どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
先週、開幕節を終えた2023年シーズンのJリーグは、今週末に第2節が行われます。
その皮切りとなるのが、毎週、金曜日の夜にJ1リーグの1試合が行われる「Friday Night Jリーグ」。
今節のカードは、「湘南ベルマーレ対横浜FC」の一戦でした。今日は、この試合を振り返ります。
私が、この一戦に注目した理由は三つあります。
一つ目は、「この2チームの戦いを観ることによって、ロアッソ熊本のチーム力の現在地を知りたい!」という理由です。
横浜FCは、昨シーズン、J2リーグで2位となり「J1への自動昇格」を決めたチームです。当然、昨シーズンはロアッソ熊本と対戦しており、結果は1勝1敗でした。
横浜FCとロアッソ熊本には、「しっかりとボールを保持しながら、試合の主導権を握って勝利をつかみたい」という同じ志向を持ったチームであるという共通点があります。昨シーズンのJ2での対戦はいずれも内容のある「好ゲーム」でした。
特に、最終節で対戦した熊本のホームゲームは、中村俊輔選手の引退試合になったこともあり全国から注目を集め、25000人を超える大観衆の中で行われ、私もスタジアムで観戦しました。
結果は3-2で横浜FCが勝利。ロアッソ熊本も良い内容の試合をしたのですが、「地力では横浜FCがまだ一枚上」という印象を持ちました。
そんな横浜FCが、J1リーグでどんな試合をするのかに注目しています。
二つ目は、「両チームに注目選手たちがいる」という点です。
まずは、横浜FC。何と言っても昨シーズン、J2リーグで26ゴールを記録し、他を圧倒して得点王に輝いたFW小川航基選手です。J1リーグでどれだけのゴールを奪うのか?注目です。
そして、もう一人、ロアッソ熊本から移籍したFW坂本亘基選手。J1の舞台でもロアッソ熊本時代同様の八面六臂の大活躍を期待したいところです。
湘南の注目選手も二人います。一人は、カタールW杯の日本代表に選出されたFW町野修斗選手。ゴールを決めて、得意の「忍者ポーズ」がみられるか?
あと一人は、開幕節の鳥栖戦でハットトリックの大活躍をみせたFW大橋祐紀選手です。2試合連続の大活躍となるのか?
三つ目の注目ポイントは、「ハイプレスからのショートカウンターを得意とする湘南に対して、ボール保持を志向する横浜FCがどう戦うのか?」という点です。
この点は、昨日のブログで話した26日㈰に行われるロアッソ熊本対ブラウブリッツ秋田戦のポイントとも重なります。
さて、その試合の展開は…
試合開始早々の15秒。注目選手の一人であるFW小川のゴールで、横浜FCが先制します。
しかし、その後は、湘南の「ハイプレス」がハマり始めて、試合は湘南ペースに。
そんな前半17分でした。右サイドからのアーリークロスをFW大橋が頭で落とし、これを受けたFW町野が冷静なトラップからの左足シュート。このシュートが横浜FCのゴールネットを揺らし、湘南が同点としました。
続く前半23分には、横浜FCがオウンゴールを犯してしまい、湘南が逆転。
その後もFW町野に2回の決定機が訪れますが、これは決めることが出来ずに2-1と湘南リードで前半を終えます。
あと一人の注目選手、横浜FCのFW坂本は、後半19分までのプレーで交代。後半には、自らシュートを放つなど彼らしいプレーも見せましたが、チームにフィットするにはもう少し時間がかかりそうです。
試合の方は、後半になると横浜FCがボールを効果的に保持する時間が長くなり、流れは横浜FCに傾いていきます。
後半38分、横浜FCの左からのコーナーキックにヘディングでピタリと合わせたのは、再びエースのFW小川でした。このシュートが湘南のゴールに吸い込まれ、横浜FCが同点に追いつきます。
その後、横浜FCの選手が、湘南のFW町田に対してファールを犯し、PK獲得か?というシーンもありましたが、これはVARの結果「その前にオフサイドがあった」という判定で、PK取り消し。
お互いに最後まで勝ち越し点を奪うことは出来ず、2-2の引き分けに終わりました。
試合内容で印象に残ったのは、「両チームの好守の切替の早さ」です。「さすがは、J1レベル」と思える好ゲームでした。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。