どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「校長先生、今日、クラスマッチ出来そうですね!」
「バッチリ!出来そうですよ!」
昇降口付近でグラウンドを整備している様子をみていた私に、登校してきた女子生徒がこう話しかけてくれました。
昨日(12月22日)の朝のひとコマです。
この日は、3年生にとって「高校生活最後のイベント」となる「クラスマッチ」が予定されていました。
ただ、前日の天気予報では「一日中、雨が降るでしょう」となっており、前日には、「雨天時の日程」が提案されて、生徒たちからの不満の声が聞かれていました。
本来であれば、男子が運動場でサッカー、女子が体育館でバレーボールを行い、午前中の時間をフルに使って、それぞれの学年で優勝を争うことになっています。
しかし、「雨天時の日程」では体育館しか使えないために、「男女とも体育館で開催」、「1,2時間目に1,2年生が実施。3,4時間目に3年生が実施」ということになっていました。当然、生徒たちのプレー時間は短くなります。
そういった不安をよそに、昨日の天候は曇り。8時過ぎには太陽も顔をみせてくれました。
とはいえ、グランドコンディションは不十分でしたので、男子ハンドボール部と野球部の部員たちが総出で、「砂入れ」をしてくれました。
その様子をみに行っていたときの会話が冒頭の会話というわけです。
なるべく生徒たちのプレー時間を確保するために、「開会式」は体育館と運動場で男女別々に行われます。大急ぎで2か所を回って、「校長挨拶」を済ませると、さっそく試合が始まりました。
どちらの会場にも生徒たちの歓声が響いています。
運動場にサッカーの様子を観に行った時でした。一人の男子生徒が、
「校長先生、僕たちの試合を『ライブ解説』してくださいよ!」
とリクエスト。
「いいねー。ただ、君のクラスだけを解説するわけにはいかないから、3年生の決勝戦を解説することにするよ。」
「わかりました!」
ということで、運動場に用意されていた「簡易マイクセット」を使って、3年生男子の部の決勝戦を「ライブ解説」することに。
提案してくれた生徒のチームも見事に決勝に勝ち上がっていました。
試合の方は、お互いに攻撃をしますが、相手のゴールネットを揺らすことは出来ずに、0-0で終了。
勝負の行方は、PK戦に持ち込まれます。
こちらも一人ずつのシュートをGKが阻止して、サドンデスとなり、6人目でようやく決着がつくという大熱戦。
サッカーW杯カタール大会のような盛り上がりをみせてくれました。
入学時からコロナ禍が続き、様々な「青春を彩るイベント」が中止されてきた3年生にとって、貴重な思い出の1ページとなる行事を実施出来て、本当に良かったです!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。