YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

クラスマッチを開催! そこでもみせてくれた「一生懸命はカッコイイ!」

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

12月を「師走」と言います。「師走」の「師」は「教師」の「師」でもあり、我々教師にとっても12月は大変忙しい月です。(元来の「師」は、お坊さんを意味していたという説が有力ですが…)

というわけで、あっという間に12月も終わりに近づき、千原台高校では、今日が「終業式」となります。

その前日を利用して行われる行事で、毎年恒例となっているのが「クラスマッチ」です。

幸いにして、熊本県では「コロナの新規感染者0人」の日が30日以上続いており、感染状況が落ち着いているために、昨日、ほぼ予定通りに「クラスマッチ」を実施しました。(コロナ前には行われていた保護者会による「豚汁の炊き出し」は、昨年度に引き続き、「サンドイッチの配布」に変更させていただき、そこは、申し訳なかったのですが…)

というわけで、今日のブログでは、「クラスマッチ」の様子をお話しします。

まずは、「クラスマッチ」の形式です。

種目と場所は、女子はバレーボールを体育館で、男子は、サッカーを運動場で行います。

男女ともに、学年ごとの大会とし、クラスの人数によって、Aチーム~Cチームまで、最大1クラス3チームが出場できます。

これらのチームがトーナメント形式で優勝を争います。ですから、組み合わせによっては、同じクラスのAチーム対Bチームという「同クラス対戦」も出てきます。

千原台高校のクラス編成は、どの学年も、1組が「健康スポーツコース」、2組が「国際経済コース」、3・4組が「OA会計コース」、5組が「経営情報コース」となっています。

1組の「健康スポーツコース」の生徒たちは、ほぼ全員がいずれかの部活動に所属して活躍していますので、この「クラスマッチ」では、当然、1組のチームが「優勝候補筆頭」となります。

そんな中で、私に感動を与えてくれた試合がありました。

それは、3年男子の部(サッカー)の準決勝として行われた「1組Aチーム」対「5組Aチーム」の一戦でした。

前述の通り、「1組Aチーム」のメンバーは、いずれも野球部、サッカー部などの運動部で活躍する選手たちです。対する「5組Aチーム」は「経営情報コース」の生徒たちであり、日頃の授業で中心に学んでいるのは「IT関係」。「ITパスポート」という国家試験をパスした生徒も何人もいるクラスです。

当然、「1組Aチーム」の有利が予想されました。

ただ、「5組Aチーム」には、「経営情報コース」に所属しながらも3年生の夏の高校総体まで、サッカー部の中心選手として活躍し、昨年度の熊本県新人戦大会では、千原台高校サッカー部を久しぶりの「ベスト16」進出に導いた2人の生徒がいました。

試合の展開は、その2人を中心に「チーム一丸」となって戦う「5組Aチーム」が大健闘。たびたび「決定機」を作ります。しかし、これを野球部所属でサッカー経験はないはずの「1組Aチーム」GKが、たびたびの好セーブで防ぎ、試合は0-0のスコアレスドローで終わりました。

大会の規定により、チーム代表の「じゃんけん」で決勝進出チームを決めることになりました。

そして、「じゃんけん」の結果は・・・

「1組Aチーム」の勝ち!

「5組Aチーム」にとっては、惜しくも「大金星」を逃す結果となりました。

その結果に沸いているグラウンドに1人倒れている生徒がみえました。仲間が足を延ばす動作をしているところをみると、どうやら、試合の終了とともに足をつってしまったようです。

私は、この光景をみて感動しました。その生徒は、特に部活動で大きな活躍をした生徒ではなかったのですが、「5組Aチーム」の一員となり、サッカー部の中心選手として活躍したクラスメイトとともに、ピッチ上で足がつるまで走り切ったのです。

千原台高校の教育目標は、「『一生懸命はカッコイイ!』を実践する学校づくり~リーダーシップ、フォロワーシップの育成~」です。

「5組Aチーム」のリーダーは、当然、サッカー部の中心選手だった2人の生徒です。そして、そのほかの「チームメイト」がフォロワーです。

そのフォロワーの一人が、足がつるまで走り切るプレーをしてくれたところに、千原台高校の生徒たちの素晴らしさが現れていて、感動しました!

