どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
シリーズ「校長の仕事」 ~面接練習&公欠願い押印編~(後編)
昨日の続きです。よろしくお付き合いください。
昨日のブログでは、「9月16日㈯から今年の高卒者就職試験がスタートしていること」や「今年一人目の面接練習に来た生徒が、私をトップバッターに選んでいたこと」などをお話ししました。
彼を皮切りに数名の生徒たちと面接練習をしたのですが…。
就職面接練習では、最後になる日の9月14日㈮に2人の男子生徒が校長室を訪ねてきました。
彼らの面接試験は、9月16日と19日ということで、「最後の面接練習」として私にアポを取ってくれていたのです。
校長室のドアがノックされ、
「面接練習に来ました。よろしいでしょうか。」
「どうぞ。
では、こちらに座ってください。
2人なので、どちらから始めますか?」
といつもの通りに始めようとしたのですが…。
「いえ。
校長先生、校長先生は色々な人の面接練習をされていると思います。
そこで、今日は、私たちが今までに面接練習を受けてきて、『どうした方がいいのかな?』と迷っていることがあるので、それらの点を質問させていただきたいのですが、よろしいですか?」
「おー、これは、初めてのパターンですね。
もちろん良いですよ。」
「では、はじめに…」
ということで、彼らから次々と質問が投げかけられたのです。
「部屋に入って、すぐに立った状態で『氏名・学校名』を訪ねられるパターンと席に座ってから尋ねられるパターンを練習したのですが、本番でどちらかわからない時は、どうすれば良いですか?」
「なるほど。
入室して席の横に立ち、一礼しますよね。一礼して顔をあげたら、面接官と目を合わせてみてください。
そこで、『沈黙』の瞬間があれば、立った状態で『千原台高校からきました。○○です。本日は、よろしくお願いいたします。』と言ってみたら良いと思います。
もし、座ってから言うパターンの場合は、あなたたちが言葉を発する前に『どうぞ、おかけください。』と言われるはずですから。」
「わかりました。ありがとうございます。」
私にとっては、「どちらでも良い」と感じるような些細なことも、初めて就職試験に臨む生徒たちにとっては、「悩み」になるのだということに気づかされました。
その後もいくつかの質問を受け、時間が10分くらい残っていたので、それぞれに5分ずつ「面接練習」をして、「最後の練習」は無事に終わりました。
2人とも自信を持って、本番に臨んでくれることだと思います。
面接練習の時期が過ぎると次にやってくるのが「公欠願いへの押印」で校長室室を訪ねてくる生徒たちです。
千原台高校では、就職試験や大学・専門学校の入試のために、学校を休む際に「公欠願い」という書類を提出することになっていて、これを提出するためには、担任→学年主任→進路部長→教頭の順に押印をもらい、最後に校長から決済印をもらって、ようやく提出できることになっています。
このシステムの意図は、これから社会に出る生徒たちに「決裁のシステム」を経験させることにあるのですが、私たち教職員にとっては、「生徒たちに直接激励の言葉を贈る全校の機会」となっています。
先週も数多くの生徒たちの公欠願いに「押印」をし、激励の言葉をかけました。
そして、昨日(9月19日)、私は、午前は県庁、午後は市役所で会議があり、一日中学校にいなかったので、2人の教頭から数多くの連絡メールが送られてきたのですが、その中に次のようなメールがありました。
「進路部長より報告あり。朗報です!
○○社(国産車メーカーのディラー)より直々に内定通知書を持参されたそうです。生徒をかなり気に入っていただいたと聞きました。
3年〇組の○○さんです。第一号。幸先良いですね、生徒には、事務処理が済んだ後、放課後に知らせるそうです。」
今後もこのような「朗報」が相次ぐことを信じています!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。