どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日、4月27日㈬、熊本市のえがお健康スタジアムで行われたJ2リーグ第12節、ロアッソ熊本対ベガルタ仙台の一戦は、2-0でアウエーのベガルタ仙台が勝利を収めました。
今日は、この試合を振り返ります。
まずは、熊本の先発メンバーです。
GK 田代
DF 黒木、菅田、イヨハ
MF 阿部、河原、上村
FW 杉山、高橋、竹本、坂本
前節からの変更は、GK佐藤→田代、MF江崎→上村の2人です。
GK田代は5試合ぶり、MF上村は2試合ぶりの先発出場ということになります。
対する仙台の布陣は4-4-2。注目選手は、以前にロアッソ熊本でのプレー経験もあるFW皆川。ポストプレーを得意とする決定力のあるFWです。
試合は立ち上がりからJ1経験豊富な仙台が、地力を見せつけます。
前半8分には、右SBの内田が中央でボールを持ち、FWカルドーソに鋭い縦パスを入れると、これを受けたカルドーソは熊本のDFを背負いながらターン。鋭いシュートを放ちます。しかし、これはわずかにゴール右にそれて、熊本は失点を免れました。
そんな前半18分、熊本のパスミスから仙台の先制ゴールが産まれます。
自陣に戻って右でボールを持った熊本のFW杉山、左サイドのDFイヨハに横パスを出しますが、これを狙っていたのが仙台のFWカルドーソでした。
この横パスをカットすると、すぐさま右足を振り抜きシュート。これが熊本のゴールに突き刺さります。
熊本にとっては、今シーズン度々みられている痛いミスからの失点となりました。
このあと39分にも熊本は右サイドを崩され、決定機を作られますが、ここはGK田代が好セーブで防ぎます。
前半はこのまま終了し、0-1で折り返します。
前半のシュート数は、熊本4本に対して仙台は12本と、シュート数をみても大きく差をつけられた前半でした。
後半に入ると、熊本らしいサッカーが徐々にでき始めます。
後半7分、熊本はコーナーキックを奪います。
これを蹴るのはMF河原。河原のキックをFW高橋が中に折り返すと、そこに待っていたのはMF上村でした。鋭いシュートを放ちますが、ここは仙台のGKの好守にあい、同点弾とはなりません。
このあともいくつかのチャンスをつくるも決めらない熊本に対して、追加点を奪ったのは仙台でした。
後半16分、右サイドで奪ったFKを蹴るのはMF中島。DFラインとGKの間に素晴らしいボールを送り、そこに飛び込んだのはDF平岡。見事にヘディングで流し込み、貴重な追加点を決めました。
熊本も何とか点を奪おうと上村→伊東、高橋→土信田、杉山→東出、坂本→粟飯原と4枚の交代カードを切って反撃を試みますが、ついに仙台からゴールを奪うことは出来ずに、0-2でホームでの敗戦となりました。
この試合を象徴するのは、次の2つのデータです。
1,ボール支配率 熊本58% 仙台42%
2,シュート数 熊本12本 仙台19本
つまり、「ボールを持っていた時間は熊本の方が長かったけれど、多くのチャンスを作っていたのは仙台の方だった。」ということです。
このことは選手たちも感じていたようで、試合後の談話として、
「相手にボールを持たされていた。」(杉山)
「相手ブロックの外側を回るパスばかりの時は悪い時。それが出た試合だった。」(竹本)
などと語っています。
まさに、ここをどう打開していくのかが今後のロアッソ熊本に求められる課題です。
この試合を終えて、ロアッソ熊本の戦績は3勝5引き分け4敗と負けが一つ先行してしまいました。
第7節から第12節の第2クールでの勝ち点も1勝3引き分け2敗の「6」となり、目標の「10」には大きく届かない結果となりました。
しかし、ここからが本当の「踏ん張りどころ」です。
3日後に控えたアウエー岩手戦では、この試合での課題を修正し、勝ち点3を持ち帰りましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。