女子の試合は、じっくりとみることが出来なかったのですが、少しだけみせてもらった「3年女子の部」では、お互いにラリーが続く好ゲームが展開されていました。

こちらも、全員の生徒たちが「一生懸命はカッコイイ!」の精神で臨んでくれていることが伝わってきました。

これからも、このような生徒たちの姿をたくさん目にすることが出来るように取り組んでいきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。

 

「サッカースクール2021」無事に全日程を終了 スタッフ他関係者の支えに感謝!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、以前のブログでも私が主催する「サッカースクール(以下スクール)」については、何回かお話をしましたが、昨日、そのスクールの今シーズンの全日程が無事に終了しました。

そこで、今日のブログでは、そのことについてお話しします。

このスクールの参加対象は、中学3年生です。(ただし、GKのみは1,2年生も可)

夏の中体連大会で部活動を「引退」し、高校進学までサッカーをする「場」がなくなっている選手たちに、活動の「場」を与えるとともに、高校サッカーでも役立つ「サッカーの基礎・基本」の習得を目的として、17年前に始めました。

スクールを立ち上げた当時は、中学校の体育教師で、サッカー部の顧問、トレセンコーチという仕事をしていた私でしたが、その後、仕事上の立場が「中学校の教頭」「中学校の校長」「高校の校長」と変わっていく中でも、1年も途絶えることなく続けてこれたことには、手前味噌ながら、

「よく続いているなあ」

と感心します。

これも、ひとえに私を支えてくれる指導スタッフをはじめとする関係者の皆様の力添えがあってこそです。

今年のスクールには、過去最高人数の47名の選手の皆さんが参加してくれました。

このことももちろん嬉しかったのですが、さらに嬉しかったことは、その大人数の選手たちにも十分に指導が行き届く14名の指導スタッフが参加してくれたことです。

その全員が、学校の仕事や会社の仕事をしながらサッカーの指導に携わる皆さんです。

仕事の都合等で、「毎回全員参加」とはいきませんが、常に私を含めて10名程度の指導スタッフで指導することが出来ました。

彼らの献身的な情熱には、感謝しかありません。

今年は、40名を超える参加者がいたことで、1回目のトレーニングから、参加選手を4グループにチーム分けして、そのチームごとにトレーニングを行う形で活動を続けてきました。

前回の活動では、その4チームの「対抗戦」という形のトレーニングマッチを行いました。いつもトレーニングをしている中学校のグラウンドでは、105m×68mという正規のピッチの広さは確保できないために、80m×55mのピッチサイズにし、8対8+GKのゲームを行いました。

そして、この時は、スタッフにも4チームに分かれてもらい、それぞれのチームの監督、コーチ役を務めてもらいました。

最初に私から全体的な指示は出しますが、その後は、ゲームを「観察」し、最終回に行う「高校生(千原台高校サッカー部)との練習試合」に向けて、どのようなメンバー構成で戦うかを決めました。

最終日の練習試合は、いつもの活動場所を離れ、広いグラウンドを借用して行いました。ですから、ピッチサイズは、105m×68mの正規のサイズで人数も11対11の試合をします。

そこで、先週の「ゲーム観察」の結果をもとに、4チームを2チームずつ統合し、2チームを編成して、高校生との練習試合に臨みました。

20分×4本の練習試合を行い、結果は、得点トータル4対1で見事に勝利!

