どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
人生100年時代を生きるための特別授業 ~16歳からのライフシフト~
です。
昨日(10月18日)、千原台高校で行われた「特別授業」の様子をお話しします。よろしくお付き合いください。
「特別授業」の講師を務めていただいたのは、宮田純也先生。(一社)未来の先生フォーラムの代表理事をされるとともに、「16歳からのライフシフト(東洋経済社)」という本の監修・翻訳を務められた方です。
ということで、今回の「特別授業」を企画していただいたのは、東洋経済新聞社。当日は東洋経済新聞社の取材クルーも同行されていました。
今回の授業を受けたのは、千原台高校の1年生160名です。
授業で最初に示されたのは、
「2007年に生まれた人たちの約半数は、107歳まで生きる。」
というファクトでした。
「この事実について、あなたは『嬉しい』と感じますか?『不安だ』と感じますか?」と講師の先生が問われると…、
もちろんどちらの意見もあったのですが、「不安だ」という生徒の方がやや多いという状況でした。
そして、ここで知っておくべきこととして「人生戦略の変化」が伝えられました。
これまでの「人生戦略」は、「教育(~22歳)→仕事(~65歳)→老後(~84歳)」という「3ステージの人生設計」で多くの人たちが生きていました。
しかし、これからは「企業の平均寿命が約22年になると言われており、一つの仕事で一生を終えることは難しい時代になる」というのです。
そのため「仕事→教育→仕事→教育→仕事」と繰り返して生きていく「マルチステージ制」の「人生戦略」が必要になると伝えられました。
確かに、現代社会にもすでにその兆候は現れていて、「リスキリング(学び直し)を政府が推奨する」というような新聞記事も目にするようになっていますよね。
では、ここで言う「学び」とは何なのか?
それは、「ノウハウ」「スキル」「ネットワークの構築」など多岐に渡るのですが、私が最も大切に感じたのは、
「学校での学びは、『知識の蓄積』から『知恵の獲得』へと変わっていかなければならない。」という指摘でした。
まさに、今、千原台高校が目指している方向と一致しています。
最後に、生徒たちに、①一番印象に残ったこと、②学んだこと、③今日から始めたいこと、の3つを問われて「特別授業」は終了しました。
生徒たちにとって「人生」を考える貴重な時間となりました。
機会を与えていただいた東洋経済新聞社さん、宮田先生、熊本市教委のみなさんに心より感謝申し上げます。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。