どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
今日のタイトルは、
【校長の仕事】熊本市校長人権研修会に参加しました!
です。
昨日(6月4日)に行われた「熊本市校長・園長人権教育研修会」に参加しましたので、今日はこの話題をお話しします。よろしくお付き合いください。
今、「熊本市校長・園長人権教育研修会」に参加しましたとお話ししたのですが、実はこの会が開かれたのは午後からで、午後には「熊本市議会教育市民委員会・正副委員長説明」という仕事が入っていたので、私は午前中に開かれた「熊本市教育委員会事務局職員等人権啓発研修会」に参加して来ました。
この二つの研修会は、同じ内容で開催されたからです。
今回、講師としてお話ししていただいたのは埼玉大学ダイバーシティ推進センターの渡辺大輔准教授でした。
テーマは「性の多様性をめぐる学校教育の問題」です。
以前のブログでもお話しした通り、私の名刺には「校長」「サッカー解説者」のほかに「LGBT教育アドバイザー」という職業も記載しています。
ということで、私にとってはとても興味深いテーマの研修でした。
内容的には、ほぼ私が講演会や講話でお話ししていることと同様だったのですが、今回の講話で学びとなったのは、講師の先生の以下の主張です。
「LGBT教育」から「『性の多様性』教育」へ
【LGBT教育】
→いつも「マイノリティ」が説明項となってしまう
・「マイノリティ」を知ってあげる「フツー」である「わたし」という再生産
・当事者も教室にいづらい
【『性の多様性』教育】
→SOGIE(性的指向・性自認・性表現)といった性を捉える概念を用い、そこに多様に位置づく「『私たちの』多様性について」考える教育が必要である。
この主張は、「まさにその通り」と感じました。
トランスジェンダー(身体の生と性自認に不一致を感じる人)という言葉の意味は、現在では多くの人たちが知識として知るようになりました。
また、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(同性愛者)という言葉の意味も同様に知られるようになってきました。
では、あなたは「シスジェンダー」という言葉や「ヘテロセクシャリティ」という言葉の意味は知っていますか?
「シスジェンダー」とは「身体の性と性自認が一致する人」のことであり、「ヘテロセクシャリティ」とは「異性愛者」のことです。
なぜ、このような言葉の意味は知られていないのか?
それは、これまで私たちは、「シスジェンダー」であり「ヘテロセクシャリティ」である人たちが「大多数」であることから、これを「フツウ」と位置付けてしまい、「少数派」の人たちの存在や思いに気づいてこなかったからだという主張です。
私の講演会や講話でもこのことに触れてはいましたが、今一度、このことに対する問題意識を持って、今後の仕事にあたっていきたいと思っています。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。