高校生に勝利するという形で、トレーニングの素晴らしい成果をみせてくれました。

また、以前のブログでもご紹介した社会人コーチで、地元の総合型スポーツクラブ・スポレクエイトのコーチをしている岡田さんが、早めにお仕事を切り上げてグラウンド入り。

試合会場の準備をするだけではなく、11人制の試合に出ていない選手にも活動の場を与えるために、ミニゲームが出来るコートまで作ってくれました。

試合会場のグラウンドには、正規のゴール1組の備えしかないために、ミニゲームコートのゴールは、携帯用の組み立て式ゴールを持ち込んで設置してくれていました。

「プレイヤーズファースト」(まずは、選手のことを考えるという指導者の精神)に基づく献身的な情熱に、心よりの感謝と拍手を送りたいと思います。

このスクールを「卒業」した選手たちが、今後、第一志望の高校に合格し、高校サッカー界で活躍してくれることを楽しみにしています!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。

「目的と目標」「戦略と戦術」 その違いとは…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、今日のブログでも最近読んだ本で学んだことをお話しします。

その本とは、「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 森岡毅著(角川書店)」です。

そして、その本の中で私が一番これからの自分の仕事に役立ちそうだと感じたのが、「『目的と目標』『戦略と戦術』の違い」でした。

まずは、著者の紹介です。

森岡 毅(もりおか つよし)

1972年生まれ、兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。96年P&G入社。日本ヴィダルサスーンのブランドマネージャー、P&G世界本社(米国シンシナティー)で北米パンテーンのブランドマネージャー、ウエラジャパン副代表などを歴任。2010年にUSJ入社。革新的なアイデアを次々に投入し、窮地にあったUSJをV字回復させる。12年より同社マーケティング本部長。著書に『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか』(角川文庫)、『確立思考の戦略論』(株式会社KADOKAWA)」(本書より引用)

という人物で、文字通り「沈没寸前のUSJを救った救世主」として、一躍有名になった人です。

かつては30%程度だったUSJの新規事業の成功率は、彼の就任を機に一気に高まり、今や97%。その秘訣を教えます。というキャッチフレーズに魅かれて、この本を手にしました。

彼が新規プロジェクトを立ち上げるときに用いている思考は「戦略的思考」です。

著者は、次のように述べています。

「戦略的思考を身につけると素晴らしい良いことが起こります。(中略)

戦略的思考によって2つの大きな変化が起こります。

1つ目の変化は、仕事の成果が抜群に上がることです。戦略性を身につけることで、大事なことのためにより集中して取り組めるようになります。『選ぶ』ということを覚えるので時間の使い方が成果に直結するようになっていきます。

2つ目は説得力が激増することです。戦略性を身につけることで、ほかの人に対して『なるほど』という納得感をもたせる話し方ができるようになります。(後略)」(本書より引用)

「戦略的思考」を身に着けるためには、「戦略とは何か?」を理解する必要があります。

そこで、まず、戦略の定義を次のように示しています。

「戦略の定義:戦略とは、目的を達成するために資源(リソース)を配分する『選択』のこと」(本書より引用)

もっとわかりやすく言うと、

「戦略とは、何か達成したい目的を叶えるために、自分の持っている様々な資源を、何に集中するのかを選ぶこと。」

一言で言うと「資源配分の選択」です。

そして、「戦略」を実行するための具体的なプランのことを「戦術」と言います。

つまり、戦略的思考では、「目的→戦略→戦術」と下方展開していくわけです。

ここで、もう一つ「目的」と似た言葉として「目標」があります。

「目標」には、2つの意味があります。

1つ目は、「何を標的にするか。」

2つ目は、「どこを目指していくか。」ということです。

英語では、この2つは「ターゲット」と「ゴール」というふうに区別されています。

「戦略的思考」では、「目標」の意味を「ターゲット」と捉えます。

これらの用語を「戦術的思考」で整理すると次のようになります。

「目的:OBJECTIVE(達成するべきことは何か?)

 目標:WHO(誰に売るのか?)

 戦略:WHAT(何を売るのか)

 戦術:HOW(どうやって売るのか?)」

私も「戦略的思考」を身につけて、千原台高校の新規事業が成功するように全力を尽くしていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。

 

 

仕事がはかどる「デスク整理」と「アフォーダンス」の最適化

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日のブログでは、「『アフォーダンス』って知ってますか?『片付けの心理法則 メンタリストDaiGo著(学研プラス)』より」と題して、「アフォーダンスをデザインする」ということについてお話ししました。

そこでは、早朝の5時半からこのブログを書くための「アフォーダンス」についてお話ししたのですが、今日のブログでは、その続きとして、このほかに私がこの本から学んで実践していることをお話しします。

