どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日のブログでは、「熊本県サッカー協会 A級・B級トライアル」の指導実践についてお話ししました。
今日は、先日のブログでもお話ししたように今、熊本県で行われている「C級コーチライセンス Jリーガーコース」の指導実践についてお話しします。よろしくお付き合いください。
サッカー指導者のライセンスコースのメニューの中で、参加者にとっての一番の「難関」となるのが、この「指導実践」です。
コーチ役の参加者が、選手たちを実際に指導し、講師を務めるチューターがそれを採点します。
この点数が、合格点に満たない場合は「追試」を受けなければなりません。
「追試」を受ける人の割合が決まっているわけではありませんが、やはり、その基準は上級のライセンスになればなるほど厳しくなり、私がA級を受講した時には、参加者の約3割、3人に1人が「追試」を受けました。
ですから、ライセンスコースを受講している参加者の皆さんは、たいへんな緊張感の中で、指導実践に臨むことになります。
それは、これまでに数多くの緊張感を感じる場面でサッカーをしてきた現役Jリーガーの皆さんも同じです。
私自身も、毎年行われる「47FA(47都道府県サッカー協会)チューター研修会」では、日本サッカー協会のチューターのもとで指導実践を行っており、何十年経験しても毎回緊張します。
現在のC級では、次のような形で指導実践を行います。
・3~4人でグループを組む。
・グループで「ウォーミングアップ」「トレーニング1」「トレーニング2」「ゲーム」のコーチングをする。
・トレーニングごとに「監督役」「アシスタントコーチ役」を決めて、ローテーションする。
・そのトレーニングで「監督役」を務める人が、「採点対象」となる。
今回、最初に指導実践を行ったのは、澤田崇さん(ヴィファーレン長崎)、有田祐典さん(ロアッソ熊本アカデミーコーチ)、遠藤保仁さん(ジュビロ磐田)の3人組でした。
澤田さんが、「ウォーミングアップ」と「トレーニング1」を、有田さんが「トレーニング2」を、遠藤さんが「ゲーム」を担当します。
私も様々な状況で指導実践を経験して来ましたが、この「トップバッター」という順番は特に緊張するものです。
澤田さんも、当然かなりの緊張状態で指導実践に臨みました。
指導実践を終えると、その緊張状態から解放され、まわりの参加者から、
「魂が抜けてるよー。」
と冷やかされていました。(笑)
私はそんな澤田さんに、
「お疲れさまでした。緊張しましたよね。緊張するのは当たり前だと思いますよ。
私も、何十回やっても緊張しますもん。」
と話しかけ、自分がA級を受講した時に、指導実践の途中に当時の講師の方から、
「ちょっと待って。
俺が代わりにやるから、お前は見てろ。」
と言われて、「途中介入」されたという失敗談を話しました。
数多の経験を積んできた現役Jリーガーの皆さんが、真摯な姿勢で、緊張感を持って、指導実践に臨んでいる姿を目にし、
「自分ももっと、もっとサッカーを学び続けなければ!」
という決意をあらたにしました。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。