どうも、南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「サイクルツーリズムをいかしてインバウンドを増やすために高校生に出来ること!」
これは、「ツール・ド・九州2023×高校生向け探究学習プログラム」というイベントに応募した千原台高校探究プロジェクトチームが掲げたテーマです。
このテーマを掲げて応募した千原台高校の生徒たちが、熊本県での参加者287名の中で、3チームに絞られた「優秀チーム」に選ばれ、昨日(1月30日)に熊本県庁で行われた「成果発表会」に参加しました!
ということで、今日はこの話題をお話しします。よろしくお付き合いください。
「成果発表会」に参加したのは、千原台高校に加えて宇土高校、文徳高校の3校です。
ほかの2校は次のようなテーマでの発表でした。
宇土高校「SUMIYOSHIの海苔を世界へ」
文徳高校「熊本を活性化するために」
千原台高校の内容の前に、この2校の発表内容を簡単にお話ししますね。
まずは、宇土高校です。
テーマにある「SUMIYOSHI」とは、景勝地として有名な御輿来(おこしき)海岸を有する宇土市住吉町を指しています。この地で獲れる「海苔」を活かした商品を開発し、世界へ売り出していきたいというビジネスプランが発表されました。
「海苔」と言えば、佃煮やふりかけなどの「ごはん(米)」と一緒に消費する加工品が一般的です。しかし、「米の消費量」が減り続けている現実を見据えて、宇土高校が挑んだのは「海苔を活かしたスイーツづくり」でした。
試行錯誤の末に完成した「パウンドケーキ」を持参し、「商品化を目指します!」と宣言していました。発想といい、行動力といい素晴らしいと感動しました。
文徳高校の発表の目玉は二つありました。
一つ目は、「高校生の職業体験プログラム」。二つ目は「高校生による起業実践プログラム」です。
熊本市内の繁華街である新市街にも空き店舗が増えているという実態をとらえ、これらの事業を「空き店舗を活用して行う」という素晴らしい発想がされていて、実際に地元の銀行へ足を運び、「事業計画づくり」も行われていました。
これも素晴らしい発想ですね。
そして、千原台高校です。
今回のイベントでは2つの課題テーマが示され、そのいずれかで応募することになっていました。
課題テーマ① サイクルツーリズムを使って海外からの観光客を増やすために何が出来るか。
課題テーマ② 熊本・福岡・大分それぞれで、住み続けたくなる町にするために何が出来るか。(このイベントは、熊本県、福岡県、大分県の3県で同時に開催されています。)
です。
宇土高校、文徳高校の発表は課題テーマ②でしたが、千原台高校だけが課題テーマ①に挑み、優秀チームとなりました。
千原台高校がまず取り組んだのは、先進事例の研究です。「サイクルツーリズムの聖地」と言われている「瀬戸内しまなみ海道」、「琵琶湖一周サイクリング」などを調べた結果、成功のポイントは次の5つと分析します。
①シェアサイクルやレンタサイクルの活用
②景観(ロケーション)
③道路整備
④休憩所の充実(地域あげてのおもてなし)
⑤観光客への情報提供
さて、ここから千原台高校の生徒たちはどのような実践をしていくのか?
その中身は、次の(後編)でお話ししますね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。