その一つ目は、「デスクの整理」です。

メンタリストDaiGo氏は、「片付けの心理学(学研プラス)」の中で、次のように述べています。

「デスクは『聖域』であるべきです。

片付けるモノが一切ない状態が保たれているのが理想です。

余計なモノが置かれていると集中力が奪われますし、散らかっていたら仕事や勉強を始める前に片付けなければなりません。いずれにしても知的生産性が下がってしまいます。特に仕事の前にまずは片付け、というルーティーンは、とりかかりを遅くするので、絶対に習慣にしてはいけません。

自宅の書斎でも、職場でも、デスクが常時きれいに保たれていることは、仕事や勉強がはかどるために絶対に必要なことなのです。」(本書より引用)

学生時代や社会人(教師)として働き始めて管理職になるまでの私のデスクは、残念ながら「最悪の状態」でした。

自宅の勉強机は、常に教科書や参考書、プリント類が山積みの状態。社会人(教師)として働き始めてからの職員室の机の上には、あっという間に職員会議や職員朝会で配布されたプリント類などが山積みになってしまい、

「南先生、机の上で雪崩が起きるよ!」

とお隣の先生に笑われたことは一度や二度ではありません。

そんな私も、教頭、校長となり、さすがに「これではいけない」と決意して、机の上はずいぶんすっきりするようになりました。

今回、本書を読んで、さらに取り入れたことがあります。

それは、「とりあえずボックス」の導入です。

本書の中に次のような提案がありました。

「デスクまわりにあふれたモノを一時的に入れておく『とりあえずボックス』を作りましょう。机の上にあって邪魔なモノをとりあえずそこに取り込んでしまう箱です。ここに邪魔なモノを移してしまえば、すぐに仕事や勉強にとりかかることができます。」(本書より引用)

ということで、私もニトリで「A4版の大きさのボックス」をみつけて購入し、活用しています。

この「とりあえずボックス」に決済前後の書類なども入れるようにして、デスクの上にモノがないという状態を保つようにしています。

もう一つ実践しているのが、「アフォーダンスの最適化」です。

本書では、次のようなことも述べられています。

「『アフォーダンス』の最適化:誰もがその用途をわかるように

やるべきことに集中できる環境をつくるためには、デスクでは、やるべき作業と関係ないことはしないようにしないといけません。

たとえば、デスクのパソコンで映画を観てしまうと、『ここは仕事だけでなく、映画を観るためにも使う場所なんだ』という意識が脳に植え付けられます。机に向かってもなかなか集中できない、という人は、こうした誤った習慣づけをしているのです。」(本書より引用)

私の場合、校長室のデスクで映画を観ることはありませんが、この考え方のもとに実践していることがあります。

それは、

「校長室のデスクでお弁当を食べない。」

ということです。

小学校や中学校に勤務している時と高校に勤務するようになってからの大きな違いの一つが、「給食がなくなり、お昼ごはんが、毎日お弁当になった」ということです。

ほとんどの先生たちは、職員室の自分のデスクでお弁当を食べます。

たぶん、多くの校長先生方も校長室のデスクでお弁当を食べる方が多いと思います。

対して私は、

「お弁当は、応接机で食べる」

と決めています。

日頃は、お隣の事務室にお邪魔して、事務室の応接机で食べています。

来客や会議のために事務室の皆さんと「お弁当タイム」がずれてしまい、校長室で食べるときも、校長室の応接机で食べます。

それは、「デスクは仕事をするところ」という「アフォーダンスの最適化」につながっています。(「アフォーダンス」とは何か?については、昨日のブログを読んでもらえるとうれしいです。)

ホントに些細なことですが、本で学んだことを実践し、これからも自分自身が成長できるように努めていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。

 

 

 

「アフォーダンス」って知ってますか? 「片付けの心理法則 メンタリストDaiGo著(学研プラス)」より

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログでは、久しぶりに最近読んだ本の中から、私が初めて知った知識で、早速実践してみたことをお話しします。

