どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
ロアッソ熊本のメインスポンサーである「平田機工サンクスマッチ」として行われたJ2リーグ34節ロアッソ熊本対藤枝MYFCの一戦は、ロアッソ熊本が18,000人の大観衆の声援に応えることは出来ず、0-2で敗れるという結果になりました。
今日は、この試合を振り返ります。よろしくお付き合いください。
熊本の先発は、
GK 田代
DF 黒木、江崎、大西
MF 大本、上村、田辺、平川
FW 島村、竹本、松岡
ケガで戦線を離脱していたDF大西が先発に復帰しました。また、ベンチには、同じくケガから復帰したFW伊東と出場停止明けの粟飯原が入っています。
対する藤枝は、3-4-2-1の布陣。前節からは2人の選手が入れ替わりました。注目選手は、以前、熊本に在籍していたDF小笠原とMF水野。攻撃の中心になるのは、背番号10を背負うMF横山です。
前節の千葉戦では、相手にポゼッションを取られていた熊本でしたが、この試合は立ち上がりから熊本がボールを保持する時間が続きました。
しかし、決定機を作ることは出来ず、0-0で前半を終了します。
ハーフタイムに熊本ベンチが動きました。田辺→大崎という1枚目の交替カードを切って、大崎がセンターFWに入り、竹本が左MFにポジションを移しました。
後半に入ってもボールを保持していたのは熊本だったのですが…。
5-4-1の陣形にして、「自陣で守備ブロックを作りカウンターを狙う」という戦い方をしてきた藤枝に、逆にチャンスをつくられる場面が増え始めます。
そんな後半24分でした。藤枝の右からのコーナーキックのボールがセットプレーのために上がってきていた藤枝のDF小笠原の前に入り、小笠原がワンタッチでシュート。このシュートが熊本のゴールネットを揺らしました。
さらに、個半31分には、藤枝の右のウイングバック久富にシュートを決められて、2点目を失います。
こうなると、藤枝の「自陣で守備ブロックを作りカウンターを狙う」という戦術がますます有効となります。
藤枝の守備ブロックの周りでボールを動かすことしかできない時間が続いた熊本は、終盤には、ロングボールをゴール前に上げて、セカンドボールを拾ってからのチャンスを作ろうとしますが、これも功を奏さず、試合終了のホイッスルを聴くことになりました。
これで、熊本の勝ち点は「34」のまま。順位も20位のままです。
「この藤枝戦、次節の大宮戦、その次の栃木戦の3戦が、J2残留のための山場」とみていた私にとってもショッキングな敗戦となりました。
「天皇杯では、J1を相手にあれだけ良い勝ち方をしているのに、J2の下位のチームにどうして勝てないの?」
という質問をよく受けます。
その質問に対する私の考え方は、こうです。
「J2リーグでは、相手がロアッソの戦い方を研究し『ロアッソが嫌がる戦術』を実行してくるから。」
この藤枝戦もまさにそうでした。
では、その状況を打破するために必要なことは…。
そのことについては、次の大宮戦の「プレビュー」の中でお話ししたいと思います。
SNSでは、熊本サポーターの様々な意見が飛び交っていますが、大木監督をはじめとするスタッフと選手たちの「最後まで戦いきる」という姿勢を信じて、声援を送り続けましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。