どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日に続き、今日のブログもアジア大会の話題です。
昨日(10月6日)、アジア大会女子サッカー競技の決勝戦が行われ、北朝鮮代表と対戦した日本代表が4-1と勝利し、見事に金メダルを獲得しました!
今日は、この試合を振り返ります。よろしくお付き合いください。
昨日のブログでもお話ししたように、アジア大会には、競技や種目により、様々な層の「日本代表」が出場しています。今回のアジア大会の「女子サッカー日本代表」には、7月~8月に行われた女子サッカーW杯に出場した選手は一人も含まれておらず、次の「なでしこジャパン」入りを目指す国内組の選手で構成されています。
対する北朝鮮代表は、「国の威信をかけて出場している」いわゆる「フル代表」です。
元来、北朝鮮の女子のサッカーのレベルは高く、過去のアジア大会でも最多の優勝回数を誇っています。
試合は、立ち上がりからこの状況を反映するように北朝鮮が試合の主導権を握るスタートとなりました。
そんな重たい空気の中、日本が相手の一瞬のスキを突きます。
前半10分、味方のロングパスに反応して相手DFラインの裏に抜け出したのは、中嶋淑乃(熊本市出身:東海大星翔高出)でした。フリーになって放った中嶋のシュートが北朝鮮ゴールに突き刺さり、見事な先制点を奪いました。
しかし、この後も北朝鮮に押し込まれる展開が続きます。
そして、ついに日本の右サイドを崩され、クロスからのシュートを放たれて、これが日本のゴールネットを揺らして1-1の同点とされます。
このまま前半は終了しました。
後半に入り、日本ベンチが動きます。次々と交代カードを切るなかでピッチに送られた一人がFW上野真実(熊本市出身)でした。背番号9を背負う上野がキャプテンマークを巻いてピッチに立ちました。
上野の献身的な守備やポストプレーもあり、徐々に日本も攻撃の糸口が見え始めました。
そんな中で得たコーナーキックから大沢が見事なヘディングシュートで2点目を奪うと、期待の若手選手、谷川が右45度の角度からミドルシュートで3点目。さらに千葉が試合を決定づける4点目のゴールを奪い、試合はこのまま終了。
日本が劣勢を跳ね返して、4-1というスコアで見事な勝利をおさめ、金メダルを獲得しました!
この試合から感じたことは、二つあります。
一つは、何と言っても「日本女子サッカー界の層の厚さ」です。
今回のアジア大会に臨んだ選手たちは、全員が国内組です。この選手たちの中から、「なでしこジャパン(フル代表)」に入る選手たちが出てくることで、「なでしこジャパン」の底上げとなり、さらにレベルアップしていくことは間違いありません。
上野、中嶋という2人の熊本出身選手たちの今後の活躍も楽しみです。
もう一つは、「北朝鮮女子サッカー代表チームのスポーツマンシップ」です。
戦前の予想としては、「男子サッカー同様にラフプレーが出るのではないか」という危惧がされていましたが、決勝戦での北朝鮮女子サッカー代表は、点差を広げられてもラフプレーに走ることなく、最後までフェアに戦っていました。
サッカーをはじめとするスポーツは、「相手」がいてこそ成り立つものです。「相手」への「リスペクト」は欠かせません。
最後までフェアに戦った北朝鮮女子サッカー代表の選手たちにも心からの拍手を送りたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。