YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

校長室へのお客様「日本年金機構」の方々 そして、懐かしい先生との再会…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、以前のブログでも「校長の仕事シリーズ」についてお話しし、その仕事の一つが「校長室を訪ねられるお客様への対応」であるというお話をしました。

ということで、昨日も校長室を訪ねられたお客様がおられました。

そのお客様とは、「日本年金機構・地域年金推進員」のお二人です。

彼らのお仕事は、

「年金の仕組みや重要性について、地域の若者(中高校生)に理解してもらい、年金制度の推進につなげる」

ということであり、中学校や高校で社会科の教鞭をとられた後にご退職された「元先生」の皆さんが担当されています。

昨日もお二人の「元先生」が、校長室をお訪ねになりました。

今回、高校生に伝えたいと思われているお話の内容は「知っておきたい年金の話」というテーマで「日本の社会保障制度」「年金の種類」、そして、「私と年金」ということで、学生のAくん、自営業のBさん、会社員のCさんという風に、高校卒業後の進路に合わせて、それぞれの立場での「年金」について解説するものとなっています。

高校卒業を直前に控えた3年生にとっては大切な内容であり、本校の3年生にも受講してもらう方向で日程を調整していくつもりです。

さて、そこでお会いした二人の「元先生」のうちのお一人が、私にとっては、かつてたいへんお世話になった先生であり、懐かしい再会となりました。

先生のお名前は、平野雅之先生。

私が、小学校から中学校に異動になって1年目の年から数年間、一緒にサッカー部の顧問をしていただいた先生です。

小学校から中学校へ転勤となり、思いっきり肩に力が入り、「力の生徒指導・サッカー指導」になってしまった私を支えていただいた恩人でもあります。

当時、平野先生は3年生の学年主任をされていたのですが、先生の口癖は、

「いいねー。」

でした。

日頃は、ちょっとやんちゃな行動をする生徒たちの中にも、ちょっとした良い行動を見つけて、

「いいねー。」

と声をかけられます。

そんな素敵な先生でした。

また、サッカー部の指導の中では、

「俺は、サッカーの専門的な指導は出来んけん、審判はするよ。」

と言ってくださり、私よりも年上で、当時、40代後半の年齢であられたにも関わらず、いつも審判をしてくださいました。

また、その年、熊本県で行われた「全九州中学校サッカー選手権大会」の役員として一緒に仕事をしている時(赴任1年目)に、

「先生がこれから指導してくれると、いつかうちの学校もこの大会に出られるようになるよ。」

と言っていただき、意気に感じたことを覚えています。

(結局、この学校では、その目標は達成できませんでしたが、次に転勤した学校で、この大会に出場し3位になりました。)

そんな、平野先生との一番の思い出は、ある年の冬。12月に長崎に遠征した時のことです。

ちょうど、長崎に遠征している日の午後から、長崎の諫早スタジアムで「天皇杯準々決勝」が行われることを知り、当時、まだ熊本にロアッソ熊本も出来ていなくて、プロのプレーを生で観る機会がとても少なかった選手たちのために、

「全員で『天皇杯』を観戦しませんか。」

と平野先生に提案しました。

平野先生は、予想通り、

「いいねー。」

と言ってくださり、選手全員を引き連れて、長崎の諫早スタジアムで行われる「天皇杯準々決勝」の観戦に向かいました。

ところが、その日、九州地方に、その冬一番の寒気が流れ込み、強風とともにみぞれが降り始めました。熊本県人である私たちが経験したことのないような「凍える寒さ」の中で、何とか観戦を終え、宿舎に帰り、一緒に風呂に浸かった時には、ほんとに

「生き返ったー」

と感じました。

あと一つ、平野先生に感謝していることがあります。

それは、それから数年後、私が中学校の教頭となり、「初めての入学式」を終えた直後のことでした。

携帯電話が鳴り、電話をとると、それは、私よりも数年早く教頭になられていた平野先生からのお電話でした。

「先生、お疲れさん。教頭として、はじめての入学式はどうだったね?

『開会』、『閉会』、『来賓紹介』は、うまくいったね?」

「はい。何とか無事に出来ました。(笑)」

私は、とても嬉しく、胸が熱くなりました。

たぶん、その時の私がなぜそんなに嬉しかったのかは、「教頭」という仕事を経験した方にしか伝わらないかもしれません。

それは、「入学式」「卒業式」などの行事で「開会の言葉」「閉会の言葉」「来賓紹介」などを教頭として行うことは、はた目から見るよりはるかに緊張する仕事だからです。

日頃は「緊張」という言葉から縁遠くみえる私も、この日は「緊張」の中で無事に仕事を終え、ホッとしていたところにいただいた温かいお電話でした。

こんな素敵な平野先生と再会できて、素敵な時間を過ごすことが出来ました。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。