どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日のブログでは、「校則の見直し」進行中！ 生徒会役員が参加してワークショップを開催（前編）ということで、千原台高校の「校則見直しアドバイザー」を勤めていただいている高橋亮平さんにファシリテーターをお願いして行った「ワークショップ」の前半部分をお話ししました。
前半で高橋さんが伝えられたのは、「千原台高校の『校則』かも？と考えられるものが３つあること」、「その３つを統合することから作業が始まること」、「熊本市教育委員会が示している方向性」、「『生徒会』の歴史」、「世界の『生徒会』の現状」などでした。
このあとに、行われた「後半」について、今日はお話しします。
このあとの「ワークショップ」は、「ワールドカフェ形式」で行われました。
「ワールドカフェ形式」とは、
「カフェのようなリラックスして、オープンに本音を語ることが出来るインフォーマルな場で話をするとともに、参加する皆さんの知恵を集合知として共有、連動、発展させて考えていく方法です。」
と説明されました。
今回の話し合いの様子を紹介しながら、具体的に説明します。
前半が終了した時点で、午後5時を過ぎましたので、「５時までしか参加できない」という生徒４名が抜けて、参加生徒数は10名となりました。
まず、その10名が5名ずつの2グループに分かれます。
そこで、5名が囲むテーブルには、大きな白い「広用紙」と青色、赤色、黄色の真四角の「付箋紙」が用意されています。
そこで、まず、高橋さんから、
「では、初めに『今の校則のここを変えたい』と思うところを単語でなるべくたくさん書き出してください。時間は2分半です。では、始め！」
という指示がされました。
生徒たちは、思いつくものを次々に書いていきます。
高橋さんからは、
「そんなもの？これは、ちょっと無理かも？と思うものでも今はなるべくたくさん書いてください。数で勝負です。」
という声がかけられます。
「髪型」、「ツーブロック」、「スマホ」、「アルバイト」、「カラオケ」…etc
生徒たちが「失くしてほしい」と考える「項目」が次々に書かれていきます。
「やめ！では、次にグループの中で、それを書いた『根拠』について、話し合ってください。」
グループごとの話し合いが始まりました。
「カラオケは、親と一緒とか、ありえなくない？親と一緒にカラオケ行っても、自分がホントに歌いたい歌とか歌えんし・・・」
「髪型とか、今の時代自由でいいでしょ！」
などなど生徒たちの「本音」が飛び交っています。
「やめ！」
「では、各グループの二人ずつグループを入れ替わってください。」
「そして、新しいグループで『それぞれのグループでの話し合いの様子』を伝えて、情報を共有してください。どうぞ。」
それぞれのグループで、「うちのグループでは・・・」と説明が始まり、「なるほどね。」というような声が聞こえてきます。
「では、次に立場を変えて考えてもらいます。『先生たちは、なぜ、このような校則を作ったのでしょか？』その理由を考えて、ピンクの付箋になるべくたくさん書いてみてください。始め！」
今度は、先ほどのようには考えが次々には出て来ませんが、それでも、
「就職しやすくするため」、「学校の評判を良くするため」、「先生たちの学生時代がそうだったから」
などの考えが付箋に書かれていきました。
「やめ。では、先ほどと同じようにその『根拠』を出し合って、話し合ってください。」
「やっぱり、就職試験のためには、校則にあるような身なりが必要だと考えたんじゃないかなあ。」
「学校の評判が落ちると、生徒が来なくなって困ると思ったんじゃない・・・」
などの意見が交わされています。
「はい。では、話し合いをやめてください。もう一度、先ほど変わらなった人がグループを変わってみてください。」
「では、新しいグループで、自分のグループの意見を出し合ってください。どうぞ。」
それぞれのグループで出された意見についての情報の共有がしばらく続きました。
「話し合いをやめてください。では、最後に、先生方の立場にも立ったうえで、はじめに『これは、変えたい！』と考えた『校則』について、どうしたら良いと思うかを話し合ってみてください。はじめ！」
そうすると、それぞれのグループで白熱の議論が始まりました。
今回の「ワークショップ」で生徒会役員が経験した「双方向からの思考」と「意見の共有」を今後、全校生徒および教職員・保護者にも広げていき、「校則の見直し」を進めていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日は、午後2時からロアッソ熊本のホームスタジアム「えがお健康スタジアム」で、J3リーグ第27節、ロアッソ熊本対カターレ富山の一戦が行われます。
熊本シティーFM791の「ヴィクトリーラジオ」で解説をします。熊本シティーFM791のホームページにアクセスしてもらえば、サーマルラジオで全国どこからでも聴けますので、聴いていただけると嬉しいです。
今日の日曜日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。
