どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
【千原台】情報科2年生 「流通団地企業訪問&元気塾」を実施!
です。
昨日(2月21日)、情報科の2年生で10年ほど前から毎年実施している「流通団地企業訪問&元気塾」を実施しましたので、今日はこの話題をお話しします。よろしくお付き合いください。
「10年ほど前から毎年実施している」とお話ししましたが、この行事も他の行事と同様にこの3年間はコロナ禍のための「中止」や「規模縮小」が続いていました。
3年前と2年前は「中止」、昨年度は「規模縮小」ということで、千原台高校の体育館で「元気塾のみの実施」となっていました。
ということで、今年度が4年ぶりの「完全実施」です。
この行事の内容は二つあります。
一つは、熊本市の流通団地内にある企業をグループに分かれて訪問すること。
もう一つは、「元気塾」への参加です。
「元気塾」とは、流通団地内にある流通情報会館が主催するセミナーです。
毎回、千原台高校の生徒にむけての「元気塾」では流通情報会館の館長さんに「社会人になるための心構え」というテーマで講話をしていただいています。
昨日の「元気塾」で講話をしていただいたのは、今年度から流通情報会館の館長を務めておられる矢田勝啓さんです。
矢田さんは神戸のご出身。高校時代までは神戸で過ごし、慶應義塾大学に進学。卒業後は金融機関に就職されて各店舗の支店長を歴任。熊本支店の支店長でご退職されたのを機に現職に就任されました。
高校時代はサッカー部に所属されていたこと、私との年齢差が一歳しかないことなどの共通点があり、日頃より懇意にさせていただいています。
今回の講話では、金融機関にお勤めの頃「人事担当」として、社員の採用にあたられていたご経験からの貴重なお話をいただきました。
テーマは「企業が求める人材とは」です。
ご本人の自己紹介に続いて、「就職して働くとはどういうことか?」と問いを立てられ、「就職した初日からその道のプロとなる[責任・苦労]」、「会社と社会に貢献する[やりがい・達成感]」、「社会的な信用を獲得する[安定・充実]」という考えを伝えられました。
続いて各企業が求めている「人財像」を示され、そこには「挑戦」「コミュニケーション」「チームワーク」「感謝」などのキーワードが多く含まれていることを教えていただきました。
そして、ご自分が「採用担当」をされている時に何を考えていたか?を問われ、その答えは、
「ただ一つ『一緒に働きたい人』かどうか」
だということでした。
そこで、「一緒に働きたい人に欠かせない3つのこと」として、
① 礼儀を理解している
② 一生懸命でひたむき(たとえ不器用でも)
③ 長所・短所を自分なりに認識している
を示されました。
その後「就職して伸びる人・残念な人」の例をお話しいただき、「高校生のいま考えておきたいこと」をお伝えいただきました。
そして、「最後に、千原台高生への提言」として次の三つを示していただきました。
「誠意をもってことにあたり 気品と活気に満ちた行動をとる人財」
「自分の将来を展望し 目標達成の方法を工夫する人財」
「お互いに協力的な人間関係を積極的に築く人財」
この三つを示し、
「これを読んで気づくことはありませんか?」
と問われたました。
私も一瞬「うん?」と考えましたが、すぐに気づきました。
この三つは…、
「誠実・創造・友愛」という千原台高校の「校訓」に記されている言葉だったのです。
「校訓が示す人財を育成することが、社会で活躍する人財の育成につながる」ということを再認識させていただいた素晴らしい講話でした。
生徒たちは、この講話を聴いたあとにグループごとに企業を訪問し、無事に行事は終了しました。
今後の「進路選択」にむけて、有意義な行事となりました。
矢田館長をはじめ、この行事に関わってただいた皆さんに心より感謝いたします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように