積水化学の独走となり、最終区である6区にタスキが渡ります。
京セラの6区、アンカーを任されたのは、千原台高校出身の池田こまちさんでした。
池田さんも区間10位という好記録で見事な走りで堂々とゴールテープを切ってくれました。
最終結果は、優勝が積水化学、天満屋は7位でシード権を獲得、京セラは17位と予想を上回る結果を残してくれました。
みんなで一緒に応援していたという千原台の女子陸上部の皆さんも先輩の素晴らしい走りに好影響を受けて、都大路に向けてさらに練習に力が入ることだと思います。
西村さん、池田さん、感動の走りをありがとう。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。