どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
千原台自転車競技部 全国の舞台で大活躍! ~種目別で金2つ、銅1つ、学校対抗でも銅~(後編)
です。
昨日の前編では、「個人種目別競技」の「ポイントレース」で奥村圭志選手が3位に入賞したレースと「4000m速度競争」で遠山愛磨選手が5位に入賞したレースの様子をお話ししました。
今日の(後編)では、「スクラッチ」という種目についてお話します。よろしくお付き合いください。
「スクラッチ」とは、1周400mのバンクを20週。8000mを走って順位を決する種目で、「4000m速度競争」にあった「先頭責任」というルールはありません。
この種目に千原台高校から出場するのは、チームのキャプテンでもある植本健新選手です。
植本選手は、前日の「4000m団体追い抜き(チームパシュート)」で、すでに金メダルを獲得しており、2種目制覇を狙っての出走です。
このレースには、全国の予選を勝ち抜いた21名の選手が出場しています。
バンクで行う「トラック種目」の中では「最長」の距離で争う「スクラッチ」は、集団を形成しながらレースが進んでいきます。
その中で、時おり数名の選手が飛び出して「先頭集団」を作るのですが、再び「大集団」に吸収されるという展開が続きました。
植本選手もレースの中盤で数回「4人の先頭集団」、「3人の先頭集団」の一員として、「大集団」を抜け出すのですが、再び「大集団」に吸収されるという展開のままで、いよいよレースは終盤戦に差し掛かり…、
残り3周というタイミングでした。
植本選手が猛然とペダルを漕ぎ、大集団を抜け出しました!
2人の選手がそれに続きますが、後続の2人との差は、みるみるうちに離れていきます。
ラスト1週に入ると、後続の選手と半周ほどの差をつけて、見事に1位でゴールしました!
まさに、「会心のレース展開」での日本一です!
前日の「4000m団体追い抜き(チームパシュート)」で優勝した時には、喜びの涙を流したキャプテン植本選手でした。
しかし、このレース後は満面の笑み。堂々と表彰台の真ん中に立ちました。
そして、すべてのレースの順位を得点化して争う「学校対抗の部」でも見事に3位入賞という快挙も成し遂げてくれました。
キャプテンとして、就任2年目、25歳の青年監督である満田監督とともに、2人3脚でチームを引っ張り、昨年の練習中の事故以来、厳しくなった「ロード練習の条件」のために、ひたすら室内での「マシン練習」に汗を流してきた先に得たこの栄光に最大の敬意を表すとともに、心からの拍手を送ります。
この経験は、必ずや彼らの人生の大きな財産になっていくと信じています。
彼らが熊本に帰ってきて、YouTubeインタビューできる日が楽しみです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。