どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日、「季節外れの教育実習」が終了しました。今日のブログでは、そのことについてお話しします。
読書の皆さんも、小中高校生の頃に「教育実習の先生が来た!」という経験をされたと思います。
それは、いつ頃の季節だったか、記憶してますか?
たぶん、それは、5月から7月くらいの「春・夏シーズン」か、9月から11月くらいの「秋シーズン」だったと思います。
ということで、この12月に「教育実習」を実施するのは、学校としては「季節外れ」であり、異例のことです。
なぜ、このようなことが起きたのか?
それは、「コロナ禍」が原因でした。「コロナ禍」ということで、いくつかの公立高校ではすべての「教育実習」を「中止」としました。
文部科学省も「教育実習に変わるものを各大学で実施すること」を条件に「教育実習」を現地で行わなくても単位を認定し、卒業できるという措置を講じたことにより、高校側も「中止」をするところが出てきたわけです。
それにより、「母校実習」を計画していた学生さんたちの何人かは、「教育自習」を経験せずに、卒業する予定でした。
しかし、コロナの感染状況が落ち着いてきたこともあり、熊本県立大学の方から、
「国語科の教育実習生を一人、受けて入れてもらえないだろうか?」
というご相談を受け、担当職員と相談の上で受け入れることにし、今回の「季節外れの教育実習」が実現しました。
今回、千原台高校で「教育実習」を経験したのは、熊本県立大学文学部4年生の女子学生さんです。
2週間前の月曜日から教育実習が始まったのですが、その日の朝の7時半には、担当者の先生とともに、校長室の前で私の出勤を待っていてくれて、ご挨拶してくれました。
その後、職員朝会で全職員に挨拶をし、最初の「実習」は、1時間目に組まれている「校長講話」です。
まずは、私が「自己紹介」をし、その後、実習生の彼女にも「自己紹介」をお願いしました。
そこで、驚きの事実が判明します。
彼女は、私が京陵中学校で体育教師から教頭となる時代の京陵中学校の生徒さんでした。
私が、彼女と最後に会ったのは、中学3年生の頃です。それから、7年の日々が過ぎて、女子大生に成長した彼女と再会したわけですが、姿をみただけでは、そのことに気付けませんでした。
しかし、「自己紹介」を聴き、お名前と顔が一致すると、中学時代の彼女のことが次々に思い出されました。
「生徒会の役員として活躍していたこと」「バドミントン部に所属していたこと」「成績優秀で、しかっりした生徒さんだったこと」「文化祭の『有志発表』で『フラダンス』を披露してくれたこと」など次々と記憶が蘇りました。
「先生、よく覚えてますね!覚えてもらっていて、嬉しいです!」
と言ってくれました。
これは、「同窓会」などに呼ばれたときにいつも経験するのですが、
「私のこと、覚えてますか?」
とかつての生徒に聞かれても、お顔をみただけでは分からないことが多いのです。(特に、女子生徒)
しかし、名前を名乗ってもらい、顔と名前が一致すると、次々とその生徒についての記憶が、芋づる式に蘇ってくるのです。
これは、自分でも不思議な現象です。
ということで、最初の「実習」である「校長講話」も和やかな雰囲気で終了。
その後、彼女は2週間の間に、「授業観察」「授業実施」、そして、昨日行われた「研究授業」を無事に終えて、すべての「教育実習」を終了しました。
職員朝会での挨拶では、
「千原台高校で教育実習を経験させていただいて、本当に幸せでした。
このコロナ禍の状況の中で、私を受け入れていただき、素晴らしいご指導をいただいことに、心から感謝しています。
ありがとうございました。」
と話してくれました。
彼女の進路としては、来年度から一旦は企業に就職することが決まっているということですが、社会人としての生活を経験した上で、「教職を目指すかどうか」をもう一度考えてみたいということでした。
今回の「教育実習」が、今後の彼女の「社会人生活」の充実に役立ってくれることを願っています。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。