YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

中3サッカースクール 今年もスタート! 20年目の開催に…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「このスクールを立ち上げたのは2004年です。今年でちょうど20年目の開催ということになります。」

昨日(9月6日)開催した「熊本市西部・南部サッカースクール 選手・保護者説明会」の冒頭の挨拶での言葉です。

夏の中体連大会で部活を引退した中学3年生のサッカー部員を対象に毎年開催している「熊本市西部・南部サッカースクール(通称:三和スクール)」が、今年も昨日からスタートしました。

今日は、この話題をお話しします。よろしくお付き合いください。

このスクールが通称「三和スクール」と呼ばれているのは、設立当時、2004年に私が勤務していた学校が三和中学校であり、それ以来、20年間にわたって三和中学校グラウンドの「夜間開放」を活用して活動しているためです。

熊本市にはもう一つ同じようなスクールがあります。こちらを運営しているのは、私の高校時代のサッカー部の一学年先輩で、現在、熊本県サッカー協会シニアチューター(指導者養成チーフ)を勤めておられる池田政秀氏です。

このスクールは、長年、熊本工業高校のグラウンドをお借りして活動されているために通称「熊工スクール」と呼ばれています。

私が20年前にこのスクールを立ち上げたきっかけは、当時の日本サッカー界の「育成年代の苦境」にありました。

今でこそ、「W杯、7大会連続出場中」、「U‐16アジア大会優勝」「アジア第1代表としてU-17W杯出場」などとアジアのサッカー界をけん引している日本サッカーですが、当時は、「U-17W杯の出場権をなかなか獲得できない」という状況が続いていました。

その理由の一つと考えれていたのが…、

日本の「高校入試に伴う中3の夏で引退」という慣習です。

それを打破するために、日本サッカー協会が打ち出した方針がいくつかありました。

一番大きなものは、「国体少年の部のU-16化」です。それまで、国体少年の部に出場できるのは、「高校3年生以下の選手」というルールになっており、私自身も高校3年生の秋に出場しました。それをサッカー競技だけが「16歳以下の選手」というルールに変更したのです。(ちなみに、今でもサッカー以外の競技は、高校3年生以下の選手が出場しています。)

この改革の意味は大きく、これを行うことにより「各県で行っているトレセン活動が中3から高1にスムーズにつながる。」という大きな成果をあげることが期待されました。

しかし、これだけでは、活動を続ける選手が「トレセン活動にセレクトされているエリート選手のみ」となってしまいます。

そこで、「誰でも参加できる中3のサッカースクールを各県で開催してほしい」という要請があり、それに応えてスタートしたのが、「三和スクール」でした。

それから20年間、毎年、この時期に開催しています。

これまでにこのスクールを経験し、のちにJリーガーとなってプロとして活躍している選手もいますし、高校、大学と選手として活動し、その後、中学校の教員となり、指導者としてこのスクールに帰ってきてくれたスタッフもいます。

今年も18名のメンバーが「三和スクール」に募ってくれました。

今年の合言葉は「エンジョイフットボール」です。

昨日の説明会の挨拶で、

「甲子園で107年ぶりの優勝の果たした慶応高校野球部の選手たちのように、主体的にトレーニングに取り組み、フットボールをエンジョイしてほしい。」

という話をしました。

我ながら、「よく20年も続いているなあ」と思いますが、それは、私を支えてくれる多くのスタッフのおかげです。

長いスタッフは、15年連続で参加してくれています。

今年も10名程度のスタッフが参加してくれます。

スタッフとともに、充実した活動が出来るように全力で取り組んでいきます!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。