参考にしたのは、「片付けの心理法則 メンタリストDaiGo著(学研プラス)」という本です。

メンタリストDaiGoと言えば、

「英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動の方向をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。趣味は、1日10~20冊ほどの読書、ニコニコ動画、ジム通い。」(本書・著者紹介欄より引用)

という活動をしていますが、それらの活動の一つである「YouTube動画」での差別発言で大炎上し、しばらく活動を自粛していました。

私も、その際の発言には憤りを感じましたが、「1日10~20冊の読書」や各種論文を読んでの彼の「知識」は素晴らしく彼の著書については、たくさん読んで学ばせてもらっています。

そんな中で、今回手に取ったのが、前述の一冊です。

この本の主訴の一つは、

「本書で紹介する片付けの習慣で、自分の大切なことに使える時間、お金、体力は最大化されます。

つまり、片付けで人生は思い通りに操れるのです!」(本書より引用)

という点です。

「片付け」と言えば、「断捨離」「ミニマリスト」など「なるべく自分の周りから物を減らしていこう」ということを勧める本がたくさん出版されています。

私もそのような本を何冊か読んでみて、「やってみよう」とは思うのですが、日々の生活の中でなかなか実践できないと感じていました。

そんな中で、「時間、お金、体力を最大化する」というふうに、「片付け」の目的を示してくれていることにたいへん共感し、その方法のいくつつかを実践しています。

その中で、特に参考になったのが、「アフォーダンス」という考え方です。

著者は、まず、こう述べています。

「自由な時間を増やし、人生を最大化するための片付けの原則の2つ目は、『初速最大化の原則』です。

これは、次の行動にとりかかるまでの時間を最短にする、ということです。」

「初速を最大化するような環境は、行動しやすい環境ということです。このような環境をつくるためには『アフォーダンス』をデザインするという発想も有効です。

アフォーダンスとは簡単にいうと『環境が行動を規定している状態』のことです。

たとえば、目の前に椅子があったとしたら、あなたがとる可能性のある行動は、座ることでしょう。椅子が折りたたみ式なら、持ち運ぶこと。目の前にドアがあったら、押すこと。引き戸だったら、引くことでしょう。

このように『何となくとるべき行動がわかる状態』がアフォーダンスです。(最近では『シグニファイア』と呼ばれる場合もあります。)

このアフォーダンスを利用して、その環境に置かれた瞬間、何の行動をとれば良いのかということが一発でわかるようにしておくことで、とりかかりを最速化することができます。

たとえば、読破したい本があるなら、机に座って、『今日はどの本を読もうかな』と迷うような環境にしておいてはいけません。前日のうちに読みたい本を机に置いておく。すると、机に座った瞬間に『この本を読むんだった』とわかる。これがアフォーダンスのデザインです。」(以上、本書より引用)

この部分を読んで、私は「まさにその通り!」と共感しました。

そこで、早速やってみることにしました。

それは、こういうことです。

今、私はブログを書いています。日にちは、2021年12月20日。時刻は、朝の6時20分です。

毎朝、5時に起床し、まずは20分~30分ほどの瞑想。その後にブログを書くというのが、私の朝のルーティンですが、この中で「アフォーダンスをデザインする」ことが出来る部分があることに気付きました。

私の自室には、残念ながら机を置くスペースがありません。そこで、毎朝のブログは、タンスを「スタンディングデスク」の代わりにして、「ステッパー」の上に立った状態で書いています。

これまでは、瞑想のあとに、「パソコンバッグからノートパソコン(愛用のレッツノート)を取り出し、起動してからブログを書き始める」という行動をしていました。

しかし、ここに「アフォーダンス」の考え方を入れて、前日の夜のうちにパソコンをバッグから取り出して、タンスの上にセッティングしておくように変えました。

「パソコンバッグからノートパソコン(愛用のレッツノート)を取り出し、起動してからブログを書き始める」という動作にかかる時間は、ほんの数十秒ですが、本書には次のような記述もありました。

