YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

美しき「グッドルーザー」の姿 羽生結弦選手、3連覇ならずも…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「努力って、報われないんだなーって思いました。・・・」

北京オリンピック、男子個人フィギュアスケート前人未到の3連覇に挑むも惜しくも4位で終わった羽生結弦選手が試合後のインタビューで語った言葉です。

2日前に行われたショートプログラムでは、氷の面に開いていた穴に引っかかってしまい、冒頭の4回転ジャンプに失敗。まさかの8位という結果に終わりました。

ショートプログラムでトップに立ったのは、平昌オリンピックのあと世界選手権を3連覇するなど、絶対王者に君臨している米国のネーサン・チェン。

逆転優勝は、ほぼ絶望的な状況でのフリー演技のスタートでした。

ただ、羽生結弦選手が平昌オリンピックで金メダルを獲得した後に、目指してきてものは「大会の3連覇」だけではありません。

「誰も跳んだことのない『4回転半ジャンプ』への挑戦」

これが、彼をスケートに没頭させる大きなモチベーションでした。

昨年の12月に行われた全日本選手権のフリー演技で初めて公式戦での「4回転半ジャンプ」に挑むも、惜しくも「両足着地」に終わっていました。

北京オリンピックという舞台で、再び「4回転半ジャンプ」に挑む羽生選手。

フリープログラムの曲は「天と地と」。

最高の集中をした表情で氷に降りた羽生選手。音楽とともに滑り出します。

そして、冒頭の「4回転半」!

「片足着氷」は果たすも、惜しくも転倒…

次の「4回転サルコー」も転倒…

しかし、その後は美しいジャンプと滑りで観客を魅了し、北京での滑りを終えました。

深々とリンクに一礼し、両手で氷を触ってリンクに感謝。

静かに北京のリンクを後にしました。

試合後、羽生結弦選手は、こう語っています。

「明らかに前の大会よりも、いいアクセルを跳んでいた。もうちょっとだったなという気持ちもあるが、でも、あれが僕の全てかなって。

 もちろん、ミスをしないことは大切だと思うし、そうしないと勝てないのは分かるが、前半2つのミスがあってこその『天と地と』の物語があったかなと思う。

 一生懸命頑張りました。正直、これ以上ないくらい頑張ったと思います。報われない努力だったかもしれない。ショート(プログラム)からうまくいかないことも多くて、むしろうまくいかないことしかないが、でも、一生懸命頑張りました。」

羽生選手の「4回転半ジャンプ」は、転倒して回転不足と判定されたものの、国際スケート連盟(ISU)公認大会で、初めて「4回転半ジャンプ」として公認されました。

「オリンピック3連覇」という「記録」は、残せなかった羽生選手。

しかし、「公認大会初の『4回転ジャンプ』」という「新た記録」と、「夢へ挑み続ける美しい姿」という「忘れられない記憶」を私たちに与えてくれました。

この羽生選手の姿に、本物の「一生懸命はカッコイイ」を感じます。

まさに「美しきグッドルーザー」羽生結弦選手。

本当にお疲れさまでした。

そして、多くの感動をありがとうございました。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。