YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

シリーズ「校長の仕事」 ~面接練習&公欠願い押印編~(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

シリーズ「校長の仕事」 ~面接練習&公欠願い押印編~(後編)

昨日の続きです。よろしくお付き合いください。

昨日のブログでは、「9月16日㈯から今年の高卒者就職試験がスタートしていること」や「今年一人目の面接練習に来た生徒が、私をトップバッターに選んでいたこと」などをお話ししました。

彼を皮切りに数名の生徒たちと面接練習をしたのですが…。

就職面接練習では、最後になる日の9月14日㈮に2人の男子生徒が校長室を訪ねてきました。

彼らの面接試験は、9月16日と19日ということで、「最後の面接練習」として私にアポを取ってくれていたのです。

校長室のドアがノックされ、

「面接練習に来ました。よろしいでしょうか。」

「どうぞ。

 では、こちらに座ってください。

 2人なので、どちらから始めますか?」

といつもの通りに始めようとしたのですが…。

「いえ。

 校長先生、校長先生は色々な人の面接練習をされていると思います。

 そこで、今日は、私たちが今までに面接練習を受けてきて、『どうした方がいいのかな?』と迷っていることがあるので、それらの点を質問させていただきたいのですが、よろしいですか?」

「おー、これは、初めてのパターンですね。

 もちろん良いですよ。」

「では、はじめに…」

ということで、彼らから次々と質問が投げかけられたのです。

「部屋に入って、すぐに立った状態で『氏名・学校名』を訪ねられるパターンと席に座ってから尋ねられるパターンを練習したのですが、本番でどちらかわからない時は、どうすれば良いですか?」

「なるほど。

 入室して席の横に立ち、一礼しますよね。一礼して顔をあげたら、面接官と目を合わせてみてください。

 そこで、『沈黙』の瞬間があれば、立った状態で『千原台高校からきました。○○です。本日は、よろしくお願いいたします。』と言ってみたら良いと思います。

 もし、座ってから言うパターンの場合は、あなたたちが言葉を発する前に『どうぞ、おかけください。』と言われるはずですから。」

「わかりました。ありがとうございます。」

私にとっては、「どちらでも良い」と感じるような些細なことも、初めて就職試験に臨む生徒たちにとっては、「悩み」になるのだということに気づかされました。

その後もいくつかの質問を受け、時間が10分くらい残っていたので、それぞれに5分ずつ「面接練習」をして、「最後の練習」は無事に終わりました。

2人とも自信を持って、本番に臨んでくれることだと思います。

面接練習の時期が過ぎると次にやってくるのが「公欠願いへの押印」で校長室室を訪ねてくる生徒たちです。

千原台高校では、就職試験や大学・専門学校の入試のために、学校を休む際に「公欠願い」という書類を提出することになっていて、これを提出するためには、担任→学年主任→進路部長→教頭の順に押印をもらい、最後に校長から決済印をもらって、ようやく提出できることになっています。

このシステムの意図は、これから社会に出る生徒たちに「決裁のシステム」を経験させることにあるのですが、私たち教職員にとっては、「生徒たちに直接激励の言葉を贈る全校の機会」となっています。

先週も数多くの生徒たちの公欠願いに「押印」をし、激励の言葉をかけました。

そして、昨日(9月19日)、私は、午前は県庁、午後は市役所で会議があり、一日中学校にいなかったので、2人の教頭から数多くの連絡メールが送られてきたのですが、その中に次のようなメールがありました。

「進路部長より報告あり。朗報です!

 ○○社(国産車メーカーのディラー)より直々に内定通知書を持参されたそうです。生徒をかなり気に入っていただいたと聞きました。

 3年〇組の○○さんです。第一号。幸先良いですね、生徒には、事務処理が済んだ後、放課後に知らせるそうです。」

今後もこのような「朗報」が相次ぐことを信じています!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。