アメリカのショーン・エイカーがハーバード大学で行った研究による『20秒ルール』という鉄則があります。

人間はとりかかるときに必要な時間を20秒短縮するだけで、それを習慣化できる。逆に20秒余計に時間がかかるだけで、習慣をやめられるー。」(本書より引用)

「朝の起床後の時間にブログを書く」という習慣が、今後も続けられるように、この「アフォーダンスをデザインすること」を続けていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。

 

 

 

ロアッソ熊本 2021シーズン振返り(チーム編成編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、ロアッソ熊本が「J3優勝」「J2昇格」を決めてから、2週間が過ぎました。

ロアッソサポーターの皆さんの「ロアッソロス」が始まっている頃だと思いますので、今日のブログでは「ロアッソ熊本 2021シーズン振返り(チーム編成編)」と題して、「チーム編成」という面から、2021シーズンのロアッソ熊本を振り返ってみたいと思います。

昨シーズンのこの時期を振り返ると…

FW 谷口海斗→アルビレックス新潟

MF 中原輝→モンテディオ山形

GK 山本海斗→福島ユナイテッド

など、中心選手としてチームを支えてきた選手たちが次々と移籍をしてしまい、寂しさとともに、

「来シーズンは大丈夫だろうか?」

という不安を感じていました。

そんな中で、ロアッソ熊本が新加入選手として獲得した顔ぶれは、以下の通りでした。

GK 田代琉我(国士舘大学

DF 岩下航(桐蔭横浜大学)、東野広太郎(立命館大学)、レオ・ケンタ(秀岳館高校)、杉山直宏(順天堂大学

MF 水野泰輔藤枝MYFC)、坂本亘基(明治大学

FW 宮原愛輝(大津高校)、ターレス(秀岳館高校)

現時点で、この顔ぶれをみて、改めて感じるのは、織田GM、筑城強化部長をはじめとする「強化部の手腕」の素晴らしさです。

2021シーズンにトップチームでの出番がなかったのは、GK田代選手とDFレオケンタ選手のみ。

MF杉山選手、岩下選手、FWターレス選手は、完全に「先発メンバー」として定着しましたし、坂本選手の最終節での劇的なゴールは、私たちサポーターの「夢を叶えてくれた一瞬」として、永遠に記憶に残り続けることだと思います。

4年前に、ロッソ熊本時代から長年にわたって、ある時は「監督」、ある時は「社長」として、チームを支えてきた池谷さんがチームを去り、織田GMが就任しました。

その後、チームは「J3降格」となり、財政的にも苦しくなるロアッソ熊本に、サンフレッチェ広島で長年「強化部」を支え、育成から育った選手たちや広島OBの森保一氏を監督に起用することで「J1優勝」も経験された織田さんがGMとして就任されたことは、大きな喜びであり、大きな期待を持ってお迎えしたことを思い出します。

しかし、そんな私たちに対して、織田さんは冷静に次のように語られました。

「チームをいきなり強くする『魔法』は、ありません。今のチームに出来ることをしっかりと積み上げていくしか方法はないのです。」

そして、「育成型クラブ」として生きていく道を選択したロアッソ熊本は、2年前に大木監督を招聘します。

大木監督が、甲府の監督時代に「若手」としてプレーしていた選手がいます。

それは、今や日本代表のエースストライカーに成長しつつある古橋享梧選手です。

大木監督の指導を受けたすべての選手たちが、必ず口にする言葉があります。

「大木監督のもとでトレーニングを積むことで、もっと自分は選手として成長出来る!」

だから、選手たちは、たとえトップチームでピッチに立つチャンスがなかなか巡ってこなくても、誰一人1分たりとも手を抜くことなく、トレーニングに臨みます。

このオフシーズンも、すでに

岩下航→柏レイソル

という移籍情報が報じられています。

ロッソ熊本を支えてくれた選手が、チームを去るのは寂しいことではありますが、熊本県出身でもある岩下選手が、かつてロアッソ熊本に在籍し、日本代表に選ばれたシュミットダニエル選手や橋本選手のように大きく成長してくれることを期待して、見守っていきましょう。

そして、2022シーズンに新加入する選手たちの中にも数多くの「期待の星」がいます。

そのあたりについては、また今度、ご紹介したいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。

 

「季節外れの教育実習」終了! 指導してくれた先生方に感謝!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日、「季節外れの教育実習」が終了しました。今日のブログでは、そのことについてお話しします。

読書の皆さんも、小中高校生の頃に「教育実習の先生が来た!」という経験をされたと思います。

それは、いつ頃の季節だったか、記憶してますか?

