どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
銀座の流儀「クラブ稲葉」ママの心得帖 白坂亜紀著(時事通信社)を読みました!(後編)
銀座のクラブのママとして4件の店舗を経営しつつ、2023年4月に参議院大分選挙区の補欠選挙で当選して、現在は参議院議員として活躍中の白坂亜紀さんの著書についてお話しします。よろしくお付き合いください。
(前編)では、白坂さんのプロフィールについてお話ししました。
今日は、本の内容についてお話しします。
本書は、4つの章で構成されています。
1 銀座のクラブは「第二秘書室」
2 「女子力」と営業
3 ビジネスとしてのクラブ経営
4 エグゼクティブの流儀
です。
白坂さんが「クラブのママ」、それも「オーナーママ」としてクラブを経営していく中で学んだ「大切なこと」がぎっしりと詰まった内容となっています。
その中でも、「私も参考したい!」と感じのは…、
「華やかな時間の営業努力」として述べられていた次の部分でした。
「まず、ホステスが備えておかなければならない大切な力は『女子力』です。
私の考える『女子力』は、7つの要素があります。
① 笑顔
② 聞き上手
③ マイナス発言をしない
④ 褒め上手
⑤ 褒められ上手
⑥ よく覚える
⑦ 思いやり」(本書p45~46より引用)
それぞれの要素がなぜ大切で、実際に接客するときにどのようにこれらが発揮されるのかが、このあとに書かれています。
「女子力」という言葉は、「ジェンダー平等」の視点から、最近はあまり使われなくなくなりましたが、性別に関係なく、人間関係を円滑にしていくためにこの7つの要素は大変重要だということを感じました。
次に私が感心したのは、著者の「経営者としての心構え」でした。
「経営者としての転機が訪れる」という項で著者は次のように述べています。
著者が「銀座ミツバチプロジェクト」というボランティア活動に従事していた頃のお話です。
「ちょうどその頃ブームになった本に渋沢栄一さんの『論語と算盤』というものがあるのですが、自分の仕事がいかに世の中のためになるのか、という哲学を持って商売をしなくてはならないという内容なのです。まさに彼の考えと同じことを、私もこの頃模索して始めていました。銀座のママという仕事は素晴らしい仕事なので死ぬまで続けたい、という気持ちに変わりはないけれど、ママという枠を超えて、もっと人のため、世の中のためにやれることがあるのではないか、それが私にとっての幸せなのではないか、と思うようになったのです。」(本書p124より引用)
本書が出版されたのは、2017年です。
この時の白坂さんの思いが、2023年の参議院選挙への立候補につながったのだと感じました。
誰が読んでも「人生を生きるヒント」になることが満載で、久しぶりに、読み始めて数時間で一気に読み終えた一冊でした。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。