どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
「LGBT教育講演会・長洲町教委教頭会議」に行って来ました!(後編)
です。
私は「LGBT教育アドバイザー」としてもさまざまな活動をしており、先日(11月1日)長洲町教育委員会の教頭会議で講演をさせてもらった時の話題をお話ししています。
(前編)では、講演会が始まる前に、以前一緒に仕事をしていたS先生やI 先生とお会いして旧交を温めたこと、長洲町の戸越教育長に歓迎していただいたことなどをお話ししました。
今日は、講演中、講演後のことをお話しします。よろしくお付き合いください。
私が、講演会でお話しするポイントは次の二つです。
一つ目は「『ソジハラ(ソジハラスメント)』とは何かを知り、当事者の方の気持ちに寄り添った行動がとれるようになりましょう。」という点です。「正しい知識を基準にして行動する」ということが「差別のない社会」を創っていく上での基盤となると考えています。
二つ目は「『アウティング』に注意しましょう。」ということです。「アウティング」とは、「相手の承認を得ずに秘密を暴露すること」であり、時には人の命を奪いかねない行為です。
特に教職員の皆さんにお話しするときに強調しているのが、「『善意のアウティング』に注意しましょう。」という点です。
教職員は、「共通理解」という考えのもとに、生徒の情報を共有する場面が多々あります。もちろん、その生徒のことを思ってやっていることなのですが、カミングアウトしてくれた内容を当事者である生徒の同意なく「共通理解」ということで情報共有してしまうと「善意のアウティング」になってしまう場合があります。
講演の最後には、いつも観ていただいている5分ほどの映像をみんなで視聴して講演会は無事に終了しました。
終了後には、「質疑応答」、「謝辞」と続くわけですが、「質疑応答」で全体の前で質問されるケースはあまりありせん。(閉会後に個人的に質問に来られるケースはよくありますが…)
しかし、長洲町教頭会議は違いました。
4人の参加者の方からそれぞれの現場でのお悩みを質問していただき、その意識の高さに感激しました。
最後は「謝辞」です。
「いろいろと学ぶことが多くて、考えがまとまらない中で、謝辞を述べることをご容赦ください。」
と断られた後に、
「先日こんなことがありました。車を運転しているときに、制服姿で歩いている娘の姿を見かけたのですが、隣を一緒に歩いているのは、学ランを着た生徒でした。
『娘も彼氏が出来る年ごろになったのかあ。』と思いつつ、そのことを娘に話すと、
『何言っているの、あの人は幼なじみの○○ちゃんだよ。』と近所に住んでいる女の子の名前をあげられたのです。そして、
『お父さんの考えは古いねー。』
と言われてしまいました。」
というエピソードを話していただきました。
さらに、
「『教頭の仕事は大変だ』とグチをこぼしているのを聞いていた娘から
『お父さん、大変というのは、大きく変わるって書くよね。大きく変わるチャンスなんじゃない。』といわれてしまいました。
今日の講話は『大変』勉強になることばかりでしたので、これをきっかけに私も変わっていきたいと思います!」
という素敵な「謝辞」をいただき、長洲町教育委員会の教頭会議は幕を閉じました。
私の方が勉強させていただいた講演会となりました。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。