どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(11月20日)、インドネシアで開催されている男子サッカーU17W杯のラウンド16・日本対スペインの一戦が行われ、日本はスペインに1-2の惜敗を喫し、3大会連続で「ベスト8進出」の一歩手前で大会を去ることになりました。
今日は、この試合を振り返ります。よろしくお付き合いください。
日本の先発メンバーは、
GK 後藤(FC東京U18)
DF 柴田(川崎FU18)、本多(湘南U18)、土屋(川崎FU18)、小杉(湘南U18)
守備的MF 山本(東京Vユース)、中島(広島ユース)
攻撃的MF 佐藤(FC東京)、名和田(神村学園)、吉永(神村学園)
FW 井上(広島ユース)
4-2-3-1の布陣です。所属チームは、佐藤のみがFC東京のトップチームに登録されており、吉永、名和田が神村学園で高体連所属(吉永は熊本県出身・ソレッソ熊本出身)、残りのメンバーはすべてJ1クラブのユースチームに所属しています。
ロアッソ熊本のトップチームに所属しているFW道脇はベンチスタートでした。
対するスペインは、ほとんどの選手が欧州のビッグクラブであるバルセロナのカンテラ(ユースチーム)に所属していて、特にFWマルク・ギウはすでにトップチームでデビューし、得点も決めています。
試合は、ボール保持で上回るスペインのペースで始まりました。
前半8分、スペインに右サイドを崩され、ペナルティーエリア内で横パスを通されて、シュートを打たれます。このシュートが、日本のゴールネット揺らして、スペインが先制しました。
その後、日本の「ボールのとりどころ」が安定し始めて、日本も徐々に「良い守備からの攻撃」をみせ始めます。
それが実ったのは、前半40分でした。右サイドの高い位置でMF佐藤(FC東京)が相手のDFからボールを奪うと、中央へ鋭いグラウンダーの横パスを送ります。これを受けた名和田(神村学園)が右足を一閃。放ったシュートがスペインのゴール左隅に突き刺さり、見事な同点ゴールを奪いました!
前半はこのまま1-1のスコアで終了します。
後半に入ると、再びスペインのペースになり、なかなか日本はボールを奪えません。
そんな「流れ」を変えるべく日本のベンチが動きました。後半15分に井上→高岡の1枚目の交替カードを切ります。高岡(日商学園)は、今大会ですでに4得点をあげている絶好調の選手です。
さらに、後半23分には名和田、山本→道脇(ロアッソ熊本)、矢田(清水ユース)の2枚替え。ついに我らがロアッソ熊本の道脇がピッチに立ちました。
この交代で「流れ」は、日本に傾いたように見えたのですが…。
後半29分、後方からの縦パスに抜け出したのは、スペインのFWマルク・ギウ(バルセロナ)。日本のDFラインの裏に抜け出して、冷静にシュートを放ち、ボールを日本のゴールに流し込みました。
鳴り物入りで投入されていたギウは、ここまでほとんど攻撃に絡んでいなかったのですが、ここ一番の決定力と存在感は「さすが」と言うしかありません。
その後、何とか同点ゴールを奪うべく、道脇をはじめとして全員でスペインゴールを目指しますが…。
肝心のクロスやラストパスの精度がずれてしまうという場面もみられ、ついにスペインのゴールネット揺らすことなく、試合終了。
3大会連続で、日本のU17代表は「ベスト8の一歩手前」で姿を消すことになりました。
日本の選手、スタッフ(森山監督は熊本県出身;錦ヶ丘中→第二高→筑波大→サンフレッチェ広島)の健闘に心からの拍手を送るとともに、この「悔しさ」を次のステップアップにつなげてくれることを信じます。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。