どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「校長先生、どうやら1年生の教室のエアコンが故障したようで、今、1年生の全教室のエアコンが止まっています。」
一昨日(9月4日)の放課後、事務室の職員からこのような報告がありました。
幸いすでに生徒は下校した後だったので、この日に「エアコンなし」の時間帯はなかったのですが…。
今日は、このトラブルについてお話しします。よろしくお付き合いください。
報告を受けた私は、すぐに、事務長と教頭に指示を出しました。
「事務室は、すぐに業者に連絡を入れて、一刻でも早く復旧するように努めてください。」
「毎日、この暑さ。明日の予想最高気温も34度となっています。もし、『エアコンなし』で授業を受けさせるような状況になるなら、『1年生のみ臨時休校』ということも視野に入れて、教頭先生方は対策を考えてください。」
この日の熊本の最高気温は36度。翌日の予報も34度を予想していて、「エアコンなしでの6時間授業」ということになると、熱中症をはじめとする健康被害の恐れが出てきます。
最悪の場合は、「1年生のみ臨時休校」ということもあり得ると私は考えていました。
この日は、ちょうど「校区自治会協議会」が開催される日で、私はそちらに参加しなければならず…、
「その後の状況は、メールで連絡してください。」
ということにしました。
初めに届いたメールは、
「今、ガス会社の方が来られ、1年生教室のエアコンについて確認いただいたところ、コンプレッサーの故障(修理費用は100万円以上になる見込み)で、明日解消とはいかないようです。」(千原台高校のエアコンは電気ではなくガスで稼働しています)
という報告でした。
まだ、会議が始まる前だったので、すぐに、私は2人の教頭に「グループ電話」をかけました。
「メールは読みました。
で、どうしましょうか?
やはり、臨時休校しかないですかね?」
「校長先生、今、1年生の5クラスを何とか特別教室に振り分けて、特別教室で行われる2,3年生の授業を教室で行えないかということで、計画を作っています。
出来次第資料をメールで送りたいと思っていますが、それで、よろしいでしょうか。」
「もちろんです。何とかそれで、明日をしのげるなら、その方向で是非、お願いします。」
ということで、それから数分後に、「9月5日㈫の教室等の変更について」という資料がメール添付で送られてきました。
その資料によると、
1年1組→ビジュアルルーム(1階)
1年2組→国際交流室(2階)
1年3組→L.L教室(3階)
1年4組→多目的室1(4階)
1年5組→商業実習室(5階)
それぞれの教室で行うはずだった他のクラスの授業をどこで行うかという代替案が示されていました。
「ありがとうございました。明日の授業はこの形で行いましょう。
このことを1年主任の先生に、まずは、確認をとっておいてください。
その後、全職員に安全メール(教職員や保護者・生徒を指定して流せるメールシステム)でこの案を流すとともに、明日の朝は臨時職朝を開くことを連絡しておいてください。」
という指示を出して、9月5日㈫を迎えました。
職朝では、
「トイレの使用はどうしますか?何階のトイレを使用するように指示しますか?」
「体育の時間の更衣場所はどうしますか?」
などのいくつかの質問は出ましたが、すぐに解決策が出され、まずは、1年生の各学級担任・副担任が代替のクラスルームに生徒たちを引率し、「緊急事態の中での学校生活」がスタートしました。
今やエアコンは、「生徒たちの健康を守るための必需品」であることを実感した1日でした。
まだ、エアコン復旧の見通しは立っておらず、しばらくは、生徒たちや先生方に不自由をおかけしますが、何とか乗り切っていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。