YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

子育て・生徒指導・部下との会話 いつでも有効「Yes,But法」

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日も昨日に引き続き、メンタリストDaiGoさんの著書から学んだことで、

「これは有効!」

と感じたものをご紹介します。

参考にした本は、メンタリストDaiGo著 メンタルハック大全(セブン&アイ出版)です。

著者は、「一日に20冊の本を読む」というほど豊富な知識を有しており、中でも心理学の分野に特に明るく、様々な知見を私たちに伝えてくれます。

本書でも次のように書いています。

「心理学は、子育てにも役立ちます。(中略)子どもにいうことを聞いてもらうためには『Yes、But法』を使ってください。つまり、子どもの言い分を聞いて、『確かにそうかもしれない。でもね・・・』という話し方をすると、うまく収まります。」(本書より引用)

さらに、

「このYesBut法は、子どもだけではなく、大人にも使えます。たとえば、セールスマンの場合、お客さんから、『お宅の商品高いですよねえ』と言われたら、『そうですねえ』と言って、いったん『Yes』で受け止めます。それから、『でも、今○○なんで、お得ですよ』と切り返す。

 お客さんは、自分の言ったことに同意してくれたセールスマンに対して心理的抵抗が低下します。そこで、すかさずセールスをすると、スムーズに商談が進みやすくなります。」(本書より引用)

と述べています。

まさに、納得!

私はセールスマンではないので、どんな場面でこの「Yes、But法」を使っていると思いますか?

それは、保護者や地域の住民の方などからの「クレーム」を受けたときです。

相手が主張することをまずは、「Yes」で受け止める。これがとても有効です。

逆に、最悪なのが「But」から入ることです。

相手の主張を聞いた後に、

「そうはおっしゃいますが…」とか「でもですね…」といきなり自分の主張をしてしまうとまさに「火に油を注ぐ」ということになってしまいます。

このことは、学校という職場で、生徒指導主事、教頭、校長という役職を経験するなかで、数々の「現場(クレームを受ける)」に臨場し、実感しました。

ただ、自分が管理職になる前に「教師」として、生徒に指導をしていた時代には、これが出来ていなかったなあと後悔する場面がたくさんあります。

ある中学校で体育教師、生徒指導主事をしていたころ、その学校はいわゆる「荒れた学校」という状態でした。

そこで、体育会系の「怖い先生」という立場だった私は、いわゆる「力の生徒指導」を行っていました。

その結果、どうなったか?

校区内の様々な建物や校舎の壁のあちこちに、スプレー式のペンキで書かれた

「南、死ね!」

という落書きが氾濫する事態になりました。

問題行動を繰り返す生徒たちの思いを「Yes」で受け止めることが出来ずに、頭ごなしに「But」から入る指導を繰り返した結果でした。

この頃にしっかりと心理学を学び、この「Yes、But法」が使える技量があれば、当時の様子も違っていたかもしれない。当時の生徒たちには、申し訳ないことをしたなあと悔やむ今日、この頃です。

「失敗は学ぶためにするもの」

の精神で、当時の失敗を今の仕事にしっかりと活かし、生徒・保護者・地域の皆さん、そして、教職員の思いをまずは「Yes」で受け止めながら、校長としての仕事に当たっていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週の中日の水曜日。素敵な一日をお過ごしください。