たぶん、それは、5月から7月くらいの「春・夏シーズン」か、9月から11月くらいの「秋シーズン」だったと思います。

ということで、この12月に「教育実習」を実施するのは、学校としては「季節外れ」であり、異例のことです。

なぜ、このようなことが起きたのか?

それは、「コロナ禍」が原因でした。「コロナ禍」ということで、いくつかの公立高校ではすべての「教育実習」を「中止」としました。

文部科学省も「教育実習に変わるものを各大学で実施すること」を条件に「教育実習」を現地で行わなくても単位を認定し、卒業できるという措置を講じたことにより、高校側も「中止」をするところが出てきたわけです。

それにより、「母校実習」を計画していた学生さんたちの何人かは、「教育自習」を経験せずに、卒業する予定でした。

しかし、コロナの感染状況が落ち着いてきたこともあり、熊本県立大学の方から、

「国語科の教育実習生を一人、受けて入れてもらえないだろうか?」

というご相談を受け、担当職員と相談の上で受け入れることにし、今回の「季節外れの教育実習」が実現しました。

今回、千原台高校で「教育実習」を経験したのは、熊本県立大学文学部4年生の女子学生さんです。

2週間前の月曜日から教育実習が始まったのですが、その日の朝の7時半には、担当者の先生とともに、校長室の前で私の出勤を待っていてくれて、ご挨拶してくれました。

その後、職員朝会で全職員に挨拶をし、最初の「実習」は、1時間目に組まれている「校長講話」です。

まずは、私が「自己紹介」をし、その後、実習生の彼女にも「自己紹介」をお願いしました。

そこで、驚きの事実が判明します。

彼女は、私が京陵中学校で体育教師から教頭となる時代の京陵中学校の生徒さんでした。

私が、彼女と最後に会ったのは、中学3年生の頃です。それから、7年の日々が過ぎて、女子大生に成長した彼女と再会したわけですが、姿をみただけでは、そのことに気付けませんでした。

しかし、「自己紹介」を聴き、お名前と顔が一致すると、中学時代の彼女のことが次々に思い出されました。

「生徒会の役員として活躍していたこと」「バドミントン部に所属していたこと」「成績優秀で、しかっりした生徒さんだったこと」「文化祭の『有志発表』で『フラダンス』を披露してくれたこと」など次々と記憶が蘇りました。

「先生、よく覚えてますね!覚えてもらっていて、嬉しいです!」

と言ってくれました。

これは、「同窓会」などに呼ばれたときにいつも経験するのですが、

「私のこと、覚えてますか?」

とかつての生徒に聞かれても、お顔をみただけでは分からないことが多いのです。(特に、女子生徒)

しかし、名前を名乗ってもらい、顔と名前が一致すると、次々とその生徒についての記憶が、芋づる式に蘇ってくるのです。

これは、自分でも不思議な現象です。

ということで、最初の「実習」である「校長講話」も和やかな雰囲気で終了。

その後、彼女は2週間の間に、「授業観察」「授業実施」、そして、昨日行われた「研究授業」を無事に終えて、すべての「教育実習」を終了しました。

職員朝会での挨拶では、

千原台高校で教育実習を経験させていただいて、本当に幸せでした。

このコロナ禍の状況の中で、私を受け入れていただき、素晴らしいご指導をいただいことに、心から感謝しています。

ありがとうございました。」

と話してくれました。

彼女の進路としては、来年度から一旦は企業に就職することが決まっているということですが、社会人としての生活を経験した上で、「教職を目指すかどうか」をもう一度考えてみたいということでした。

今回の「教育実習」が、今後の彼女の「社会人生活」の充実に役立ってくれることを願っています。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。