どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
リスペクト! 「ソーシャルビジネス」に生きる人生(後編)
週末は【ロアッソ】の話題をお話ししたので、(中編)から中三日空いてしまいましたが、よろしくお付き合いください。
バングラディシュで「革製品の工場をつくり、貧困に苦しむ人たちの仕事を創出する」という「ソーシャルビジネス」を立ち上げて、800人の人たちが働く企業を創った原口さん。
その会社は、仲間に「事業継承」をして、単身で次の国へと移りました。
その国とは…、
ブルキナファソでした。
あなたは、ブルキナファソってどんな国なのか?ご存知ですか?
講演会で、
「ブルキナファソについて何か知っているという方はいらっしゃいますか?」
と原口さんに問われて、手を挙げる人は誰もいませんでした。
私も「アフリカの国だよね。」というくらいの知識しかなく、こっそりとスマホで「ブルキナファソ」と検索してみると…、
「ブルキナファソは、西アフリカにある共和制国家。北はマリ、東はニジェール、南東はベナン、トーゴ、南はガーナ、南西はコートジボワールと国境を接する内陸国。首都はワガドゥグーである。」(ウィキペディアより引用)
と記されています。
原口さんの説明によると、
「アフリカでは『内陸国』は、とても経済的にひっ迫しています。また、現在、ガザ地区へのイスラエルの攻撃が毎日報じられていますが、ブルキナファソにも同じような状況があり、北から『イスラム過激派』が侵入して来て、男性は兵士として戦い、女性が子供を連れて、中央部まで避難してきているという状況が続いています。」
ということでした。
次に見せてもらったのは、
「クーデターが起きた日に、自宅から移した映像です。」
というもので、有刺鉄線のめぐらされた壁の向こうから銃声が聞こえてくる映像でした。
原口さんは、そんなブルキナファソに単身で移り住んだというのです。
「ソーシャルビジネスで貧困をなくしたい」という志のためとはいえ、この行動力には驚愕しました。
この地で彼女が始めた「ソーシャルビジネス」は、「シアバターの製造と販売」という事業です。
あなたは「シアバター」ってご存知ですか?
私は、まったく知りませんでした。
「シアバターとは、シアの樹からとれる油脂で、化粧品の原料として活用されている」と説明されました。
なぜ、「ソーシャルビジネス」として「シアバター」を選んだのか?
それは、この地が世界的に希少なシアの樹の生息地であること、シアバターの製造過程はこの地の女性の皆さんが伝統的に引き継いできた技術であることなどが理由だそうです。
地元の政財界の理解を得て、現在は、この地で「シアバターを製造し、それを日本の商社を通して、世界中の化粧品メーカーに販売する」という「ソーシャルビジネス」を展開中ということでした。
そもそも「ビジネス」とは、誰かを幸せにすることが大きな目的だとは思いますが、「ビジネスで社会問題を解決する」という「ソーシャルビジネス」の素晴らしさと、その世界で邁進する原口さんの行動力に大きな感動を覚えました。
来年度は、原口さんの講演会を千原台高校でも実施して、生徒たちに聴いてほしいと思っています!
また、自分が今やっている仕事でも、少しでも「社会問題の解決」に近づけるように考えながら行動していきたいと感じました。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。