YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

日本代表タジキスタンに完勝 高まる森保監督への期待!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とももに地元の熊本でサッカーの解説の仕事もしています。

今日もそちらの視点からのお話です。

昨夜(6月7日)行われたサッカーW杯アジア2次予選、日本対タジキスタン戦で、日本は4-1と完勝しました。立ち上がりに浅野がDFの裏に得意のスピードを生かして抜け出してシュート。こぼれ球を拾った古橋が左足で放ったシュートが見事に決まり先制します。その後、1点を返されて、これまで続いていた2次予選の無失点記録は途絶えたものの、南野の代表7試合連続となるゴールを皮切りに3点を追加し、日本代表が勝利しました。

この試合で私が注目したのは、森保監督の選手起用です。先発メンバーとして権田(清水)、山根(川崎)、中谷(名古屋)、昌子(G大阪)、佐々木(広島)、川辺(広島)、古橋(神戸)という7人のJリーガーが起用されました。そして、さらに途中交代で阪元(C大阪)、小川(FC東京)、谷口(川崎)の3人が起用され、試合に出場した選手16人中10人がJリーガーということになりました。これは、3日に行われたU-24代表との試合と対照的で、この試合では先発11人中10人が海外クラブでプレーする選手でした。

ここから見えてくるものがあります。それは、森保監督の「招集した選手全員にチャンスがあるんだぞ!」という強いメッセージです。

私は、サッカーの監督に求められる能力は次の二つだと考えています。

① サッカーの技術、戦術を選手・チームに落とし込む力(コーチング力)

② 選手・チームの能力を最大限に引き出す力(マネジメント力・リーダー力)

名将と言われる監督には、このいずれかが卓越している特徴があります。歴代の代表監督の中で、①が特に優れていたのは、オシム監督。②が優れていたと思うのは、岡田監督、西野監督です。

そして、岡田監督が率いた南アフリカW杯、西野監督が率いたロシアW杯のベスト16というのが、これまでの日本代表の最高成績です。

そして、2022年のカタールW杯を目指す森保監督率いる日本代表。

私は、このチームが日本代表を世界のさらに高いところへ連れて行ってくれると確信しています。その根拠は、「1チーム2カテゴリー」という体制でのU-24代表とフル代表の強化、タジキスタン代表での選手起用などにみられる森保監督のマネジメント力・リーダー力の高さです。

日本代表が、W杯で最高の成績を残すための条件があります。それは、チームが「フロー状態」に入るということです。「フロー」というのは、チクセントミハイという心理学者が提唱した概念で「夢中になっていて、時間の経過も忘れてしますような状態」のことです。スポーツ界では、「ゾーンに入る」という言い方をすることもあります。

岡田監督のチームにも、西野監督のチームにもそんな瞬間があったはずです。そして、森保監督にもそんな瞬間を引き出す力があると感じています。そのポイントは、監督の人間としての魅力です。

私は、岡田監督、森保監督とは直接の面識はないのですが、西野監督とは一度だけお会いしてお話したことがあります。西野監督が、日本サッカー協会の技術委員長をされていた時、我々インストラクターの研修会の懇親会に足を運んでくれました。直接お会いしてお話しすると、ダンディーでめちゃめちゃかっこよくて、それなのにきさくでユーモアもある本当に素敵な方でした。そして、男としてのオーラがある方でした。この直後に、代表監督に就任し、ロシアW杯で大活躍をされました。

人間としての魅力がある監督のもとでは、「この監督を男にしたい」(ちょっとジェンダー平等に欠ける表現ですがお許しを)という意識が働きます。そんな時こそ「フロー」が起こるのです。人間的魅力にあふれ、マネジメント力・リーダー力に優れた森保監督率いる日本代表の活躍がますます楽しみです。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な火曜日をお過ごしください。